写真:井伊 たびを
地図を見る富山市では、「ガラスの街とやま」として、「富山ガラス造形研究所」や「富山ガラス工房」の整備、街なかでの「ガラス作品」の展示など、さまざまな取り組みが行われており、2015年8月には、国内外の優れた作品を展示する「富山市ガラス美術館」をオープンさせました。
そして、北陸新幹線の開通とともに、ガラスの魅力を発信すべく「ガラス工芸品」を、2つの「オブジェ」にして駅構内に設けています。ひとつは、新幹線改札前の床面に広がる「フロアシャンデリア」。金属でコーティングされた「ガラスの美しい輝き」が、富山を訪れる人を優しく出迎えています。
さらに、改札を出た正面の壁面には、「トランジット・ライティング・ウォール」が、設置されています。富山のオリジナルガラスである「越翡翠(こしのひすい)」、「越碧(こしのあお)」、「越琥珀(こしのこはく)」が使用され、富山の豊かな自然が表現されていて、心を和ます空間が演出されています。
写真:井伊 たびを
地図を見る富山市は「ガラスの街とやま」の魅力を、新幹線の乗降客らにPRするため、高架下空間の南北自由通路の中央部分(新幹線改札口の外側の正面)に、「フロアシャンデリア」を設置しています。
その「フロアシャンデリア」とは、金属でコーティングされた、15cm四方、厚さ3cmの「工芸ガラスブロック」を、およそ800枚ほど通路床面に埋め込んだオブジェです。
天井からの光を受け、その反射によって、床表面がまるで「シャンデリア」のように、変化する仕組みになっています。
この「フロアシャンデリア」にさしかかり、踏み出そうとするつま先が、つい止まってしまいそう!で、踏みつけるのが、もったいない!と感じるほどの芸術作品に仕上がっています。
一見するとガラスとは思われず、人によって「これって?牡蠣なの?」と見間違うほどです。
写真:井伊 たびを
地図を見る富山駅に乗り入れている、富山市内電車の富山駅の壁面にある「トランジット・ライティング・ウォール」は、まさに芸術作品です。その美しさに見とれていると、つい乗るべき電車に、乗り遅れそうにもなります。
これは、富山の工芸ガラスを組み合わせた、アートガラスパネル。照明をあてることで、ガラスの色が時々刻々と美しく変化していく仕組みになっています。まるで移り変わる心模様のようでもあり、世の中の移り変わりのようでもあり、見る人それぞれが抱く夢の輝きでもあるようです。
富山駅で「フロアシャンデリア」や、「トランジット・ライティング・ウォール」に出逢ったことを、ひとつのきっかけとして、「ガラスの街とやま」をさらに知るためにも、<視る。触れる。体験する。そうしてガラスに逢う。>をコンセプトにする「富山ガラス工房」や、現代グラスアートに魅せられる「富山市ガラス美術館」などへも訪れられることをお勧めします。
ところで、「富山市ガラス美術館」は、富山市立図書館などが入居する複合施設「TOYAMAキラリ」内にあります。ちなみに、この「TOYAMAキラリ」は、世界的な建築家の隈研吾氏が設計を手掛けています。隈研吾氏といえば、2020年東京オリンピックの会場となる「新国立競技場」を手掛けることで一躍脚光を浴びています。
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(2023/12/4更新)
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