ご紹介する「鳴沢氷穴」は、中央自動車道「河口湖IC」から約20分車を走らせた国道139号線沿いにあります。この氷穴は、864年に富士山側にある長尾山が噴火した際に溶岩が流れ出てできたという、地質学上貴重な洞窟で、国の天然記念物に指定されています。
2つのトンネル式の変わった形をした環状型になっていて、洞窟内をぐるりと巡ることができます(1周およそ150m、約15分程度)。洞窟内は、地形がそのまま剥き出しになったところや、階段、水で濡れた滑りやすい場所があるため、歩きやすい靴で行くのがお勧めです。準備が整ったら、早速洞窟へ向かってみましょう!
洞窟の階段を降りるにつれて、ひんやりとした空気が漂っています。それもそのはず、洞窟内の平均温度は0℃〜3℃。1年中氷があるこの洞窟内、昔は繭玉(まゆだま)が成長しないように、繭や種子の貯蔵庫として使用されていたところでもあるんです。
洞窟に入ると、照明器具はあるものの薄暗く、何ともミステリアスな雰囲気。足を進めると、最初に現れるのはこの洞窟トンネルです。驚くことに高さ91cmしかないトンネルで、横歩きに屈んで通過しなくてはなりません。こんな場所を通るなんて、冒険心が描き立てられてしまいますよね。観光用の洞窟だからといって侮れません。
とにかく狭くて天井に頭をぶつけてしまうほどなので、特に背の高い人は注意が必要です。さて、ここを通過したらお次は何が待っているのでしょう。
こちらは氷の壁です。通路の左右にブロック状に積み上げられた氷が並べられた氷。ここは、冷蔵庫が無かった時代に冷蔵庫代わりに使用されていたそうで、その当時を再現しています。真夏に訪れると、氷も解けないくらい寒いので、涼を通り越して真冬に逆戻りしたかのようです。
この氷の壁の通路の足元は、驚くことに2m〜3mの層がある万年氷が凍っていて滑りやすいので、歩く際は十分注意が必要です。この氷の壁の近くには、立ち入りが禁止されていますが、江の島まで続くと言われる、ミステリアスな地獄穴もあるので、是非探してみて下さいね!
氷の壁を通過すると、氷柱を見られるゾーンがあります。この氷柱は、天井からしみ出した水滴が凍ってできた氷の柱です。
冬から春にかけて毎年大き氷柱ができ、その大きさは最大直径約50cm、高さ3mにもなるそうです。何とも美しい自然の芸術といったところで、是非見ておきたいスポットです。
天候や季節、洞窟内の状況によって、営業時間を変更する場合があるので、注意下さい。人気スポットなので、ゴールデンウィークや夏休みは混雑することがあります。洞窟内は、21m続く階段や、外気との温度差が激しいので、心臓に障害のある人や高齢者の方は特にご注意下さい。
また、印刷すればお得に入れるオンラインクーポンがあるので、詳しくは下記のMEMO【天然記念物 富岳風穴・鳴沢氷穴】よりご覧下さい。氷穴だけでは物足りない人は、近くに同じ様な洞窟探検を楽しめる「富岳風穴」もあり、セットで入れるお得な入場券もあります。
「鳴沢氷穴」は、涼を体感できる一押しのスポットです。ワクワクドキドキの冒険を、大人からチビッ子まで楽しめるので、是非足を運んでみては如何でしょうか?
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