写真:津田 泰輔
地図を見る秋の曽爾高原は、美しい風景を一目見ようと数多くの観光客が訪れる。週末には臨時駐車場が設置されたりして交通の便は良くなっているが、その一方で手前の道路には車の長い行列ができることもあるから注意しよう。
駐車場に停めても、どこにススキ野があるのだろうという感じだが、駐車場から階段を登って上にあがると、息を飲むほどの景色が飛び込んでくる。
一面のススキ野、山の斜面もすべてススキ野。本当に見渡す限りのススキ野なのである。
よく見るとススキ野の間を縫うように木道が設置されてあり、道は山の頂上まで続いているのがわかる。人が山の中腹を斜めに登っていっているのがわかるだろうか。
写真:津田 泰輔
地図を見るまさにススキの中を抜けて、先ほど見えていた山の斜面を登って行くと、ススキの草原の中に池のようなものが見える。
ひょうたんの形をした池はお亀池と言って、湿原化した池である。水はほとんど見えず、木道の下をちょろちょろと水が流れているのが程度だが、貴重な湿原の植物や虫達の宝庫になっているらしい。
そういう自然保護の理由もあって、道を作っているところ以外は立ち入り禁止になっている。むやみに立ち入らないように注意しよう。
山の斜面は西向きになっているので、傾いてきた日差しがススキの穂先を透過して銀色に輝く。そしてもう少し時間がたって夕陽になってくると、このススキの穂先は黄金色に変わる。
ちなみに斜面を登りきった先は倶留尊山(くろそやま)に続いており、軽登山のレベルになってしまうが、景色の良い稜線上を歩くハイキングを楽しむことができる。
写真:津田 泰輔
地図を見る陽が傾きあたりが暗くなってくると、曽爾高原の草原は幻想的な雰囲気に一変する。
黄色く染まった夕陽が、ススキの穂先をさらに色濃く染め上げてる。逆に茎の部分は影になって、光と影のコントラストができ、まるでススキのイルミネーションのようだ。
写真:津田 泰輔
地図を見る黄金色に輝く絨毯が見られるのは、夕方から日没までのわずかな時間だけ。しかも天気が良い日限定の特別サービス。
そして、このタイミングを狙ってたくさんのカメラマンも集まってくる。
曽爾高原は標高が700mぐらいある山の中である。都心より幾分涼しく、気持ちの良い風が吹くが、当然天気は変わりやすく、好天に恵まれない日も多い。
雨が降れば、下が湿原のためか霧が発生することも多い。
霧が発生すれば、遠くまで見渡せる眺望はなくなってしまうが、霧の中をどこまでも続くかのようなススキの森に迷い込んでしまうのも、それはそれで幻想的かもしれない。
写真:津田 泰輔
地図を見る幻想的な風景に夕陽が落ちる。日常では気にすることのない一日の終わりを感じることができる。
秋のシーズンには日が暮れてからも燈篭に明かりがともされ、プチイルミネーションが楽しめる。
また、少し麓に下ったところには、「お亀の湯」という温泉施設もあり、地ビールの楽しめるお店もある。
曽爾高原は大阪から車で約2時間。紅葉より少し前に秋を感じる旅に出かけてみてはいかがだろうか。
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(2024/10/16更新)
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