栃木県塩原温泉郷で最も古い歴史を誇る元湯温泉。そのなかに秘湯の宿「元泉館」があります。付近には駅やバス停などはなく、車でしか行けないまさに“秘湯の宿”となっています。
JR塩原温泉駅バスターミナルから無料の送迎バス(予約制)もあるので、車はちょっとという方はこちらをご利用ください。また冬季は路面凍結の恐れがあるので、車で来る場合は必ずタイヤチェーンを持参してください!
日帰り入浴は8時から20時までで大人800円。公式HPでは入浴料の割引プランもあるので、【関連MEMO】をぜひチェックしてみてください!
まずは元泉館に日帰り入浴した際に入れる大浴場「高尾の湯」の紹介。「高尾」の名は元湯地区の出身とされる江戸時代の有名芸妓・二代目高尾の名から取られています。
元泉館にある三か所の浴室の中で最も規模が大きく、カランやシャンプー類も充実しています。日帰り入浴の場合はこの「高尾の湯」のみ入浴可能となっています。
温泉は肌にやさしい中性の『含硫黄−ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉』。一般的に三大美人泉質と呼ばれる硫黄泉・塩化物泉・炭酸水素泉を全て含んでおり、究極の美人の湯といえます!たっぷり浸かって美肌成分を思うぞんぶん身体に浸透させましょう!!
「高尾の湯」には元泉館唯一の露天風呂が併設されています。ひょうたん型の湯船からは渓流の景色も見ることができます。内湯よりも温度が低めなので、のんびり長湯も楽しめますよ!
元泉館の湯も含め、硫黄泉はその時々によって湯の色が異なることがあります。例えば高尾の湯は、内湯は緑白色なのに露天風呂は乳白色という日があることも。変化する色を楽しめるのも温泉の魅力ですね!
ではいよいよ宿泊者しか入れない浴室の紹介へ。まずは男女別檜風呂の「宝の湯」です。
木造の湯小屋に造られた檜の浴槽は3,4人で一杯になるくらいの大きさで、そこに少し青みがかった温泉が掛け流されています。
そして実はこの宝の湯、源泉が『間欠泉』となっており不定期に投入口から温泉が出てきています。時間によって温泉が出ていなかったり、勢いよく出ていたりするので、自然の神秘を体感することもできますよ!
お湯はもちろん、宝の湯はその雰囲気も素晴らしいものとなっています。温泉成分によって壁は黒ずみ、かつての湯治場のような空間となっています。心静かに温泉に身体を預けるには最適な環境です。
続いては混浴の「邯鄲の湯」です。この湯の特徴は浴槽の奥に見える天然の岩盤から直接源泉が湧き出していることです。生まれたての源泉にすぐ入れるため、かなり鮮度の良い温泉に浸かれる、日本でも珍しいお風呂となっています。
邯鄲の湯は15時から20時半までの時間帯は【女性専用】となっています。混浴に抵抗のある方でもこれなら安心です。48度の源泉がすぐ隣から湧き出ているため、湯船は比較的熱めの温度です。自分の体調や好みに合わせて入浴時間を調節してください!
元泉館の三か所のお風呂すべてに入るには宿泊するしか方法はありません。しかしわざわざ泊まるほどの価値が、三か所のお風呂には間違いなくあります!
三か所の温泉はどれも硫黄泉ですが、そのすべてで異なる源泉が使われています。源泉が違えば、そのわずかな成分の差などで香りや色なども変わってきます。ぜひ温泉巡りならぬ『源泉巡り』を楽しんでみてください!!
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