松浦鉄道の美しい橋梁巡り―長崎・北松浦半島一周撮り鉄の旅―

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松浦鉄道の美しい橋梁巡り―長崎・北松浦半島一周撮り鉄の旅―

松浦鉄道の美しい橋梁巡り―長崎・北松浦半島一周撮り鉄の旅―

更新日:2016/05/19 18:03

飛騨屋 勘左衛門のプロフィール写真 飛騨屋 勘左衛門 時空写真家(特に国内外における定点写真、近現代の遺構、鉄道、動植物等)

北松浦半島は「北松(ほくしょう)地方」と呼ばれ、概ね長崎県佐世保市から平戸付近を経由して佐賀県伊万里市までの範囲をいいます。西はリアス式海岸による美しい景色が続き、北は一転してなだらかな風景となり、そのコントラストは大変興味深いものがあります。今回飛騨屋がご紹介するのはこの半島を海岸沿いに走る元国鉄松浦線の松浦鉄道(MR)西九州線の美しい橋梁群!アーチ橋を含む代表的な5橋を中心にご紹介しましょう。

まずは「竹筋」を使用したユニークなアーチ橋「福井川橋梁」から

まずは「竹筋」を使用したユニークなアーチ橋「福井川橋梁」から

写真:飛騨屋 勘左衛門

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1942(昭和17)年竣工。MR吉井駅から潛龍ヶ滝駅間に架かる3大アーチ橋の一つで、他の2橋同様戦時中の物資不足を補うために鉄筋ではなく「竹筋」を使用して完成されました。福井川および並行する県道40号線を曲線を描きながら跨ぐ全長60.06mの橋梁で、橋脚に3つの小アーチの孔が存在します。

これは資材を少しでも節約しようという意図だったということですが、外観に適度なアクセントを与える結果となっています。ほぼ東西方向に架かるために晴天時は主に南側からのみ、曇天時は南北両方向からの撮影が可能です。写真は同橋を渡るMR612形気動車による上り列車で、北側から撮影したもの。シャッター速度は1/500秒、絞り値はf5.6。

次は、車両と山並みが川面に映える「第2江迎川橋梁」

次は、車両と山並みが川面に映える「第2江迎川橋梁」

写真:飛騨屋 勘左衛門

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この橋は第3江迎川橋梁の佐世保側に隣接するもので、便宜上「第2江迎川橋梁」としましたが、正式な名称は不明です。この写真は1月2日の曇天時に撮影したもので、橋上を行く列車はオレンジ色のMR621形気動車。古風な橋梁とカラフルな気動車、背景の山並みが川面に美しく写っています。

このあたりはかつては江迎湾の最奥部だったところで、川幅が広いのはその名残だと考えられています。なおここは国道204号線からの撮影となりますので、頻繁に行き交う自動車には十分注意しましょう。シャッター速度1/200秒、絞り値はf4.5。

続いて、曲線を描くユニークな橋「第3江迎川橋梁」

続いて、曲線を描くユニークな橋「第3江迎川橋梁」

写真:飛騨屋 勘左衛門

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江迎川河口は深い入り江となり、次第に江迎湾へと移行して行きます。第3江迎川橋梁はその河口部を南東から北西に向って走り、徐々に勾配が変化しつつ曲線を描いて渡るという「美しさと構造的な面白さ」を併せ持ちます。

写真は橋上を行くMR600系(車両番号不明)による伊万里行きを北西部から南東部に向けて撮影したもの。シャッター速度は1/250秒、絞り値はf18。なおこの橋梁については長崎文献社の「旅する長崎学8 近代化ものがたりII」(2008年)でも紹介されています。

さて次は、玄界灘に面したカモメの飛び交う美しい橋「志佐川橋梁」

さて次は、玄界灘に面したカモメの飛び交う美しい橋「志佐川橋梁」

写真:飛騨屋 勘左衛門

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写真は松浦駅を発車して志佐川橋梁に差し掛かった佐世保行きMR601形上り列車。シャッター速度は1/500秒、絞り値はf10。1月3日16時18分の撮影で、南西部からの斜光線が橋梁と車両を志佐川河口の川面に映し出しています。志佐川右岸(東部)からの撮影だと、車両正面が陰になってしますので、これを避けたい方は対岸からの撮影をお勧めします。また志佐川河口では夏季に精霊流しが行われますので、このときはぜひ夜間撮影の準備も忘れずに。

最後は終点伊万里への玄関口にある長大な橋「有田川橋梁」

最後は終点伊万里への玄関口にある長大な橋「有田川橋梁」

写真:飛騨屋 勘左衛門

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最後はMR西九州線の終点伊万里のすぐ手前、有田川河口部を横断する有田川橋梁で〆ましょう。佐世保駅を出発した列車はまず北方の平戸方面へ走ったあと、東へ急転換して玄界灘を左に観て延々と走り、佐賀県へ入ると南南東へ向かい最終的に伊万里駅まで通じています。

その終点の直前に渡る長大な橋がこの有田川橋梁で、東南に架かるために晴天時は南部からの撮影に適していますが、曇天時なら北部からの撮影も十分可能です。写真は橋上を行く佐世保行きMR621形で、1月11日15時37分に有田川右岸から撮影したもの。長崎県内とは違い背景の山並みも遠景となり、平野の広がる佐賀県に入ったことを実感することができます。シャッター速度は1/250秒、絞り値はf10。

おわりに

如何でしたでしょうか?「鉄道ばかりで退屈しそう・・・」という方は平戸などの周辺の観光地巡りとタイアップしてみたらよいでしょう。松浦鉄道に乗車される方は、地図を片手に、御紹介した橋梁を確認しながらの旅というのも一興ですね。

佐世保駅から有田駅までの全線を1日乗り放題(しかも乗り降り自由!)の「1日乗車券」という大変便利な割引券が2000円で販売されています。この区間の正規料金が2600円なので、俗にいう「コスパ」の高いお買い得切符でしょう。詳しくは関連メモを御参照下さい。

勿論、本格的な「撮り鉄」の方はレンタカーを駆使して一日で一気に「征服する」ことも十分可能です。なお、今回の掲載写真はカメラの感度をISO800に設定して撮影しました。より高画質を望む方はやはりISO400までで撮影された方がよろしいでしょう。飛騨屋撮影の写真はあくまで参考という扱いでお願いいたします。自分ならもっと良い写真が撮れる、別のアングルで狙いたい、等と思っていただけたなら幸いです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/25−2016/01/11 訪問

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