板室温泉は、清流那珂川の上流沿いにある山あい静かな温泉地です。日光国立公園内にあり、豊かな自然景観や環境が保護されています。観光客の多くの皆さんに板室温泉を知ってもらい那珂川に親しんでもらおうと、毎年5月には約100匹程の鯉のぼりが那珂川上空を元気に遊泳しています。
那須塩原市と板室温泉は家庭でいらなくなったこいのぼりを譲り受け、板室温泉を流れる那珂川の両岸にワイヤーで結び、そこに色鮮やかな「鯉のぼり」を泳がせているのです。
緑に囲まれた板室温泉には、周辺環境の良さを求めて、日本各地から多くの人が療養・保養に訪れます。温泉街には和風木造の建物や情緒豊かな町並みが残っており、湯治場の歴史を学ぶこともでき、時間の流れがスローに感じられます。
那珂川上流は渓流釣も有名なので、この時期は多くの太公望が那珂川を上る鯉のぼりを見ながら、イワナやヤマメを釣る姿もみられます。もちろん疲れた身体には温泉が待っていますよ。
山が新緑に染まり、雲海の中を春風に乗って気持ち良さそうに泳ぐ鯉のぼり達。この季節は県内はもとより県外からも多くの観光客が訪れます。
板室温泉は、後冷泉天皇の時代、康平2(1059)年3月に那須三郎宗重が鹿狩りのために山奥に入り発見したと伝えられています。現在では、その効能の高さから「下野の薬湯」としても知られています。
温泉は37℃から45℃のアルカリ性単純温泉で、古来より神経痛、リウマチ、高血圧、かっけ、脊髄病、小児麻痺などへの効能が顕著といわれています。また、療養・保養の湯治場としての歴史も深く、昭和46年には国民保養温泉地に指定されました。
そんな板室温泉の中にある日帰り温泉入浴施設『板室健康のゆグリーングリーン』は、リーズナブルな料金で楽しめる温泉施設です。豊富な湯量を生かした内風呂と露天風呂の合わせて4つを完備し、泉質はアルカリ性単純泉で、筋肉痛、神経痛などに効くとされます。湯上がりは広々とした談話室「ごろりんるーむ」で、ゆったりとした時間を過ごすことが出来ます。
宿の多くは、那珂川の上流、紅葉の名所で知られる板室渓谷の近くにあり、ほとんどは長期滞在型の湯治向きの旅館です。少しぬるめの湯にじっくりとつかります。各旅館には「温泉入浴指導員」が居ますので、指導員のアドバイスを聞きながら正しく入浴して温泉効果を充分に発揮しましょう。
入浴後の温泉街のお散歩は四季折々の景色が楽しめます。大きな木造建築の旅館や近代的なたたずまいの旅館と風貌も様々です。露天風呂を備えた宿や、浴槽が2段に分かれ、熱い湯、ぬるい湯と、好みの温度の湯に入れる宿もあります。
各自が自分のスタイルで自分にあった温泉を楽しまれるのが一番です。
板室温泉は、のんびり温泉で身体を治癒したいというご年配の方々の利用が多いですが、安価なお宿が多いということで学生さんの合宿での利用も増えています。もちろん家族連れには、河原で遊んだり、温泉で癒されたり、美味しい山の幸を満喫できる保養地です。
なんにもありませんが、自然と温泉と料理、そして地元の方の温かいおもいやりの気持ちが観光客の心を掴みます。もちろん、鯉のぼり達も歓迎してくれる事、間違いありません。
※鯉のぼりは5月中旬まで見ることが出来ます。
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