写真:赤木 リン
地図を見る「矢切の渡し」と聞くと、昭和の大ヒット曲を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
江戸初期から続く歴史ある渡し船の名称で、江戸川を挟んだ東京都葛飾区と千葉県松戸市を結んでいます。
千葉県側の渡し場は木に囲まれて分かりづらいですが、堤防道路にある行先表示に従って河川敷に降り、川岸に向かって伸びる一本道を突き当たれば渡し場に到着です。
写真は渡し場入り口です。係員がいるわけでもなく、目立つ看板も券売機もなく、あるのは手書きの注意事項が貼られたパネルのみ。東南アジアの渡し場を思わせる情景です。
特に入場の手続きなどはいりませんので、そのまま桟橋に入りましょう。
写真:赤木 リン
地図を見る矢切の渡しには時刻表はありません。人がある程度乗ったら随時出港します。
手作り感満載な桟橋を渡り、船が停泊していたら船頭さんに料金を支払い乗り込みます。船がいなくても対岸からすぐに戻ってきますので、そのまま並んで待ちましょう。
特に船頭さんから案内や注意事項の説明はありませんので、桟橋入り口にある手書きの注意事項をしっかりと読んでおくのをお忘れなく。
船の中央には救命浮き具が備えられているので、万が一の時でも安心ですね。
(写真は東京側の桟橋ですが、千葉県側もほぼ同じようなつくりです)
何と矢切の渡し、昔ながらの手漕ぎなんです!都会の喧騒を忘れさせてくれる、のんびりとした約5分間の江戸川クルーズはここでしか体験できません。
ただし天候や川の流れなどにより、モーターを使用することもありますのでご了承ください。
同乗する人との距離も近いので、非日常の雰囲気からか開放的な気分になり、話が弾んでしまうことも!こういった経験は電車やバス移動ではなかなか味わえませんね。
写真:赤木 リン
地図を見る天気が良ければ、船から東京スカイツリーを見ることができます。
近未来の象徴であるスカイツリーと、江戸時代から続くレトロな渡し船、同じ時代にあるとは思えないギャップが不思議な気分にさせてくれること間違いなしです。
キラキラと輝く江戸川の水面、川に架かる橋を渡る常磐線、船頭さんが櫂を漕ぐ音を聞きながらのんびり眺めているうちに、あっという間に東京側の渡し場に到着です。
写真:赤木 リン
地図を見る渡し場から「柴又帝釈天」までは徒歩5分!渡し場から堤防へ向かう歩道沿いに、帝釈天までのルートマップが立てられているので見ておくと安心です。
電車などで柴又を訪れる場合は参道を歩いて帝釈天へ向かいますが、渡し場からだと帝釈天の裏手に出るため、参道を逆走するルートになります。
千葉県側の渡し場へは、JR常磐線・新京成線松戸駅で下車し、京成バス「矢切の渡し線」に乗車。土・日・休日の一部時間帯は、約17分の乗車で最寄りの「矢切の渡しバス停」まで行くことができます。平日などは、終点「旧矢切高校バス停」で下車して徒歩15分ほど。
バス停付近は田園風景が広がるのどかな場所ですので、ちょっとしたウォーキング気分でのんびり渡し場まで向かうのも楽しいですよ。
柴又観光の後に「矢切の渡し」に乗船するルートも良いですが、帝釈天の参道は魅力的なお店が多いのでついついお土産を買って荷物が多くなりがち。矢切の渡しは人気があるため、休日ともなると常に満員状態で乗船することになり、たくさんの荷物を抱えての乗船は大変です。
柴又観光の前にレトロな渡し船に乗って気分を盛り上げ、昭和レトロな風情が残る参道を散策…というルートをおすすめします。
「矢切の渡し」の営業時間や料金、京成バスの時刻表など詳細については、関連MEMOのリンクからご確認ください。
この記事の関連MEMO
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(2024/10/14更新)
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