熊の湯ホテルのある長野県・熊の湯温泉へは国道292号を志賀高原側や群馬県草津温泉側から上っていきます。おすすめは草津ルート!通称志賀草津道路と呼ばれており、日本屈指の絶景を楽しめるドライブコースとなっています。ちなみに冬季閉鎖なのでご注意ください。
志賀草津道路には「日本国道最高地点」や「渋峠」など見どころはさまざまですが、まだ雪が残っている時期ならば「雪の回廊」と呼ばれる景色を見ることができます。道路の左右が雪の壁に囲まれる光景は圧巻ですよ!例年では5月上旬まで楽しむことができます。
ここを過ぎれば熊の湯ホテルまではもう少しです!
熊の湯ホテルへは草津温泉から志賀草津道路経由で約40分。もしくはJR長野駅から国道292号経由で約80分で到着します。長野駅からは直行バスもあるので便利です。かなり辺鄙な場所にあり、周辺は秘湯感が漂っています。
熊の湯ホテルのある「熊の湯温泉」は1848年頃に佐久間象山によって世間に広く知れ渡りました。熊の湯ホテルも大正10年(1921年)創業とたいへん歴史ある宿で、与謝野晶子といった数多くの文豪たちからも愛され続けました。
夏季はトレッキング客、冬季は多くのスキー客で賑わっており、汗を流したり冷えた体を温めるために日帰り入浴も利用可能となっています。12時半から15時までの受付で、一人1000円で温泉に入ることができます。タオル付きなので気軽に訪問できますよ!
ではいよいよ温泉へ。熊の湯ホテルの内湯は総檜造りで、床や壁も木板が使用されています。温泉成分でそれらは黒く変色しており、鄙びた湯治場の雰囲気を醸し出しています。木の温かみを感じつつも、その重厚で立派な佇まいを感じることができる浴室です。
またお湯に浸かりながらぜひ歴史ある湯小屋の建物を眺めてください。例えば天井は湯気抜きのために高く造られ、屋根まで吹き抜けになっています。今のように換気設備が無い時代は、効率よく室内を換気するためにこのような工夫がなされていたのです。剥き出しになっている太い梁の姿を見つつ、この温泉の歴史に想いを巡らしてみてください。
熊の湯ホテルの温泉は『含硫黄−カルシウム・ナトリウム−炭酸水素塩・硫酸塩温泉』で、その硫黄の含有量は日本でもトップクラスとなっています。そのため硫黄の香りが強くあり、温泉感を存分に楽しめます。美肌成分も多く含まれており、美人の湯としても有名です!
源泉の投入口には柄杓があり、飲泉できるようになっています。味は強い苦みと渋みがあり、体には効きそうですがあまりおいしくはありません。温泉は皮膚病や糖尿病、動脈硬化などに効果があるとされています。
この濃厚な硫黄泉はなみなみと浴槽に掛け流されており、底には白い湯の花が沈殿しています。さらにこの温泉の特徴はその色!季節や気温によって変化しますが、かなり珍しいグリーンのお湯となっているんです!
熊の湯ホテルで入れるグリーンのお湯。その鮮やかな色合いは内湯よりも露天風呂のほうがよくわかります。エメラルドグリーンに染まる温泉は、まさに神秘的といえるでしょう。これが人口のものではなく自然が創りだしていると思うと、とても不思議に感じられます。
お湯は湧出時は透明ですが、その後空気に触れ時間が経つに連れてこの色へと変化していきます。また不思議なことにこの辺りで唯一熊の湯ホテルのお湯だけが、このグリーンの色となるようです。温泉宿が数多くある志賀高原において、穴場な宿であること間違いなしです!
この露天風呂の温度はそこまで高くなく、頭を乗せてリラックスできる木枕も設置されており、何分でも温泉に入ってしまう環境となっています。のんびり入ってこの神秘的な色を楽しんでくださいね!
いかがだったでしょうか。この鮮やかすぎる温泉に心惹かれませんでしたか?
熊の湯温泉のように硫黄成分が濃い温泉の中には、内湯のように深緑のような色になっている場所も日本にはいくつかあります。しかしこのようなエメラルドグリーンの色となると本当にごく稀で、かなり貴重な温泉となってしまいます。ぜひご自分の目でその色を確かめてみてください!
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(2025/2/19更新)
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