写真:沢木 慎太郎
地図を見る海面から突然にそそり立つ断崖絶壁!巨大な奇岩が連なるタイ南部の秘境クラビ。陸続きの岬でありながら、ボートでしか行けない秘密のビーチが多く、「プラナン・ビーチ」と呼ばれる絶景のビーチもそのひとつ。
そして、こちらがプラナン・ビーチにある洞窟で、王妃の霊魂が宿るとされているタイの秘境「プラナンケーブ」。巨大な断崖絶壁の奇岩から、鋭い剣のような鍾乳石が垂れ下がり、まるで海賊の住み家のような荒々しさ。
しかし、ここにいらっしゃるのは伝説の王妃で、いわばタイの「もののけ姫」。では、もっと近づいてみましょう。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るさきほどご紹介した巨大な石灰岩の下は鍾乳洞となっており、神秘的な幻のビーチとなっています。
多くの観光ガイドや個人のブログでは、ここまでの紹介となっていますが、タイの秘境「プラナンケーブ」の本当の魅力は、この先にあります。では、正面に垂れ下がる鋭い鍾乳石をくぐってみましょう。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るいかがですか?小さな洞穴を抜けると、そこは圧倒的に素晴らしいダイナミックな光景!めまいがするような恐ろしく高い断崖絶壁が取り囲み、まるで火山の火口の中にいるよう。天井から純白の光が差し込み、まるで天国への階段のような眩しさ!
整備された道はなく、手すりもないのですが、注意しながら水着姿で進んでいくことは可能。ここまで足を運ぶ人は少なく、巨大な岩をよじ登っていくのは、好奇心たっぷりの金髪ギャルだけ。では、ギャルたちの後についていきましょう。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る秘境の洞窟「プラナンケーブ」は限りなく広く、波の浸食作用で削られた岩は独自の景観を持ち、秘境の名にふさわしい不思議。秘密のタイムトンネルを通っているような不思議な感覚をおぼえます。
ここは地元のタイ人たちにとっては、たいへん神聖な場所。嵐で海に沈んだインドのプリンセスの霊魂が宿っているとか、海難事故で亡くなった夫を待ち続け、悲しみのあまり身を投げた妻の魂が住みついているなど、いくつかの伝説があり、地元の漁師たちが深く信仰しています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るそして、岩場をよじ登り、窮屈な巨大岩の割れ目を抜け、「プラナンケーブ」を抜けた果てにあるのが、こちらの秘密の入り江。波の浸食で岩の下が削れ、ピラミッドのように三角形に並ぶ岩が、なんとも神秘的です。
巨大な奇岩に阻まれ、陸地でありながらボートでしか行けない「プラナンケーブ」。“陸の孤島”と呼ばれるゆえに、数々の伝説を生み出し、不思議な癒しの世界を感じることができます。
ここは、タイの「もののけ姫」に出会える場所。「もののけ姫」と同じ仲間である森の妖精「コダマ」もひそんでいそうです。
「プラナンケーブ」に行くには、観光地としてにぎわう「アオナン・ビーチ」から出ている“アイランド・ホッピングツアー”を利用すると便利。体力と技術のある方は、カヌーを借りて訪れてみてはいかがでしょか?
「プラナンケーブ」は手つかずの大自然が残り、ロッククライミングの名所。また、“プリンセス・ケーブ”というのは、正確には鍾乳洞の入り口にある小さな洞穴のことで、数多くのリンガ(男性器をかたどった彫像)を見ることができます。
なお、クラビの観光スポットについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方はリンクからのぞいてみて下さい。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
沢木 慎太郎
恋愛小説「星の流れに 風のなかに 宇宙の掌に」(※澤 慎一の名前で制作)が電子書籍化され、作家デビューしました。紀行小説「深夜恋愛特急」も、私のひそかなブーム。
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(2025/1/16更新)
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