更新日:2013/08/30 14:42
写真:もんT
地図を見る渡島大野駅は1日に下り8本、上り13本の普通列車のみが停車する小駅です。
「渡島大野(おしまおおの)」という駅名から分かるように、ここはかつて大野町でしたが、現在は市町村合併により北斗市となっています。函館からは17.9キロ、普通列車に乗って30分弱でたどり着けます。
○ 函館→渡島大野 乗車券¥350
駅周辺は小さな集落があるだけののどかな小駅だったのですが、今この地は北海道新幹線の新函館駅の工事で大きく変貌しようとしています。このローカルな駅のすぐ側に新幹線のターミナル駅ができるのです。
思えば東北新幹線の新青森駅も新幹線延伸で大きく変貌しましたが、ここ新函館駅の場合はそれ以上の大変貌が予想されます。
「渡島大野駅」としてはなくなるわけですから、鉄道ファンならばぜひとも、まだ原風景がいくらかでも残るうちに訪問しておきたいところです。
また駅周辺も大規模開発によって、新たな街・都市ができあがっていくことでしょう。ほとんど何もなかった原野に、今後どのような都市づくりがなされていくのかも注目です。
写真:もんT
地図を見る「渡島大野駅」としては残りわずかとなり、2013年からは観光シーズンに運転されるSL列車「函館・大沼号」も名残を惜しむかのように停車するようになりました。
停車時間が数分あるので、SL乗車の折は途中下車しないまでも、ちょっとホームに出て、駅名標と共にぜひ記念写真を撮ってみましょう。
駅の全景や新函館駅の建設工事の様子を記録に撮りたいという場合は、少し時間をとって駅周辺を歩いてみましょう。
工事中の駅前を地下道で抜け、右手(西)のほうに500メートルほど行くと道路にぶつかるので、そこを右折して北に進路をとりましょう。すぐに函館本線をまたぐ陸橋が見えます。
この陸橋から渡島大野駅の様子が良く見渡せます。
写真:もんT
地図を見る実はこのポイント、反対方向を振り向くとまさに森の中をカーブで抜けてくる列車をファインダーに収めることができます。
上りの特急列車や貨物列車は基本的にすべてこの線路を走ってくるので、鉄道撮影を楽しめます。
ちなみに下りの特急や貨物列車は、勾配緩和のために建設された別線(通称藤城線)を経由するので、ここは通りません。
駅から離れると、まだまだ北海道の原風景が残っています。
写真:もんT
地図を見る渡島大野駅近辺は特別な観光スポットはないのですが、30分ほど歩くと有名な観光スポットがあります。北海道昆布館です。
何もない田舎道を先ほどの陸橋ポイントからさらに北へ道なりに進み、大沼国道(国道5号線)に出て右折して東(函館方面)に進むと、右手に昆布の加工工場と大きなサービスエリアのような施設が見えてきます。ここが北海道昆布館です。
ここは清潔なトイレがあり、休憩施設としてもありがたい場所なのですが、何よりもその名のとおり北海道の昆布関係のあらゆるお土産がそろっています。試食も充実しているので、昆布が大好きな人、昆布のお土産を買う予定の人にはぜひおすすめのスポットです。
また、昆布の加工工場も併設されていて、加工の様子をガラス越しに間近で見ることができます。
さらにはドーム型シアターや資料館までもあって、昆布についていろいろと知ることもできます。
軽食コーナーもあります!
ちょっと気になるのは昆布の粉末とバニラがブレンドされたソフトクリームです。
とにもかくにも、ここは昆布という食材の奥深さを体感できるすばらしいところです。
○ 北海道昆布館(亀田郡七飯町字峠下32‐1)
営業時間:9:00〜17:00
休館日:12月31日と1月1日
入館は無料
・軽食
昆布入りきつねうどん ¥400
昆布入りにしんうどん ¥400
昆布ソフトクリーム ¥250
など
昆布館前の国道のバス停(北海道昆布館前)から函館市内へのバス便もあるので、バスの時刻に合わせて観光・買い物をして、最後はバス利用で函館市内へ戻ることも可能です。
いかがでしたか?
今、大きく変わろうとしている渡島大野駅とその周辺…。
ぜひとも鉄道+歩きでまわってその原風景を心に刻んでください。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
もんT
鉄道に乗り、美しい風景を撮り、名所旧跡あるいはおいしいものを尋ね歩く旅をご案内します。特に鉄道+徒歩のスタイルにこだわって、だれもが楽しめる小旅行を提案してまいります。鉄道が好きな人、写真撮影が好きな…
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