地下水に浸って地獄トンネルの先へ!北九州「千仏鍾乳洞」

地下水に浸って地獄トンネルの先へ!北九州「千仏鍾乳洞」

更新日:2016/05/07 18:37

ShinYah シンヤのプロフィール写真 ShinYah シンヤ 音楽・旅行ブロガー、ピアノ作曲家
日本有数のカルスト台地が広がる北九州の平尾台には、大小様々な鍾乳洞の存在が明らかになっています。その中の一つ「千仏鍾乳洞」は地下水の豊富な鍾乳洞として知られており、洞窟内を流れる川に足を浸しながら探検するという他ではなかなか味わえない体験をする事が出来ます。

雨水が染み込んだ鍾乳洞

雨水が染み込んだ鍾乳洞

写真:ShinYah シンヤ

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千仏鍾乳洞は国の天然記念物に指定されており、観光洞の全長は1200メートル。長期に渡るカルスト台地に染み込んだ雨水によって、洞窟内は多量の地下水が流れ込んでおり、その水が観光洞の半分以上に川を形成しています。
洞内の気温は常に15〜16度に保たれており、夏は涼しく冬は暖かです。

鍾乳石の垂下は必見

鍾乳石の垂下は必見

写真:ShinYah シンヤ

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洞窟内には、通路を塞ぐほどの大きな鍾乳石の垂下が見られ、これらは「初音乳」や「巨乳」などと命名されていて、千仏鍾乳洞の見所の一つとなっています。
また鍾乳洞の入口に、大小30を数える鍾乳石が垂下している姿は圧巻で、日本ケイビング協会に「日本一だ」と言わしめたほどです。

狭い通路を探検

狭い通路を探検

写真:ShinYah シンヤ

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千仏鍾乳洞は、天井が高くて幅の狭い峡谷状をしているのが特徴で、その幅は所により1メートルにも満たない所もあります。特に洞窟の途中「奥の細道」から先は、人一人がやっと通れるくらいの幅の所が多くあり、岩肌が迫り来るスリルを味わう事が出来ます。
尚、特に通路の狭い場所では、頭をぶつけないよう注意が必要です。

地下水に浸って歩いていく

地下水に浸って歩いていく

写真:ShinYah シンヤ

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入口から480メートル進んだ所から先は、地下水が川を形成していて、その中をジャブジャブと進んで行きます。岩肌に水が溜まっているだけの所もあれば、渓流を流れる河川の様に音をたてている所もあって、様々な表情を見る事が出来ます。地下水の温度は14度と冷たく、夏場の観光にはピッタリです。

地下水に浸っての探検には、洞窟の受付で貸靴がレンタル出来ますので、自分の履いて来た靴が濡れる心配はありません。

地獄トンネルの先へ挑戦

地獄トンネルの先へ挑戦

写真:ShinYah シンヤ

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入口から900メートル、そこは一見終着点と思いきや、高さ数十センチ程度の小さな洞穴が空いていて、そこから更に300メートル洞窟は続いています。この小さな洞穴は「地獄トンネル」と呼ばれていますが、ここから先は一切照明がついておらず、探検するには懐中電灯が必要です。

地獄トンネルの入口は非常に狭く、大人であれば四つんばいにならないと入っていけない程。また足元を流れる地下水の勢いも強く、ここから先を探検するには強靭な精神が必要ですが、勇気のある方は是非ともチャレンジして頂きたいと思います。

さいごに

日本全国には、バリアフリーに対応する様な鍾乳洞が存在する中、この千仏鍾乳洞はまさに「探検」という名に相応しいアクティブな体験をする事が出来ます。
地下水に浸りながら未知の空間を探検しに行く、そんなミステリアスな体験を味わいに是非「千仏鍾乳洞」を訪れてみて下さい。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/05/27 訪問

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