写真:カカミ ユカ
地図を見る長良川鉄道観光列車「ながら」の魅力は、何と言っても車窓から見える清流・長良川の景色です。
沿線と並行するように走っている長良川は、上流に近づくほど水の流れが早く土濁りがなくなるため、綺麗な青みが際立つ清流となります。
特にその色が美しくなるのは郡上市に入ってから。「美濃太田駅」から乗車した場合は「湯の洞温泉口駅」〜「郡上八幡駅」の間の眺めが最高です。
水戸岡鋭治氏がデザインした内装も素敵なので、つい車内見学ばかりに目が行きがちですが、「湯の洞温泉口駅」〜「郡上八幡駅」の間は外の絶景を眺める区間にしたいところ。観光列車「ながら」はその間、ゆったりとした速度で運転してくれるので、カメラを構えて写真撮影を楽しむこともできますよ!
写真:カカミ ユカ
地図を見る「美濃太田駅」方面から乗車した場合、「深戸駅」を過ぎたあたりで、進行方向後ろを振り返ると、「長良川鉄道」「東海北陸自動車道」「国道156号線」それぞれ3つのトンネルが重なる珍しいポイントがあります。さらにその横には長良川が流れており、そこに岐阜から郡上に繋がる交通網の全てが重なる様は圧巻です。
3つのトンネルが重なるポイントから「相生駅」方面へ少し行った先の線路脇には「景勝地」と書かれた看板が立っており、長良川がすぐ真横に迫る場所があります。そこからも3つのトンネルが重なるのを見ることができるので、絶好の撮影スポット!
列車はそこでしばらく停車してくれるので、夏であれば、ここで窓を開けて清流長良川のせせらぎを聞きたいところ。ラフティングをする人や釣り人の姿などもあり、止まっている列車に手を振ったりしてくれることも。川べりの楽しい時間を電車の中から味わうことができちゃいます。
写真:カカミ ユカ
地図を見る「湯の洞温泉口駅」〜「郡上八幡駅」の間には長良川とその支流にかかる橋梁が7つあります。
橋梁を列車が渡る時は、先頭車両、運転席の横にあるデッキに立って進行方向を見ると眼下に長良川が見えるのでちょっとしたスリルを味わうこともできます。
「湯の洞温泉口駅」〜「洲原駅」間の第1長良川橋梁、「八坂駅」〜「みなみ子宝温泉駅」間の第2長良川橋梁、「美並苅安駅」〜「赤池駅」の第3長良川橋梁、「深戸駅」〜「相生駅」間の第5長良川橋梁は水面からの高さがある鉄橋なので、先頭車両デッキからの眺めが特にオススメです。
デッキの窓にも、水戸岡氏がデザインした「ながら」のロゴマークが入っているので、ロゴ越しに橋梁を渡る景色を写真に撮っても絵になります。
毎日この沿線に乗っている人が楽しみにしている景色の一つに、民家の庭先にあるハート型の植木があります。「深戸駅」〜「相生駅」の間に建つ民家にあり、列車は一瞬で通り過ぎるので見つけるのが難しいかもしれませんが、見つけた際は幸運が訪れる…かも!?
その他、冬には「相生駅」〜「郡上八幡駅」間や「自然園前駅」〜「山田駅」間で、雪を頂いた白山連峰や奥美濃の山の一大パノラマを見ることができます。また、長良川鉄道の横を走る国道156号線は、映画『さくら』でも有名な、国鉄バス名金急行線の車掌・佐藤良二さんが、“太平洋と日本海を桜で繋ごうと”亡くなるまでに2,000本の桜を植えた道路。3月〜4月下旬には車内からお花見もできます。
写真:カカミ ユカ
地図を見る「ながら」は途中「大矢駅」で10分ほど停車し、一旦駅に降りることもできます。
「ながら」の外観を景色と共に撮影するならこの駅がおすすめ。周りに緑も多いため、ロイヤルレッドの車両色が景色に映えてとても綺麗です。車両に書かれた「長良」のロゴマークもこの列車のために水戸岡氏がデザインしたものなので乗車の記念に撮影したいポイント。
美濃太田駅や郡上八幡駅では車両が屋根付きの駅舎の中に止まっていて、なかなか全体像を見ることは難しいのですが、途中停車する「大矢駅」は屋根がないので、車両全体を撮影したい場合はこちらが便利です。
「ながら」は食堂車の「鮎号」と、乗車整理券の500円のみで乗る事ができるビュープランの「森号」の2両編成で運行されます。ランチやスイーツなどの食事つきプランで乗車するのも楽しいですが、手軽にビュープランで乗っただけでも、絶景が続くので大満足間違いなしです。
車内には4名のアテンダントが常駐し、オススメビューポイントや周辺の伝統産業などを案内してくれるので、撮影スポットなどを見逃すことなく乗車できるのも嬉しいポイント。アテンダントの女性は地元愛にあふれる方ばかりなので、ローカル情報をたくさん収集することも楽しい魅力の一つと言えるでしょう。
長良川鉄道「ながら」は、すぐに満席になってしまうほどの人気列車。チケット発売は乗車日の2か月前の月初1日10:00〜14日前16:00までとなっています。
乗車区間の運賃+500円で乗車ができる食事なしの「ビュープラン」は一列車につき38席。「ランチプラン」「スイーツプラン」などの食事付きの場合は25席しかないので、早めにプランを立てて予約をしましょう!長良川鉄道WEBページでは残席数も表示されているので、事前チェックしてからの電話もしくは「観光列車ながら予約センター」で購入するのがベター。
食事付きプランが特に人気ですぐに予約がいっぱいになってしまいますが、「ビュープラン」の場合は多少の空席が残っている場合が多くなっています。今回紹介したように、「ながら」は食事なしでも十分楽しむことができるので、カメラ片手に“乗り鉄”を楽しみたい人にも「ビュープラン」はオススメ!
オシャレな内装の観光列車「ながら」でぜひ楽しんでみましょう!
【※この記事は 岐阜県 とのタイアップです。】
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
カカミ ユカ
岐阜県出身の旅好き30代です。旅行のモットーは“ちょっと違う角度から街を眺めてみる”!旅先では、レンタサイクルを借りて、気の向くままにかっ飛ばすことが多いため、本来の目的から脱線することもしばしば・・…
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