那覇空港と首里間を結ぶモノレールのゆいレール、国際通りは、牧志駅と県庁前駅の約1.5kmを結んでいます。国際通りは、奇跡の1マイルと呼ばれた戦後復興の象徴。牧志駅から500mほど西方向へ進むと、平和通り商店街の看板が目に飛び込んできます。入り口はいきなり下り坂となっており、多くの観光客が吸い込まれるように入っていきます。
中は、表通りの整然とした趣とは違い、混とんとしたアジアらしい雰囲気の別世界。かまぼこ型のアーケード天井は高く、広く感じます。土産物店をのぞくと、置いてある元祖新垣さんのちんすこうなどを話題に、急がずさわがずのゆんたくっぽい売り込みが始まります。客もつられて話し込んでしまいます。
入り口から400mほど進むと、二叉路に差し掛かります。ここでUターンし、来た路を200mほど戻り、左へ曲がります。短い坂をあがると、「市場中央通り」が南北に通る四つ角(写真)に出ます。
この周辺は、ちょっとディープな「那覇市第一牧志公設市場」を商店街が取り巻いています。概ね50m四方の公設市場には、アーケード商店街のあちらこちらに入り口があります。秘密の隠れ家に入るおもむき。
ひとたび公設市場に足を踏み入れると、台湾やシンガポールなど中華系諸国でよくみられる市場にも似て、グルクンなど極彩色の新鮮魚や、貝類・巨大エビなどが生きたまま水槽で販売されています。豚足、豚の顔、ミミガー、ソーセージ、アグー豚など、「鳴き声以外は全て食べる」という豚の食材や乾物類、調味料などが所せましと並びます。エネルギーに満ちた第一牧志公設市場の雰囲気を楽しんでください。
公設市場の中央にエスカレーター。2階はエスカレーターを取り巻く食堂街です。1階公設市場で購入したばかりの新鮮な魚介類に、少しだけ追加料金を払うと、その場で料理してくれます。中国、台湾、韓国などからの観光客も多い那覇。最近は、中国からの大型クルーズ船も頻繁に那覇港に入港し、観光客が溢れ活気に満ちています。中国語の呼び込みもあり、一瞬、どこに居るのかわからなくなりますよ。
公設市場2階の雰囲気を楽しんだら、市場中央通りの四つ角に戻ります。この交差点から右手に見えるのが、「琉宮のサーターアンダーギー」さん。他では味わえない、「ココナツ サーターアンダーギー」と「黒ゴマきな粉 サーターアンダーギー」があります。12個入り1,080円でおススメです。店内ではスィーツも楽しめます。
硫宮さんの向かいにあるのが、乾物の「てるや」さん。ここで「ジーマーミー豆腐」を固まらせる「いもくず粉」が、一袋200g入り200円で購入できます。
沖縄料理に必ずといっていいほど出てくる名物のジーマーミー豆腐のジーマーミーとは「地豆(ピーナッツ)」のこと。ピーナッツをミキサーで粉砕して絞り「くず粉」で固まらせるなど、自家製ジーマーミー豆腐を作って楽しむ方も多いのではないでしょうか。正真正銘の「ジーマーミー豆腐」にはくず粉ではなく、いもくず粉。「てるや」さんには鹿児島産のいもくず粉もありますが、なんといっても沖縄産紅いものくず粉がおススメです。是非試してみてください。腰のあるプルルンとした食感のジーマーミー豆腐が作れます。
ソーキの軟骨触感には「トロトロ」から「コリコリ」まで千差万別ある沖縄。「モチモチ」の触感がお好きな方におススメなのが、国際通り屋台村にある「ゆらりあちねー」さんの炙り軟骨ソーキそば。国際通り屋台村は牧志駅から200mほど西方向に進んだ、「竜宮通り」を30mほど入った一画にあります。9時間煮込んだうす味のスープに「モチモチ」の触感が絶妙です。
「ゆらりあちねー」の会話をイケメン店長と楽しむのがここでのおススメ。軟骨ソーキは、三温糖などで味付けされ、少し甘めで、モッチリしています。ここの軟骨ソーキは、餅を豚肉で挟み込んだサンドイッチ状態です。
シメに沖縄そばやステーキまで食べるのが那覇スタイル。がんばるぞー!というときは、朝からステーキもあり。国際通りにはステーキ店も目白押しです。
那覇、牧志駅界隈はいかがでしたか?沖縄のことばを少しだけ教えてもらいながら歩くと、ゆったりとした雰囲気が一層楽しめます。国際通りから脇にそれると見どころが多くて、時間が足りなくなります。「ゆらりあちねー」の気分で、牧志駅界隈を楽しんでみてはいかがでしょうか。関連情報をMEMO欄に入れておきます。
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