日光・知られざる名庭園「松屋敷」クリンソウも美しい1万坪の庭とは

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日光・知られざる名庭園「松屋敷」クリンソウも美しい1万坪の庭とは

日光・知られざる名庭園「松屋敷」クリンソウも美しい1万坪の庭とは

更新日:2017/05/03 18:36

フルリーナ YOCのプロフィール写真 フルリーナ YOC 絶景・感動探究家、旅する音楽講師

栃木県日光市は世界遺産の町。その世界遺産二社一寺にほど近い高台に、美しい庭園を持つ「松屋敷」があります。1万坪に及ぶ敷地には150本を超す赤松や美しい池、金谷ホテルゆかりの日本家屋や五角堂などが残されています。この庭園は私有地のため非公開でしたが、2016年から限定日に公開。萌える若葉・ツツジ・クリンソウ・紅葉など四季折々の風情豊かな「松屋敷」。ぜひ日光観光に加えてみてはいかがでしょう。

金谷ホテルゆかりの「松屋敷」と金谷家の歴史秘話。そして改修。

金谷ホテルゆかりの「松屋敷」と金谷家の歴史秘話。そして改修。

写真:フルリーナ YOC

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日光市街を見下ろすこの美しい「松屋敷」は、金谷ホテル二代目社長・金谷眞一が、病弱だった次女雪子の療養のために造りました。時は大正末期、雪子は「松屋敷」の豊かな自然に囲まれ健康を取り戻し、敷地内に乳牛を飼い酪農を始めました。勉強熱心な雪子は良質な乳牛を育て、金谷畜産部として牛乳やバターを手掛けるまでになり、昭和30年代まで酪農経営は続きました。

しかし雪子が高齢になると酪農経営は終止符を打ち、雪子はこの「松屋敷」で60年の生涯を終えました。

金谷ホテルゆかりの「松屋敷」と金谷家の歴史秘話。そして改修。

写真:フルリーナ YOC

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その後、年月が過ぎ「松屋敷」老朽化が進み庭園も池も荒れてしまいました。松屋敷の現在の所有者である村津眞須美氏(山口正造の孫娘)は、この美しい家屋と自然を守っていくために、庭園、家屋を改修。「松屋敷」のシンボルでもある150本を超す赤松を始め、四季折々の美しい自然を多くの方々に楽しんでもらいたいと、限定的に公開。 私有地であることから今まで一部の人にしか知られていなかったこの「松屋敷」。日光にこんなに美しい庭園があったのかと驚きです。

「松屋敷」の家屋から続く五角堂

「松屋敷」の家屋から続く五角堂

写真:フルリーナ YOC

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療養中の雪子は、母屋から続くこの五角堂から庭園の自然を楽しみ、また、庭園を散策。「松屋敷」で生活を始めた雪子は徐々に健康を取り戻してゆきました。

「松屋敷」の家屋から続く五角堂

写真:フルリーナ YOC

「松屋敷」は、春を告げる桜・新緑の萌える緑とツツジ・可憐なクリンソウ・錦絵のような秋・純白の雪景色と、四季折々に美しい風景を見せてくれます。

「松屋敷」の家屋から続く五角堂

提供元:フォトスタジオ久良多

http://www.photo-kurata.co.jp/

静寂の中に聴こえる風の音、小鳥の囀り、緑を映す水辺・・・。ゆったりと庭園を散策していると、雪子の健康を回復させていった、自然のパワーを感じます。

日光・赤沢川の水を引く小さな滝と池。

日光・赤沢川の水を引く小さな滝と池。

写真:フルリーナ YOC

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「松屋敷」の池は、日光赤沢川から水路を引き水を入れています。清らかな水は瑞々しい緑や花々を映し、水面に光が揺らめき、幻想的な美しい静寂の風景。

日光・赤沢川の水を引く小さな滝と池。

写真:フルリーナ YOC

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6月になると「松屋敷」の庭園に、クリンソウがピンクの可憐な花々を咲かせます。クリンソウは中禅寺湖の千手ヶ浜に群生地がある人気の花。

日光・赤沢川の水を引く小さな滝と池。

写真:フルリーナ YOC

「松屋敷」のクリンソウは、花の妖精が並んで踊ってるかのよう。緑の紅葉とのコラボがまた素敵です。

森林浴がおすすめの「庭園散歩」

森林浴がおすすめの「庭園散歩」

写真:フルリーナ YOC

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1万坪の庭園の中には広い林があり、150本のアカマツとモミジなど、さまざまな樹木が大空に幹を伸ばしています。

森林浴がおすすめの「庭園散歩」

写真:フルリーナ YOC

そしてその林の中にまるでオブジェのように佇むものがあります。
実はこれ、水力発電設備なのです。当時、金谷ホテルは、高低差のあるこの土地を利用して、自家水力発電した電気をホテルに送り使用していました。ここから送られた電気が、ホテルを華やかに照らしてしていたのですね。

「松屋敷」のシンボル“赤松”と空を見上げよう。

「松屋敷」のシンボル“赤松”と空を見上げよう。

写真:フルリーナ YOC

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「松屋敷」の庭園散策で、お勧めしたいのが“アカマツ”の幹の下から“アカマツ”と空を見上げること!空から降り注ぐ光と、大地に深く張り巡らされた木々の根に抱かれて、体じゅうに、そして心いっぱいに、大地とアカマツと宇宙のパワーが注がれるはずです。

「松屋敷」のシンボル“赤松”と空を見上げよう。

写真:フルリーナ YOC

そして、小鳥の声に、風の音に、木々がささやく声に耳を傾けましょう。もっとパワーを感じたい方は、ぜひ幹に両腕を回し木をハグしてみて下さい。雪子さんを癒した、自然の力・・・木の優しさや逞しさがきっとあなたにも宿るはずです。

「松屋敷」のシンボル“赤松”と空を見上げよう。

提供元:フォトスタジオ久良多

http://www.photo-kurata.co.jp/

「松屋敷」は2017年も、若葉萌える春・緑の深い夏・紅葉の秋、凛とした風景が美しい初冬まで、特定日に公開。ぜひ、四季折々の美しさを「松屋敷」で味わってみてください。

追記・開館日、注意事項など。

いかがでしたか。日光の知られざる名所「松屋敷」。昨年に引き続き2017年も終了未定で限定公開を行っています。ここは私有地ですが、現所有者の村津氏がこの場所を後世に引き継いでいく使命を感じ、修復・公開されていますので、良識ある行動をお願いいたします。庭園内には池・川・崖地等もあり、また野生動物の生息していますので、小さなお子さまなどは十分ご注意を。注意事項・禁止事項などはMEMOの「松屋敷」HP内をご覧ください。

2017年の開館日

•4月22(土) 23(日) 29(土・祝) 30(日)
•5月3(祝) 4(祝)5(祝)27(土)28(日)
•6月24(土)25(日)
•7月22(土)23(日)
•8月26(土)27(日)
•9月23(土・祝)24(日)
•10月28(土)29(日)
•11月3(祝)4(土)5(日)11(土)12(日)25(土)26(日)


開園時間
午前10時〜午後4時(最終入園午後3時半)
気象状況及び諸事情により日程や時間は変更になる場合があります。

入園料
大人:¥500(団体20人以上:¥400)
小人(小学生以下):¥250(団体20人以上:¥200)

日光には「松屋敷」ゆかりの金谷ホテル創業の地「金谷カテッジイン」を修復改装した「金谷ホテル歴史館」も公開されているので、ぜひ合わせて訪れてみて下さい。日光東照宮の若き雅楽師・金谷善一郎とヘボン博士の出逢いが生んだ金谷ホテルの歴史とロマンがいっぱい詰まった素晴らしい歴史館でおすすめです。それでは、皆さん素敵な旅を!

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/30 訪問

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