写真:鮎川 キオラ
地図を見る「金閣」「花王」「春光」「七福神」「王冠」・・・・・。どれも牡丹の品種名となります。牡丹と言うと赤やピンク系の大輪の花が頭に浮かびますが、古くから品種改良が進む牡丹は、実に多様な色や花弁の品種があります。
茨城県つくば市の中心地から車で20分ほどの「つくば牡丹園」は、牡丹専門の植物園です。里山の風景を残す園内には、色とりどりの550種1万株の牡丹が植えられ、見頃を迎える4月中旬から5月下旬の期間限定で開園します。早咲き、中咲き、遅咲きと次々に咲く牡丹が園内を彩り、まさに豪華絢爛な春の庭となります。
【2016年の開園期間】
4月18日(月)から5月22日(日)まで
写真:鮎川 キオラ
地図を見る日本屈指の品種が揃う園内には、一般家庭の庭先では鑑賞することができないような貴重な牡丹が咲いています。薄緑色の花を咲かせる「マリモ」や、純白でひときわいい香りを放つ「Kico」、世界にたった5株ほどしか存在しないと言われるオレンジ色の「トリビュート」などが、青空の下、独特のオーラを放ちながら咲いています。
他にも珍しい品種がずらり。でも、園内の各牡丹には、品種名がほとんど書かれていません。貴重な品種が多く、盗難から守る意味もあるそうです。その代わり、近くのスタッフに声をかけると、親切に教えてくれます。香りも花の形も異なる牡丹をひとつひとつ丁寧に見て歩きながらお気に入りを探してみるのはいかがでしょうか。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る昔から美しい女性を「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹、歩く姿は百合(ユリ)の花」とたとえられます。見た目の美しさだけでなく、所作も表しています。牡丹と芍薬はよく似ていますが、このたとえからその違いについて分かるといいます。
まず牡丹は、背丈の低い樹木です。葉っぱの上に大輪の花を咲かせることから美人が座布団の上に座る様子をイメージしたと言われています。一方芍薬は、樹木ではなく草です。すっと伸びた枝に花を咲かせることから、立ち姿の美人をイメージしたと言われています。
つくば牡丹園では、200種以上の芍薬も植栽されています。例年5月初旬頃から、牡丹と入れ替わるように芍薬が見頃を向かえます。改めてその違いを確かめてみてください。
写真:鮎川 キオラ
地図を見るひとつひとつ異なる表情の花を、ミツバチのようにあっちの花、こっちの花と歩いているうちに小腹が減ってきますね。
そんな時は、2万坪ほどある園内のちょうど真ん中にある茶屋で休憩しましょう。キラキラ眩しい新緑を眺めながらほっと一息できる場所です。茶屋とその隣にある食事処では、軽食をいただくこともできます。その中には、漢方としても古くから利用されていた牡丹や芍薬のエキス入り薬膳料理もあります。
大輪の花を咲かせる牡丹は、とっても短い期間しか花を咲かせないんです。花を咲かせてわずか3日〜5日で散ってしまいます。大きな蕾がパカっと開いたその日が一番の見頃とも言われています。
つくば牡丹園では、4月中旬から咲き始める早咲きの品種、GWにピークを迎える遅咲きの品種、牡丹の後に5月下旬まで見頃を迎える芍薬と、春の約1ヶ月半のみ限定開園となります。奥の深い牡丹の世界へぜひ足を運んでみてください。
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(2024/9/16更新)
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