写真:花村 桂子
地図を見る「ウォルス・コルクション(The Wallace Collection)」があるのは、ロンドンのちょっとハイソでおしゃれな高級住宅街「マリルボーン・ハイストリート(Marylebone High Street)」。ヨーロッパで一番賑やかな、巨大デパートひしめく買い物通り「オックスフォード・ストリート(Oxford Street)」の北側に交差する小路は、ロンドン中心地なのに、とても静か。犬を連れたマダムや、制服姿の少年少女もちらほら見かける、のんびりした街角です。
緑豊かな通りには、イギリスらしい赤煉瓦の建物が軒を連ね、1Fはビオの食料品店、お花屋、雑貨屋など小さなお店になっています。広い歩道にはカフェのテーブルとイスが並び、お茶やおしゃべりを楽しむひとでいっぱい。人気雑貨店「コンラン・ショップ(THE CONRAN SHOP)」やイギリス生まれの陶器ブランド「エマ・ブリッジウォーター(Emma Bridgewater)」の直営店もあり、運が良ければディスカウント品と巡り合えることも。お店に入る時は、「ハロー」と一声かけてみて。「ウェルカム」と、とびっきりの笑顔で迎えてくれるはず。
写真:花村 桂子
地図を見るマリルボーン・ハイストリートの一角、緑あふれる「マンチェスター・スクエア(Manchester Square)」の向かいにある、赤煉瓦と大理石造りの荘厳な建物が「ウォルス・コレクション(The Wallace Collection)」。貴族の館が、丸ごと美術館として公開されているのです。
建物も家具もじゅうたんも、この邸宅で使われてきたアンティーク。高い窓で縁取られた煉瓦造りの回廊を歩いていると、貴族が暮らしていた19世紀のロンドンにタイムスリップしたみたい。鮮やかな青色と黄金の飾りが美しい18世紀のフランス・セーブル磁器。ロココ調の猫足ソファーやチェスト、飾りのついた宝石箱など、カワイイがいっぱい!団体ツアー客は来ないので、自分のペースで気ままに散策できちゃいます。
写真:花村 桂子
地図を見るウォレス・コレクションの収集品は、ハートフォード侯爵が、世界中を旅して集めたプライベート・コレクション。圧巻は、大きなガラスケースにずらりと並ぶ鎧や兜、刀剣類。よそではなかなかお目にかかれないメタルワークアイテムには、男のロマンが詰まっているみたい。先の曲がったアラビア刀や日本刀まで揃っています。
必見は、ブレードアーマーで身を固めた中世の騎士。部屋の真ん中で、防具をつけた馬にまたがり、剣を構える勇壮な姿は、まるで戦士の雄たけびを挙げているかのよう。地下の体験コーナーでは、実際に兜をかぶったり、剣を握って写真撮影ができるんです。あなたも、中世の騎士コスプレしてみませんか?
写真:花村 桂子
地図を見る見学後は、サーモンピンクの壁に白い窓枠が超ラブリーな、中庭のティールームでお茶はいかが? 天井はガラス張りになっているので、冬でもとても明るくって居心地抜群。鉄製のしっかりしたベンチにはふわふわクッションが敷き詰められて、なんともエレガント!優雅にクッションにもたれて、貴族の館にお呼ばれ気分を味わいましょう。
アフタヌーンティーもよいですが、ちょっとボリュームが心配なあなたには、スコーンと紅茶のクリームティー、午前中は朝食セットもおすすめです。紅茶は鉄瓶でサービスされることも。実は、ロンドンでは、オリエンタルでクールな鉄瓶が大人気。シンプルな日本の茶器は、ヨーロピアンなカップやカトラリーと好相性。ぜひチェックしてみてくださいね。
本物の貴族の邸宅でアンティーク・コレクションを堪能したら、サーモンピンクの中庭でティータイム。ふわふわクッションに身をゆだねて頂く紅茶のおいしいこと!すてきな給仕にサービスされて、まるで貴族の館にお呼ばれしたみたい。ロンドン中心部なのに、とても静かな時が過ごせるマリルボーン・ハイストリートの「ウォレス・コレクション」。ちょっぴりおしゃれして、出かけませんか。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
花村 桂子
長崎出身、福岡在住。地元・九州の「よかとこ」を探して旅する探検家。メジャーな有名観光地は、もちろん「よかとこ」ですが、ちょっとマイナーで人が少ない穴場な「よかとこ」が、大好きです。パワースポット、絶景…
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
旅行ガイドを検索!
(2025/1/24更新)
- 広告 -