写真:岡本 大樹
地図を見るフンデルトヴァッサーはウィーンのガウディとも呼ばれるウィーン生まれの芸術家です。とはいっても建築家のガウディとは違い、フンデルトヴァッサーは画家。建築物を手がけているといっても、それはほとんどデザインのことを指します。しかしながら両者の作品には曲線を多用しているといった共通点も実際に見られます。
フンデルトヴァッサーが最初に手掛けた建築物がこの写真のフンデルトヴァッサーハウスです。ウィーンという大都市の一角に建てられているこちらの建物は、なんと集合住宅。そのため、当たり前ですが実際に中では居住者が生活しています。
フンデルトヴァッサーが芸術家として人々に伝えたかったのは「自然の大切さ」でした。そのため自然との共生であったり自然回帰をテーマに様々な活動をしていました。現在で言う所の「エコ」という言葉が最も近い表現ですが、それを50年程も前から主張していたというのには驚きです。
写真:岡本 大樹
地図を見る自然を愛した彼のこだわりがこのフンデルトヴァッサーハウスにももちろん多く見てとれます。その一つがこの建物から直接生えているような植物たち。屋上にも多くの緑が植えられています。この部分からは自然との共生という彼の理想が具現化されていますね。
中は住宅なので観光客が入ることはできませんが、外観だけでも見る価値はありますし、一階部分には広場や噴水、ポストカードなどを売っているショップもあるのでそちらもぜひ立ち寄ってみてください。
写真:岡本 大樹
地図を見るウィーンにある彼の建築作品は、フンデルトヴァッサーハウスだけではありません。フンデルトヴァッサーハウスのすぐ近くには彼の絵画作品などを収めているクンストハウスウィーンがあります。
こちらも外観からインパクトがあります。中では彼の作品を見るだけでなく、カフェ・レストランやショップもあるのでゆっくり楽しむことができます。
写真:岡本 大樹
地図を見るさらにウィーンにはフンデルトヴァッサーの手がけたゴミ焼却場があります。名前をシュピッテラウといい、ウィーンの郊外にそびえ立っています。真ん中の一番高い部分は煙突にあたる部分ですが、かなり遠くからでもその姿を見ることができます。
こちらも先ほどのフンデルトヴァッサーハウスのように建物の外に少し植物が植えられていますが、エコなのは見た目だけではありません。ゴミの焼却によって発生した熱を街の電気供給用の発電に使うといった工夫も施されています。
ここまでウィーンにあるフンデルトヴァッサーが手掛けた建築作品をご紹介してきましたが、実は彼の作品は日本、しかも大阪市内にもあるのです。舞洲(まいしま)のゴミ焼却場と言えば大阪の方ならおそらくご存知だと思います。ですが、同じような建築物がウィーンにもあることはあまり知られていないのではないでしょうか。
大阪ではそのあまりに奇抜なデザインのため賛否両論ありますが、ぜひ一度本場ウィーンのものを見ていただきたいと思います。見た目から興味深いというのもありますが、その作品性や、彼の思想から生まれた建築の特徴の意味を知るとさらに楽しむことができますよ。
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この記事を書いたナビゲーター
岡本 大樹
「十人十旅!」をコンセプトにいろんなカタチの旅を学びまた自分の旅を創造していきたいこれまでは主に日本での旅をしていて・47都道府県・4端(宗谷・根室・与那国・波照間)・18の世界遺産に行ってきました!…
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(2025/2/16更新)
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