南紀の名勝地・橋杭岩で優しいスイーツの味に癒されよう

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南紀の名勝地・橋杭岩で優しいスイーツの味に癒されよう

南紀の名勝地・橋杭岩で優しいスイーツの味に癒されよう

更新日:2014/01/07 17:04

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家

太平洋に突き出した日本最大の半島、紀伊半島。この最南端に岩の柱が立ち並ぶ名勝があります。『橋杭岩』(はしぐいいわ)と呼ばれる岩の群。南紀のパンフレットの表紙によく使われている景勝地です。ここで、『金柑(キンカン)ジェラートもなか』『夏ぷりん』といった珍しいスイーツを販売している老舗の和菓子屋さんがあるのをご存知ですか? 橋杭岩の壮観な景色を見ながら、南紀の優しいスイーツの味に癒されましょう。

南紀の顔、橋杭岩は絶好の撮影スポット

南紀の顔、橋杭岩は絶好の撮影スポット

写真:沢木 慎太郎

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本州・最南端のJR紀勢本線(きのくに線)串本駅でレンタカーを借り、国道42号線を紀伊勝浦方面に向かって北上。
ほんの数分もすれば、右手の海岸に奇妙な岩の集まりが見えてきます。

これが橋杭岩です。写真をご覧いただくと分かるように、橋の杭のように見えることから名づけられたものですが、なんとも不思議な風景。大小の岩が40個ほど集まり、これが約850メートルに渡って一直線に並んでいるのです。

この景勝地には、こんな伝説が。
平安時代に中国から真言密教をもたらした弘法大師(空海)と、妖怪の天邪鬼(あまのじゃく)が対岸に見える大島まで橋を架ける競争をしたところ、負けそうになった天邪鬼が鶏の鳴きまねをして夜が明けたと思わせたため、弘法大師が作業を中止。このため、橋を完成させることなく杭だけで終わったというものです。

確かに一直線に並ぶ岩の列はあまりに奇妙で、いろいろな想像力をかきたてられます。
そんな橋杭岩は、国の名勝や天然記念物の指定も受け、さらに日本の朝日百選にも認定。旅の思い出にぜひとも撮影していただきたい観光スポットです。

潮が引いた橋杭岩 岩場遊びはスリルが味わえる

潮が引いた橋杭岩 岩場遊びはスリルが味わえる

写真:沢木 慎太郎

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この奇妙な形の橋杭岩は、1万4000年前のマグマ(石英斑岩)です。もともとは海底にあった広い岩棚の割れ目にマグマが入り込んで冷えて固まり、その後、岩棚が隆起して柔らかい岩は波に削り取られ、硬いマグマだけが取り残されて杭のように並びました。

橋杭岩は、ふだんは海面から突き出した状態でそそりたっていますが、潮が引いた時には大きな岩にまで歩いて渡ることができます。

写真のように奇怪な形の岩を間近に見ることができ、岩場遊びを楽しむことも。何気なく歩いていると、突然に岩棚を波が押し寄せて来て、びっくり! スリルを味わうことができます。

岩の割れ目には潮だまりが幾つも姿を現し、小魚や貝、カニなど小さな生きものがひしめき、可愛いですよ。

潮風がさわやかで、とても心地よく、癒されます。この日もカップルや家族連れの人たちが岩場で楽しそうに遊んでいました。

“親子三代 百年の味” 地元の老舗和菓子屋『儀平』さん

“親子三代 百年の味” 地元の老舗和菓子屋『儀平』さん

写真:沢木 慎太郎

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橋杭岩の目の前には道の駅「くしもと橋杭岩」があり、無料の駐車場があるので車を利用の際はここに止めると便利です。

橋杭岩で岩遊びをした後は、和菓子屋さんで一服しませんか?
道の駅の向かい側に老舗の和菓子屋さんがあります。近づいてみると“うすかわ饅頭”“親子三代 百年の味”などと書かれたのぼりや張り紙が。

ガラス越しに、おいしそうな栗まんじゅうや、もなかなどの和菓子が並んでいます。こちらのお店は、明治26年創業の菓子屋『儀平』(ぎへい)さん。100年以上の歴史がある老舗で、南紀にしかないスイーツをいただくことができます。

では、お店の中に入ってみましょう。

金柑の風味が広がる和風アイスもなか

金柑の風味が広がる和風アイスもなか

写真:沢木 慎太郎

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薄皮まんじゅうを食べようと思って店に入ったのですが、冷蔵庫においしそうなスイーツを発見!

まず、ご紹介したいのは『金柑(キンカン)ジェラートもなか』(280円)です。
このお菓子は、橋杭岩伝説が残る地元・大島で収穫した金柑を甘露煮にして細かく刻んだものをバニラのジェラートと合わせ、さらに粒あんではさんだ和風アイスもなか。大島の金柑は名産品です。

アイスが溶けてしまうと甘みが増して金柑の風味が弱くなってしまうため、かちかちに凍ったバニラアイスを思いきりがぶり。口の中でアイスが溶け、粒あんの甘味と同時に、さっぱりとした金柑の風味が広がります。

アイスそのものが溶け出すと、甘みが強くなり、柑橘系の酸味とあいまって濃厚な味に。見た目にも、金柑のオレンジ色の皮が爽やかで、涼しさを感じさせてくれる銘菓です。

ハッサクと豆乳の“夏ぷりん”は優しい味

ハッサクと豆乳の“夏ぷりん”は優しい味

写真:沢木 慎太郎

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続いてのおススメが、豆乳をベースに柑橘類のハッサクで作られたゼリーをのせた『夏ぷりん』。ハッサクのつぶつぶとした食感があり、ぷりんにハッサクなのかと最初はびっくりしました。

良く味わってみると、ハッサクの独自の酸味をひかえ、ほのかな豆乳の甘さを引き立て、優しい味がします。カロリーもひかえ、身体にも優しく、老舗の和菓子屋らしい上品な味わい。ミカンの葉と小豆がひとつのっているのも可愛いです。涼しさが伝わってきませんか?

以上いかがでしたでしょうか?
紀州の名勝・橋杭岩は、風光明媚な潮岬と世界遺産にも登録された熊野那智エリアの間にあり、ドライブの合間に休憩で訪れたい場所。岩場遊びで楽しんだ後は、老舗和菓子屋の『儀平』さんに行かれてみては?

お店の人はサービス満点で、薄皮まんじゅうをひとつ買い求めるだけでもOK。橋杭岩の風景を楽しみながら、紀州の優しい味をぜひ味わってください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/08/10 訪問

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