写真:彰 伴治
地図を見る羅賀荘は岩手県田野畑村の羅賀漁港のほとり、海に面したというより“海を真下に見る”と言ってもいいほど海にせまった場所に建っています。このホテルの特徴は客室だけでなく、レストランも大浴場も全てがオーシャンビュー、滞在中は常に海を見て過ごすことが出来ます。
交通アクセスも素晴らしく、いずれも車で浄土ヶ浜までは約60分、龍泉洞は約25分、北山崎は約15分。そして最寄り駅である三陸鉄道北リアス線の田野畑駅からは3分という近さ。田野畑駅からは無料の送迎バスが出ておりとても便利です。
海抜わずか5メートルの場所に建つこのホテルは、東日本大震災では3階部分まで津波に襲われました。当時は沢山の宿泊客が訪れていましたが津波に対して万全の備えをしていたことで、宿泊客も従業員も一人のけが人も出すことなく乗り切り、そしてわずか1年8ヶ月後の2012年11月22日に営業再開を果たしました。
写真:彰 伴治
地図を見る羅賀荘周辺の海岸線は、JTBの全国観光資源評価の自然資源・海岸の部で唯一の特A級に格付けされ、海のアルプスと称される「北山崎」に代表される断崖絶壁。ホテルのロビー、部屋、大浴場、レストランなどあらゆる場所から観ることの出来る海岸線と光り輝く海には、ここが一つの観光スポットではないかというほど美しく感動させられます。
また、眼下の漁港にはサッパ船と呼ばれる小さな船が、一方大海原に目をやれば大型の漁船やフェリーが行き交う姿を楽しむことが出来ます。
写真:彰 伴治
地図を見る三陸に来たら地元の新鮮な食材を使った料理は絶対に外せません。羅賀荘では「旬感旬味」をコンセプトに、旬の山海の幸を板前がおもてなしの心を込めて提供します。食前酒には田野畑山葡萄ワイン、前菜には季節の山菜、刺身や煮魚も旬の魚介類、寄せ鍋に揚げ物、松茸入りの茶わん蒸しと続き、締めのご飯と蕎麦にはイクラが乗っているという豪華さ。
茶わん蒸しやご飯、蕎麦などは食事の進み具合を見ながら絶妙なタイミングでテーブルに運ばれるので、冷めることなく熱々を味わうことが出来ます。
写真:彰 伴治
地図を見る地物の材料を使った料理にはビールやワインではなく地酒を合わせたいもの。羅賀荘のある田野畑村の隣町にある「龍泉洞」は、ドラゴンブルーと称され名水百選に選ばれた地底湖で有名。その地底湖の清水を使い、県産酒米の「ぎんおとめ」を岩手が世界に誇る「南部杜氏」が仕込んだ「龍泉 八重桜」は、キレがありスッキリまろやかな味わい。料理を一層引き立ててくれます。
写真:彰 伴治
地図を見る全てがオーシャンビューの羅賀荘は、晴れた日はどこからでも朝日を観ることが出来ますが、お勧めの鑑賞方法は部屋と浴室の二ヶ所で楽しむ方法です。
太平洋から昇る朝日は日の出時刻がとても早く、春から夏の間は4時台です。頑張って早起きし、大海原の水平線から太陽が顔を出すのを部屋の窓から楽しんだ後は、朝5時から楽しめる展望大浴場へ行きましょう。海の光の道を通り、大きなガラス窓から浴室に差し込む朝日の光を浴びながらのお風呂は言葉に言い表わせないほど気持ちの良いもので、早起きした苦労も吹き飛びます。
なお、秋から冬にかけては日の出は5時から6時台、大浴場は6時からとなります。
いかがでしたか?
浄土ヶ浜、龍泉洞、北山崎に代表される北三陸の観光は、車でも三陸鉄道とバスなどの公共交通機関でも、どちらの移動手段でも楽しむことが出来ますが、そのどちらでも便利なのが今回ご紹介した羅賀荘です。
また、この羅賀荘自体がオーシャンビューとグルメが楽しめる観光スポットの一つでもあります。このホテルを拠点に北三陸の観光をお楽しみください。
なお、食事のメニュー、大浴場が利用できる時間帯は季節毎に変わりますので、お出かけの際には関連メモに記載した公式ホームページでご確認頂くようお願い致します。また、朝日については天候に左右されるので見られない場合があることをご了承下さい。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
彰 伴治
東北6県を中心に週末旅行を楽しんでいます。三陸鉄道などのローカル線、世界遺産平泉、温泉、四季の風景など東北には魅力的な場所がたくさん。そんな魅力あふれる東北の風景を皆さんにお伝えしていきたいと思います…
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索