アクセス良好!フランス・世界遺産「フォントネー修道院」は個人旅行にお勧め!

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アクセス良好!フランス・世界遺産「フォントネー修道院」は個人旅行にお勧め!

アクセス良好!フランス・世界遺産「フォントネー修道院」は個人旅行にお勧め!

更新日:2016/04/25 16:23

望月 彩史のプロフィール写真 望月 彩史 文学修士(西洋美術史)、ライター

ヨーロッパの田舎にある中世の教会や修道院を訪れてみたい。そんな憧れを持っている人も少なくないでしょう。しかし、都市にある大聖堂と違い、本来修業の場として作られた修道院は人里離れた場所にあるためアクセスも悪く、ツアーで行くかレンタカーを借りる以外に訪れる方法がないということもしばしば。

今回は、個人旅行でも立ち寄り易い、世界遺産にも登録されているフランスの修道院跡をご紹介しましょう。

現存最古のシトー会修道院

現存最古のシトー会修道院

写真:望月 彩史

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パリから高速鉄道TGVで一時間、最寄り駅はブルゴーニュ地方のモンバール。駅から約6km、タクシーで15分ほどの山の中に建つフォントネー修道院は、現在は観光地として公開されていますが、嘗ては300人以上もの僧が修行に励む、この地方の指導的な修道院でした。

建設は1118年。創立者のクレルヴォーの聖ベルナルドゥスは、騎士の家に生まれながら、信仰心篤く、修道士として神に仕える道を選びました。彼が選んだのは、中でも清貧を重んじ、禁欲的な生活で知られるシトー会。フォントネー修道院は、最も古いシトー会修道院の1つで、現存する中では最古のものとして知られます。

現在でも路線バスさえ通っていない人里離れたこの土地で、修道士たちは何世紀にも渡って自給自足の共同生活を送っていたのです。

美しい建築と光

美しい建築と光

写真:望月 彩史

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中世の教会では、柱に刻まれた人や動物、怪物などの彫刻が目を楽しませることもしばしば。しかし、シトー会では華美な装飾が禁止されていたため、建物の中は簡素そのものです。しかし、そのため、却ってリズミカルな回廊の柱や重厚な石の天井など、建築自体の美しさが楽しめます。

石の柱の間から、または簡素なステンドグラスを通して建物の中に差し込む光もまた、この修道院を特徴づける柔らかな雰囲気を生み出し、多くの写真愛好家を魅了してきました。

祈りの場にふさわしい静謐さに満ちた空間で、嘗てこの地で生涯を過ごした修道士たちの生活に、しばし思いを馳せます。

13世紀の彫刻《フォントネーの聖母》

13世紀の彫刻《フォントネーの聖母》

写真:望月 彩史

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この聖母子像は、メインの建物である聖堂の中に置かれた唯一の彫刻。柔らかな微笑みは、この彫刻が作られた13世紀のブルゴーニュ地方の典型的な様式を伝えます。

18世紀末、フランス革命によってフランス各地の修道院は破壊や放置の憂き目に会い、フォントネー修道院もその数百年の歴史に幕を下ろしました。修道士たちはこの地を去り、建物は製紙工場として利用されることになりました。

こちらの聖母子像も、近くの村に売却されて墓地で雨風にさらされていたものが、20世紀になってから買い戻されたのです。

変わらぬ優しい微笑みで訪れる私たちを出迎えてくれる聖母は、そんな修道院の苦難の歴史を伝えています。

在りし日の修道院の生活を垣間見る

在りし日の修道院の生活を垣間見る

写真:望月 彩史

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フォントネー修道院は現在、個人の所有物となっています。20世紀初頭にここを買い取ったエナード家は、製紙工場を解体して修復工事を行い、修道院は在りし日の姿を取り戻しました。そして1981年には、世界遺産へ登録されたのです。

現在一般公開されているのは、聖堂の他に、共同寝室、回廊、集会室、写本室、鍛冶場、採暖室。鍛冶場では当時の道具が展示されているなど、修道士たちの生活が垣間見られます。

庭もまた、見どころの一つ。フォントネーの名前の元になっているのは、ラテン語で「泉」という言葉。その名の通り広い敷地内には泉が水を湛え、嘗ては製粉や鍛冶場で使ったであろう水車が今でも回っています。

おわりに

清貧、貞潔、従順の誓いを立て、厳しい戒律の元で修行に励んだシトー会の修道士たち。フォントネー修道院は、そんな彼らの様子を今に伝えています。飾り気のない建物は、どこか私たち日本人の禅やわびさびの意識にも通じるものがあるようです。訪問した人たちは、俗世を一時期離れ、この場所の清浄な気に癒されることでしょう。できればツアーの喧騒を避け、個人で訪れたい場所です。

施設内にはレストランやカフェはありませんが、お土産屋さんと、中世の修道院美術を見ることが出来るミュージアムが付属しています。

見学後は、モンバールからバスで30分ほどのところにある中世の面影を残す町、スミュール・アン・オーソワに足を延ばすのがお勧め。絵本のような可愛らしい小さな町で、中世の気分に浸りましょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2010/08/28 訪問

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