写真:藍色 しっぽ
地図を見るライフ・イズ・ビューティフルでグイドが「マリア、鍵!」と叫ぶシーン、映画の予告でグイドと家族が自転車で坂道を下っていくシーンを覚えている方もいるのではないでしょうか?これらのシーンはどちらもこのピアッジア・サン・マルティーノ通り4番地で撮影されました。
名前の由来であったサン・マルティーノ教会は15世紀に取り壊されましたが、この通りの街並みは大きく変わることなく、昔ながらの景観を今も保っています。街一番の大きな広場ピアッツァ・グランデにも面しており、散策にはもってこいの場所です!
写真:藍色 しっぽ
地図を見る街の中心から20分ほど北に歩いた先には、ロマネスク様式の鐘楼を持つサン・ドメニコ教会が。13世紀に建てられ、その後何度も損傷や略奪を受けてきたこちらの教会には、アレッツォの貴重な芸術遺産が豊富に残されており、この地域ゆかりの画家やシエナ派の画家の剥離フレスコ画、彫刻を数多く見ることができます。中でも主祭壇の上のチマブーエの大作「キリストの磔刑」は圧巻!!薄暗い教会内に堂々と配置された十字架像は、若き天才画家の手腕が存分に発揮されており、こちらの一作を見るためだけでも足を運ぶ価値があります。
写真:藍色 しっぽ
地図を見る美術がお好きな方なら、ジョルジョ・ヴァザーリという名前を一度は耳にしたことがあるかもしれません。西洋美術研究の基礎となる「美術家列伝」を書き上げた美術史家であり、自身も芸術家として数多くの作品を残したヴァザーリは、実はアレッツォの出身。彼自身が設計を手掛けた風情ある「ヴァザーリの家」の邸宅の内部は小規模な美術館となっており、ルネサンスからマニエリスムにかけての幾つかの重要な作品が展示されています。天井や側壁に施された豪華なフレスコ画も見逃せません。
写真:藍色 しっぽ
地図を見るグイド・モナコ通りとカヴール通りが交差する場所には、アレッツォに古くから残る広場の一つであるサン・フランチェスコ広場があります。
広場の中央にある砂岩造りの簡素な作りの教会は、14世紀に建てられたサン・フランチェスコ教会。アレッツォ出身の作家スピネッロ・アレティーノの手による「受胎告知」や、ピエロ・デッラ・フランチェスカの「聖十字架伝説」など、多くの重要な作品を所蔵しています。
また教会前の広場は、ライフ・イズ・ビューティフルの夜の散歩のシーンでも登場したロケ地です。特に広場前のカフェ「カフェ・ディ・コスタンティ」は映画の中で「ユダヤ人と犬、お断り」という張り紙を貼られていた場所で、ファシズムの嵐が吹き荒れた時代を物語る貴重な存在です。
アレッツォはかつてエトルリアの首都の一つとも言われていました。街のいたるところに歴史ある建築物を残す一方で、毎月行われるアンティーク市や伝統行事「サラセン人の馬上槍試合」では、活気あふれる街の様子をうかがい知ることができます。
フィレンツェやシエナからもアクセスしやすい距離にあり、ちょっとした遠足にも最適。周囲の著名な地域を訪れる際は、合わせて立ち寄りたい街です。
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(2024/11/10更新)
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