写真:野水 綾乃
地図を見る「水無湧水庵」は栃木県北西部の旧今市市(現日光市)にあります。東京方面から向かう場合、日光宇都宮道路大沢インターで下り、日光杉並木で知られる日光街道(国道119号)を経由します。日光街道から横道に入ると、写真のような田園風景が広がります。広い空の向こうは日光連山が蒼いシルエットになって見え、なんとも穏やかな気持ちにさせてくれます。
お店まではここからあと少し。要所要所にある「のぼり」を頼りに、田んぼの中ののどかな農道を進んで行きます。
写真:野水 綾乃
地図を見るしばらくすると、森の木立に囲まれた平屋建ての小さな蕎麦屋さんが見えてきます。「水無湧水庵」は、地元水無地区の農家15軒が集まって運営する店で、農家のお母さんである女性スタッフ中心で切り盛りしています。
蕎麦づくりに欠かせない美味しい水。このあたりは日光連山を源にした清らかな水が豊富に湧き出す地域です。お店の入り口前には「水無の湧水」と書かれた水飲み場がありますので、入店前に水の味わいを確かめてみましょう。
写真:野水 綾乃
地図を見る「水無湧水庵」の蕎麦は、スタッフである農家のみなさんが水無地区で栽培した玄蕎麦を、その日使う分だけ自家製粉して使用しています。やや黒めの田舎風で、ほどよいコシと弾力があり、細切りでのど越しの良さも感じられます。
そばは一人前の「もりそば」からあり、三人前の三合盛り(写真)や五合盛り、一升盛りまで揃います。三合盛りは家族や友人でシェアするのにちょうどよいのですが、ひとりで平らげる人もいるそう。
ほかに、大根おろしがのった夏向きの「冷し男体おろし」や「冷しとろろそば」、もりそばと日替わりメニューがセットになった「湧くわくセット」などがあります。
写真:野水 綾乃
地図を見るそばと一緒に味わいたい「天ぷら盛り合わせ」は、450円でこの量。ナスやピーマンといった旬の野菜の天ぷらとちくわの磯辺揚げに、玉ねぎやニンジンがたっぷり入ったかき揚げまで付きます。天ぷらに使用する野菜も地元で獲れたものが中心。新鮮で、素材が持つ甘みが広がります。
写真:野水 綾乃
地図を見る食事を楽しんだ後は、裏山の森林の中までお散歩してみましょう。日光連山の伏流水が清らかな湧き水となって流れていて、澄んだ水の中をよく見るとヤマメやコイが泳いでいます。いちばん奥まで行くと、きれいな水のある場所でしか育たない「わさび田」が広がっています。
いかがでしたでしょうか。「水無湧水庵」は平日でも混雑し、休日は20〜30分待ちも。ですがお客さんの回転が早いので、さほど待つことなく入店できます。営業はお昼のみなので、早めに訪れたほうがよさそうです。
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(2024/12/3更新)
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