お釈迦様の誕生日を祝う釜山・三光寺の燃灯祭りがド派手で笑える

お釈迦様の誕生日を祝う釜山・三光寺の燃灯祭りがド派手で笑える

更新日:2018/08/03 16:36

やま かづのプロフィール写真 やま かづ 機内食&マンゴーにはうるさいトラベルライター
韓国のお寺では毎年5月25日のお釈迦様の誕生日に向けて燃灯祭りが行われます。
そんな中で特に美しいと評判なのが釜山の天台宗・三光寺(サムグァンサ) の燃灯祭りです。数え切れないほどの提灯(ちょうちん)や灯籠(とうろう)がお寺の建物だけでなく境内や参道をも埋め尽くし、そのド派手さは一見の価値ありです。
釜山の中心部からはバス一本でアクセス可能、5月になったらぜひ訪れてみたいお勧めスポットです。

日常生活に根差した仏教を目指す天台宗の三光寺

日常生活に根差した仏教を目指す天台宗の三光寺

写真:やま かづ

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釜山市内を一望できる白楊山にある三光寺(サムグァンサ)は天台宗のお寺で、1986年に庶民の日常生活に根差した仏教を目指して建立されました。
境内には数々の菩薩をまつった大雄宝殿、約1万人が同時に法要に参加することができる止観殿、そして国民の安泰を祈願する大凡鐘閣などが建てられており、現代の仏教建築に伝統様式を取り入れた勇壮な姿が特徴です。

108段の石段で煩悩をかき消す?

108段の石段で煩悩をかき消す?

写真:やま かづ

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三光寺へ向かう参道のうちの1本は108段の石段になっていて、ところどころに立つ仏様の灯籠(とうろう)が参詣者を迎えてくれます。
仏様はそれぞれとっても人間くさい?しぐさをしており、耳をかいたり、鼻をほじったり、あるいは自慢のひげの手入れをしたりとなかなかユニークです。108の煩悩をかき消すように一段ずつ石段を上がってくる私たちを、そんな仏様は温かく見守ってくれているようです。

なお、この石段の灯籠は毎年志向を凝らしたものになっており、ある年は十二支であったり、またある年は数多くの提灯(ちょうちん)であったりします。

約4万個の提灯が一斉に点灯するさまは圧巻

約4万個の提灯が一斉に点灯するさまは圧巻

写真:やま かづ

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日が暮れてしばらくすると三光寺の境内に吊るされた約4万個の色とりどりの提灯が一斉に点灯します。
また、お寺の正面入り口にある大型のゾウの灯籠も動き始め、ケーブルにとりつけられた提灯も頭上を行きかいます。そんなさまを見ていると、ここはどこかのテーマパーク?と錯覚してしまいそうなほどのにぎやかさです。

しかし、止観殿などの小高いところから境内を見下ろすとそこには「卍(まんじ)」が浮かび上がり、どんなに派手なイルミネーションであっても、ここは間違いなくお寺なんだと気づかせてくれます。

頭上から垂れ下がる提灯と札束で何を思う?

頭上から垂れ下がる提灯と札束で何を思う?

写真:やま かづ

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三光寺の境内に吊るされている提灯は頭上ぎりぎりの高さです。また、提灯一つ一つには番号が振られた札と一緒に1万ウォンの札束が垂れ下がっており、ちょっと背の高い人なら頭どころか顔に当たってしまいそうです。それはまるで煩悩を断ち切れない私たちの顔面を札束ではたかれているような不思議な気分になります。

実はCNNトラベルでも取り上げられた名所、三光寺の燃灯祭り

実はCNNトラベルでも取り上げられた名所、三光寺の燃灯祭り

写真:やま かづ

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まだまだ日本のガイドブックでは紹介されていない三光寺の燃灯祭りですが、実は2012年CNNトラベル「韓国で訪れるべき美しい場所50選(50 beautiful places to visit in Korea)」に選ばれ、 ロータス・ランタンフェスティバル(Lotus Lantern Festival)として 広く世界に紹介されました。
近いうちに三光寺の燃灯祭りは日本語や中国語が飛びかう観光地になる可能性がありますので、メジャーになる前に一度訪れてみたいものです。

釜山の繁華街、西面からアクセス抜群!

華やかで派手な三光寺の燃灯祭り、お釈迦様の生誕を祝うお祭りではありますが、一般観光客にも開放されていますので参観は自由です。

<行き方>
ロッテ百貨店釜山本店の大通り向かいの広場(地下鉄「西面(ソミョン)駅」9番出口すぐ)のバス停からマウルバス15番に乗って約15分、「三光寺」あるいは「三光寺入口」で下車。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/03−2016/05/05 訪問

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