写真:やま かづ
地図を見る甘川文化村(カムチョン ムンファマウル)の入り口にはツーリストインフォメーションがあります。そこにはスタンプラリーの台紙を兼ねた日本語のガイドブック(有料)が準備されていますから、まずはこれを手に入れてスタートしましょう。
スタンプラリーは村の9カ所にあるスタンプを集めるだけ、全てのスタンプがそろうと甘川村のアートなポストカードがもらえます。加えて、ポストカードにはさらなるお楽しみが…。それは最後にお知らせします。
写真:やま かづ
地図を見る甘川文化村のメイン通りはもちろんのこと、路地裏、そして建物の上など、至るところにアートがたくさん。ガイドブックで確認しながらゆっくりと歩いていかないと見落としてしまいそうです。
また、ガイドブックにはアート作品の展示場所のほかに作品説明も掲載されていますので、時には作者の意図も酌み取ることができて興味もさらに広がります。
写真:やま かづ
地図を見る甘川文化村の高台にあるのが一番人気のフォトゾーン「幼い王子と砂漠キツネ」です。
ガイドブックの説明では“星を離れて地球に来た幼い王子と砂漠キツネは、甘川文化村に到着して旅行中に欄干に座って村を見下ろす”とあります。
幼い王子の隣のあいた欄干が夢見る“あなた”のためのスペース、幼い王子に寄り添って座る後ろ姿を写真に収めてもらおうと、乙女たちでいつもにぎわっています。
写真:やま かづ
地図を見る山の斜面に張りついたように並ぶ色とりどりの家々、それらと一体になるべく設置された3体の人型アート。
ガイドブックには“観覧客がある位置に到達する時、彫刻は村の風景と一致してはじめて甘川と一つになる”とあります。しかし、人型アートはそれぞれ向いている方向と高さが違うため、3体のアート全てが背景の家並みと一体化することはありません。
作者の意図としては、いずれかの1体が風景と一致すればいいようです、それが人間の個性というものですから。
何か哲学的な作者からのメッセージ、実はもっと奥が深いのかもしれません。
写真:やま かづ
地図を見る甘川文化村の中心に位置するのがコミュニティセンター(甘内オウルト)で、通常、村の入り口からスタンプラリーを開始するとここがゴールになります。
9番目のスタンプが押されたガイドブックをカウンターで見せれば、その場でおしゃれなポストカードがもらえます。
そしてさらなるお楽しみは、村情報センター(ハヌルマル)にポストカードとともに所定の切手代を渡せば1年後に配達されるという心憎いサービスです。旅の思い出を書きつづって自分宛てにしてもいいですし、旅のパートナーと住所を交換しても楽しいですね。
このコミュニティセンター、昔は公衆浴場だった建物が改築・改装されており、入り口には番台で居眠りをするおばさんや、湯船に気持ちよくつかっているおじさんの人形が展示されています。
また、建物の屋上は展望スペースとなっていますので、山肌に張りつくように建てられたカラフルな家々を撮影するにはベストポイントです。
アートな村として脚光を浴びている甘川文化村、実はその歴史は苦難に満ちたものでした。
甘川村はもともと朝鮮戦争から避難した太極道(民族宗教の一つ)の信者たちが集まってつくった宗教村ですが、平地に住むことが許されなかったため、険しい山肌に建てたバラック同然の家屋に住むしかありませんでした。そのため、貧しく厳しい生活が長く続きました。
しかしその後、村の貧困からの脱出と活性化のため、身近なアート作品を展示する取り組みが始まりました。そして今では、村民の多くが甘川文化村の運営に携わるようになり、アートな村として広く知られるようになりました。
そんな村の歴史を頭の片隅に置きつつ甘川文化村のアートに触れる旅、ガイドマップを片手にスタンプラリーを楽しみながらゆっくりと歩いて回りたいものです。
<甘川文化村への行き方>
地下鉄「チャガルチ」駅7番出口前のバス停から17番「甘川村」行きバスに乗り約20分、終点で下車。その後、坂道を上がっていくと約10分で村の入り口に到着しますが、マウルバスに乗っても数分の距離です。
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(2024/12/13更新)
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