写真:浅井 みら野
地図を見る最初に立ち寄りたいのが、島北西部にある「ぶらっとハウス」。大島空港目の前にある農産物直売所で、毎日採れたての野菜を買うことができます。なかでも伊豆大島の特産品、明日葉(あしたば)は大人気。日によっては午後には売り切れてしまうこともあるので、購入される際は早めがお勧めです。
明日葉以外にもお勧めなのが「大島牛乳」。ぶらっとハウスのすぐ隣に工場・牧場があります。一時は衰退したものの情熱により2008年に復活。大島牛乳は牛乳独特の癖がなく、甘くさっぱりした美味しさが特徴です。その牛乳で作られた大島バターは常に売り切れるほどの人気商品。他にも丁寧に作られた自慢の大島牛乳アイスも島内のみ限定販売!両方ともぶらっとハウスに置かれてますので注目してくださいね。目の前にはのんびり過ごす乳牛も見られます。
写真:浅井 みら野
地図を見るエネルギー補給が終わったら、島の北東にある「椿資料館」へ。椿は伊豆大島のシンボルとも言われ、島のあちらこちらに野生のツバキを見ることができます。毎年椿が開花する2〜3月では椿まつりが行われるほど。椿資料館では椿関連の資料や歴史が展示されています。特にお勧めは白やピンク、紅にまだら模様など様々な椿を集めたドライフラワー(椿まつり時のみ切り花で展示)。色とりどりの椿が一列に並んでおり、美しいですね。
椿の開花シーズン(2-3月)に訪れたなら、併設している「椿園」にも行ってみましょう!約1,000品種の椿が植えられており、お馴染みの赤い和風な椿や、花びらが大きく派手めで洋風な椿など、たくさんの椿と出会えます。他にも入園料が無料の「大島公園動物園」も隣接しており、レッサーパンダやカピバラに癒されますよ。(本記事末より動物園の記事をご覧頂けます。是非ご参考ください)
写真:浅井 みら野
地図を見る椿資料館を後にしたら、島の周りを走る大島一周道路から離れ、中央の「三原山(みはらやま)」を目指しましょう。伊豆大島は火山でできた島、最高峰である三原山も火山です。溶岩はハワイの火山と同じ黒い玄武岩。1986年に大規模な噴火が起き、その際に流れた黒い溶岩跡を今でも展望台から見つけることができます。火口付近には遊歩道もありますよ。一日コースになり、山頂から伊豆半島や富士山の絶景を見渡せることも。
度重なる噴火で黒い溶岩が流れ、あたり一帯が黒い地面と化した場所があります。日本で唯一、砂漠と命名された「裏砂漠」です。三原山の東にあり、緑生い茂る伊豆大島とは別の顔が現れます。ただし砂漠は道路で舗装されておらず、多くのレンタカーは進入禁止です。しかし、ご安心を!大島一周道路からも裏砂漠を見ることができます。バス停「大島大砂漠」を目印に見つけてみてくださいね。
写真:浅井 みら野
地図を見る次は昔懐かしい香りが漂う港町「波浮港(はぶみなと)」で休憩はいかがでしょう?伊豆大島の南東に位置し、木造家屋が立ち並びます。街角の一角にある鵜飼商店(うがいしょうてん)は、揚げたてのコロッケなどが食べられ、観光客と地元の方が通う隠れた名店。すぐ目の前が港なので海を見ながら、ほくほくコロッケを味わいましょう!
大正時代、遠洋漁業の中継地として栄えた波浮港。当時、港にある旅館は常に人で溢れていたとか。丘中腹にある旧港屋旅館もその一つ。川端康成作「伊豆の踊り子」のモデルにもなった旅芸人一座が芸を披露していました。今でもその旅館は伊豆の里資料館として残っており、船が隙間なく並ぶ当時の港の風景写真や、人形を使った宴の様子が展示されています。
写真:浅井 みら野
地図を見る伊豆大島に来た際に、必ず訪れて頂きたいのが約600mにわたる「千波(せんば)地層切断面」です。島の南、大島一周道路に沿って見ることができます。1万5,000年以上昔から繰り返された噴火の連続で、土の茶色と火山灰や溶岩の黒が折り重なり、現在のかたちになりました。文字通り千の波が重なっているような美しい自然の光景です。
地球の成り立ちが分かる、その価値ある大地を守る場所としてジオパークが設けられます。火山が噴火し、その溶岩で島が作られた伊豆大島もジオパークとして2010年に登録されました。黒い溶岩が砕かれてできたビーチ、砂の浜(さのはま)も千波地層切断面近くにあるなど、島の至るところで火山との関わり合いを見つけることができます。
伊豆大島にある港は2つ、西の元町港と北の岡田港です。その日の海の状態で、船が到着する港が決まります。事前にレンタカー会社に船の便名を伝えておけば、到着した港まで車を持ってきてくれます。到着と同時にドライブをスタートできるのが嬉しいですね!
道は狭くなく、大島一周道路は走りやすいです。特に千波地層切断面は視界が開かれ、片側に地層、反対側に海が見えますので爽快な気持ちになれます。三原山へ続く道は山道で急な坂道もありますので、視界が悪い際は十分にお気を付けくださいね。気になった場所を思うまま立ち寄り、自然豊かな東京の島・伊豆大島を楽しみましょう!
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(2024/12/14更新)
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