写真:小林 理沙
地図を見るスペインの地形の特徴として、荒野や畑が果てしないほど続いたかと思うと、ふと、教会が際立つ美しい街がご褒美のように現れるのですが、このボカイレントもそんな街の一つです。
人口4500人ほどの街は、平日は教会や博物館や美術館も閉まっていますが、観光客が増える週末や祝日などの休日には開けられ、街は活気づきます。とは言え、平日も街歩きや土地の伝統料理に舌鼓を打つなど楽しむことが可能です。
写真:小林 理沙
地図を見る大きな都市では旧市街地と新市街地が別の場所にありますが、スペインの小さい町では街の中心部には街で一番大きな教会と役所とバルがある広場が必ずあります。もし観光案内所がお休みでも、背の高い建物を目指していくと教会に到着し、その辺りは見所が集まっています。
ボカイレントの観光案内所は役所内にありますが、やはり街の中心部に位置しています。隣にはバルがあり、何か飲んだり軽食からしっかりとした食事もできます。
可愛らしいアーチが印象的な門から見えるのが教会です。
写真:小林 理沙
地図を見るムーア人の洞窟(Covetes dels Moros )は必見です!いつ、何の目的で作られたのか正確にはわかっていませんが、イスラム教支配下の時代に作られた53つの洞窟から成り立っています。
この場所に行くためには、役所のある広場から車は入れないほど狭い通路の迷路のような住宅地を10分ほど歩きます。住宅地を通り抜けると、圧倒されるような風景が目に飛び込んできます!山と言えば木や草に覆われた緑豊かなものの多い日本とは異なり、ボカイレントでは石の崖が広範囲にわたるのです。
二つの散策ルートがあり、一つはキリストの受難を描いたものを見ながら山を登り、ゴール地点が教会のルートと、もう一つは、ツルツルした滑りやすい岩を登り、ご覧の洞窟にたどり着くルートがあります。
平日は日中のみ、洞窟に入ることができますが、土日祝日は午前、午後と見学可能です。
写真:小林 理沙
地図を見るスペイン料理は日本人の口にも合うものが多いので食事時も旅行の楽しみですね!「エル・カンセル」は伝統的なボカイレントの料理が食べられるレストランです。ボカイレントのあるアリカンテ県は米料理を得意とするバレンシア州にあり、ボカイレントでもおいしい米料理が食べられます。ずっとパンやパスタばかりだとお米料理が恋しくなるという旅行者にもうれしい地域です。
写真の米料理はアロス・デル・セニョレット(arros del senyoret)と言う、シーフードの出汁のきいた一品です。平日ですと飲み物代別ですが、前菜、メイン、デザートつきで11ユーロのセットメニューがありお得です。アーモンドのプリンや、ハーブのタイムを使ったアイスクリームなど地中海料理独特なものもありオススメです。
また、この地域の食文化で興味深いのが、バレンシアの影響のみでなく、カスティーリャ・ラ・マンチャ州の影響も大きいのです。ですからカスティーリャ・ラ・マンチャ州特産のマンチェゴチーズもごく普通にバルにも置かれています。
写真:小林 理沙
地図を見るメルカセントロは主に食料品のお店ですが、その他にも籠バッグや食器、電球などちょっとした日用雑貨も扱っています。中でも注目していただきたいのは温かい織物。実は、ボカイレントは毛織物の産地なのです。昔はその羊の毛で織られたマントを羽織ったりしていたそうですが、現在はもっぱら寒い季節のひざ掛けに使われています。手触りの良い織物が安価で売られているのには驚きです!
また、地元で作られたワインや、ハーブを漬け込んだリキュール、オリーブオイルもオーガニックのものやオレンジ、トマト、ポルチーニ茸などのフレーバーオイルも多く取り揃えられています。
ボカイレントはマリオラ山脈にあり、乾燥地帯のバレンシア州では珍しく比較的緑の多い地域です。先にご紹介した洞窟のある地域でもトレッキングが楽しめますが、起伏が少なく穏やかな山歩きがしたい方には、今回ご紹介できなかった方面に広がるマリオラ山脈の自然公園がオススメです。トレッキングには興味がないという方も、ボカイレントはとても急な坂道が多い街ですから、是非スニーカーをご用意ください。
珍しい地形を見たり、古い町並みを見るだけの街歩きだけでも面白いところです。観光客が少ないところに行ってみたい方にはボカイレントはうってつけです!
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(2024/10/12更新)
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