写真:万葉 りえ
地図を見る「ジャコウネコ」と聞くと、日本の猫とは違うようだけれど・・・シャムネコなどの優美な姿を思い浮かべた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ジャコウネコは「猫」と名前がついているものの写真で見ていただくとお分かりのように、私たちが持つ猫のイメージとはかなり違っています。日本では一時期「イタチコーヒー」とさえ呼ばれていたというくらい、写真からイタチを連想された方も多いのではないでしょうか。
しかし、生物の分類ではかなり早い時期に現在の猫と枝分かれした仲間のようです。イタチ科とは違う、ジャコウネコ科に属しています。こちらのコーヒー工房では、農園にコーヒーの実を食べに来て捕まってしまったジャコウネコたちも暮らしています。
写真:万葉 りえ
地図を見るジャコウネコは草食性。果物を主食としています。ですから甘く熟したコーヒーの実が大好き。コーヒーの実が熟すと、野生のジャコウネコが農園へやってきて、せっせと食べていくのです。
熟した実の部分は消化されても、種子のコーヒー豆はジャコウネコからそのまま排出されるのです。しかし、ただジャコウネコの体内を通過していたわけではありません。コーヒー豆はジャコウネコの体内で発酵されるという大切な過程を経ているのです。
ジャコウネコは果物ばかり食べるので、出てきた物もにおいは臭くありません。この出てきたコーヒー豆を、きれいになるまで洗浄したのが写真のざるの様子。それをまた数日かけて天日干ししていきます。
写真:万葉 りえ
地図を見るそうやって天日干しされたコーヒー豆は、次の作業で周りにある皮をむかれます。この皮むきが機械化できない作業なのです。ジャコウネコの体内で発酵されており、機械での皮むきでは豆がつぶれてしまうのです。
そこでここでは女性たちが皮むきの作業に従事。楽しそうにおしゃべりしながら、指先も動かしてむいたコーヒー豆の山を作っていきます。
むかれた豆は、この工程のあと焙煎されます。こちらで焙煎されたコーヒー豆はばりっとした仕上がり。ですから焙煎された豆をそのまま食べてみることもできます。小さな砂糖と一緒に口に入れてみましょう。カリッとかんだ後には、口の中に香ばしさが広がっていきます。
写真:万葉 りえ
地図を見る一口にコーヒーといっても、国によって作り方や飲み方が違うということは珍しくありません。
インドネシアの街中のレストランでも、飲み慣れた形でコーヒーが出てきます。ペーパーフィルターでこしたりするのが日本のコーヒーの飲み方ですが、しかし、本来のインドネシアの飲み方は違うのです。
豆の挽き方は、かなり細かい状態。それをそのままカップにティースプーン1杯ほど入れます。そして、お湯を注ぎ、かき混ぜるという方法。まるでインスタントコーヒーのようです。
違っているのは、かき混ぜてからの時間。粉が底のほうに沈殿するのを待ってから、上澄みを飲みましょう。
写真:万葉 りえ
地図を見る空港の店舗やお土産品店でも、インドネシアのコーヒーはいろいろな種類が出ています。そしてその中にはもちろんジャコウネコのコーヒーも並んでいます。
しかし、パッケージに内容が表示されていた場合はよーく見てください。ジャコウネコの体内を通過して作られたコーヒー豆がどれくらい入っているのかを。5パーセントほどしか入っていなくても、ジャコウネコのコーヒーとして売られているものもあるのです。
ですから、お手頃価格だと思って購入したら、普通のコーヒーと変わらなかったということにもなりかねません。せっかく「ジャコウネコ」という表示がされたコーヒーを購入されるのだったら、やはり普通のコーヒーとの違いを味わいたいですよね。
MATARAM LOEWAKでは小ぶりのサイズからパックされているし、ジャコウネコのコーヒー豆100パーセントでも原産地価格!このコーヒーを飲みながら、日本でインドネシアの旅を振り返ってみるなどいかがでしょうか。
コーヒー農園は郊外にあるので、ジャコウネコのコーヒーを試してみたいと思っても旅程に組み込めないこともあるのではないでしょうか。
ジョグジャカルタはホテルも多く、ボロブドゥールやプランパナン寺院の観光に行くにも起点になる都市。その上、市内には王宮などの見所がいくつもあり、ジャワ島の観光では外せない都市なのです。
このコーヒー工房はアラビカ種を栽培している農園を持っています。その農園でとれたジャコウネコの体内を経由したコーヒー豆が、小さな町工場風のこの工房で製品化されています。
噂のジャコウネコのコーヒー「コピ(インドネシア語・コーヒー)・ルワック(ジャコウネコ)」。
ぜひお試しを!
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(2024/11/4更新)
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