ロシアの今が詰まっている!モスクワ現代美術館「ガレージ」、その魅力とは?

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ロシアの今が詰まっている!モスクワ現代美術館「ガレージ」、その魅力とは?

ロシアの今が詰まっている!モスクワ現代美術館「ガレージ」、その魅力とは?

更新日:2016/05/04 17:39

中川 康雄のプロフィール写真 中川 康雄 ご当地グルメ探検家

ロシア・モスクワには、多くの美術館がありますが、そのなかでも異彩を放っているのが、現代美術館「ガレージ」です。商業的な目的は追求せず、現代芸術の発掘と発展を目的としたこの美術館には、ロシアの「今」が詰まっています。ここでは、その魅力の一端をご紹介。きっと意外な発見もあるはずです。

モスクワ現代美術館「ガレージ」とは?

モスクワ現代美術館「ガレージ」とは?

写真:中川 康雄

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モスクワ現代美術館「ガレージ」の正式名称は、「ガレージ・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート」(Garage Museum of Contemporary Art)。「ガレージ」とは、2008年、新興財閥ロマン・アブラモーヴィチ氏の妻、ダーシャ・ジューコワ氏によって創立された、モスクワを拠点とする大手非営利芸術プロジェクト。現代芸術の発掘と発展を目的とし、商業的な目的は追求せず啓蒙文化活動を課題としています。

最初は、有名な構成主義建築家であるコンスタンチン・メルニコフ氏によって1927年に建てられた「バフメーチェフスキー・バス・ガレージ」を改築してスタートしましたが、2015年、ゴーリキー公園に移転。そこで、20年以上にわたって放置されてきた有名な1960年代の「ブレメニャ・ゴーダ(ロシア語で四季)」レストランのプレハブコンクリート製パビリオンを改修。落書きだらけの旧ソビエト時代の廃墟を、現代美術館にとして生まれ変わらせています。

この新しい美術館は、オランダの建築家、レム・コールハース氏の「OMA(Office for Metropolitan Architecture)」が設計を担当。ソ連時代のモザイク・タイルやレンガをそのまま残しており、そうでありながらも、随所にさまざまな革新的な工夫をも凝らされているのが特徴となっています。

著名な建築家、レム・コールハース氏が設計

著名な建築家、レム・コールハース氏が設計

写真:中川 康雄

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レム・コールハース(Rem Koolhaas)は、オランダのロッテルダム生まれの建築家。ジャーナリストや脚本家として、世界中で活動した後、ロンドンにある英国建築協会付属建築専門大学で学び建築家に。また、ハーバード大学大学院デザイン学部における「建築実践と都市デザイン」の教授でもあります。2000年には、建築界のノーベル賞ともいわれる「プリツカー賞」を受賞。

多くの著作でも知られ、代表作である『錯乱のニューヨーク』など、建築理論に多大な影響を及ぼしてきました。

一方では、建築の素材を生かすこと、ヒューマンスケールを維持することなど、ヒューマニストとしての理想を規範としていますが、他方では、人間のサイズをはるかに超越したスケールで動いていくグローバル資本主義にも強い関心を持っていて、その流れに逆らわないという規範も持っているのが特徴。この相反する2つの規範が、彼の作品たちに独特の厚みを作り上げています。

ゴーリキー公園に作られたモスクワ現代美術館「ガレージ」にも、その思想が息づいていることをみてとれます。また、コールハース氏は、ロシアへの愛を公言してきましたが、これまでは、色んな理由でロシアでの仕事がうまくいかなかったとのこと。そんなこともあり、この美術館には特別な熱意をもって取り組んだそうです。

ロシアの現代美術をカジュアルに楽しむ

ロシアの現代美術をカジュアルに楽しむ

写真:中川 康雄

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2フロアにわたって、ギャラリーやクリエイティブセンターを設置。広々とした空間を贅沢に使用して、多くの作品たちが開放的に展示されています。展示エリアとその他の空間がシームレスにつながっていて、それがリラックスした感覚を醸し出しています。ロシアの現代美術をカジュアルに楽しめる場所と言っていいでしょう。

カフェや書店などで、のんびりと過ごすことも

カフェや書店などで、のんびりと過ごすことも

写真:中川 康雄

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館内には、書店やショップ、カフェなども設置してあります。そのため、のんびりと長居することも可能。展示をみるためだけでなく、ゴーリキー公園を散歩がてらに寄ってみるのにもおすすめできます。

おわりに

このモスクワ現代美術館「ガレージ」は入場は無料ですが、2階の展示スペースは有料(400ルーブルほど)です。

最寄りの駅はメトロのオクチャブリスカヤ駅で、そこから徒歩15分くらいで到着します。美術館のあるゴーリキー公園も賑やかで楽しいところなので、モスクワに行く機会があれば、ぜひ足を運んでみて欲しい場所です。きっと、今までのロシアのイメージが変わってしまいますよ。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/20 訪問

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