「玉子湯」のある高湯温泉は福島駅から車で45分、標高750メートルに位置にあります。2010年に全国で8番目の『源泉かけ流し宣言』を行った温泉地としても知られています。濃厚な硫黄泉が湧き、全国でもトップクラスの質の良さです。
街中が硫黄の香りに包まれている高湯温泉にあって、かなり個性的な温泉に入れる旅館が「玉子湯」です。明治元年(1872年)創業の老舗宿ですが、建物はかなり近代的な造りとなっています。
日帰り入浴は10時半〜14時の間で受け入れており、一時間以内の入浴で一人700円となっています。冬季は月曜日と金曜日が休みで、それ以外の時期は水曜日が休みなので注意が必要です。
宿のロビーからエレベーターで下に降り、建物の裏側へ進むとさっきまでの現代的な景色から一変、目の前に茅葺き屋根の建物が現れます。これがこの宿の名物である「玉子湯」の湯小屋です。
創業時の姿のまま現在も利用されているこの湯小屋は、当時の共同浴場の名残を今に伝えています。この場所だけは時が止まっているかのように感じられ、まるでタイムスリップしているかのような感覚になります。
また周辺は湯けむりや硫黄の香りが立ち込めており、その中にこの茅葺きのシルエットが佇む姿はとても幻想的です。
茅葺屋根の内部には140年前に建てられてから今日まで、美しい青みがかった乳白色の硫黄泉が注がれ続けています。木の温かみが伝わる薄暗い浴室は、かつての湯治場の風情が今も色濃く残るものになっています。
すぐそばで湧き出ている源泉が使用されているため、湯の鮮度は抜群です!ピリッと酸味のある硫黄泉は入ると肌がスベスベの「たまご肌」になります。このことやゆでたまごの香りが温泉からすることから、「玉子湯」と名付けられました。
茅葺の玉子湯の隣には男女別の露天風呂があります。写真はその一つ「天渓の湯」。男女別ですが一日ごとに入れ替わるので、宿泊すればどちらにも入ることができます。荒々しく積まれたワイルドな岩が迫力満天の湯船です。
冬には雪見風呂へと早変わりし、美しい姿を見せてくれます。源泉温度が高いこともあり、厳冬期でも湯温は熱めでちょうどいいです。夜にはきれいな星空も期待できますよ。
玉子湯にはこれまで紹介した2ヵ所に加え、大浴場「滝の湯」、内湯「仙気の湯」露天風呂「天翔の湯」、女性専用露天風呂「瀬音の湯」、足湯の計7ヵ所も温泉があり、湯めぐりを楽しむことができるんです。
日帰り入浴では一時間以内の利用となっているため、時間的にそのすべてを回ることは厳しいです。ぜひ宿泊して一晩中温泉に浸かって帰ってください。成分が強いので湯あたりには要注意ですよ!
玉子湯のある高湯温泉は本当に素晴らしい温泉が湧いています。玉子湯以外にも例えば「安達屋旅館」では混浴の美しい露天に浸かれたり、「あったか湯」という格安で入れる共同浴場もあります。詳しくは関連MEMOを参考にしてみてください!
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索