バーガー片手に特別名勝!唐津「虹の松原」は息を飲む美しさ

バーガー片手に特別名勝!唐津「虹の松原」は息を飲む美しさ

更新日:2016/05/09 17:17

浦賀 太一郎のプロフィール写真 浦賀 太一郎 週末トラベラー
佐賀県唐津市は、中国大陸(唐)への港(津)として大いに賑わい、古代から大いに栄えた国際都市。その唐津市にあるのが、日本三大松原の一つに数えられ、松原としては国内で唯一、特別名勝に指定されている、『虹の松原』。
今回は、景観の国宝ともいえる、特別名勝 虹の松原の魅力を、ご当地グルメ「からつバーガー」と「お茶ィダー」片手にご紹介いたします!

鏡山展望台に登って「虹の松原」を一望!

鏡山展望台に登って「虹の松原」を一望!

写真:浦賀 太一郎

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まずは、虹の松原を一望できる、鏡山展望台を目指しましょう!
鏡山は、別名「領巾振山(ひれふりやま)」とも言い、虹の松原、唐津城とともに、唐津市の三大シンボルの一つです。鏡山には、神功皇后が鏡を祀ったという言い伝えや、日本三大悲恋の一つとされる、松浦佐用姫の領巾(ひれ)振り伝説が語り継がれています。
鏡山は車道が整備され、麓から10分程で山頂の大駐車場へ至ります。道のりはジグザグ道ですが、片側一車線の走りやすい道路です。駐車場からは平坦な道を、徒歩5分ほどで展望台です。

鏡山展望台からは、一枚の写真では到底収まりきらない、息を飲むような虹の松原の風景が広がります。
東には朝日が昇る浮嶽をはじめ、深緑が帯のように広がる虹の松原と唐津城の天守を正面に、西は松浦川や「ボートレースからつ」まで、およそ270度の大パノラマが楽しめます。
夜は国道202号のバイパス沿いから唐津市街へ続く街の夜景と、唐津城のライトアップも美しい!

2014年には、既存の展望台からさらに張り出した展望テラスが完成し、素晴らしい景色を、より一層ワイドに眺めることができるようになりました!

「虹の松原」のまっただ中で頬張る「からつバーガー」美味し!

「虹の松原」のまっただ中で頬張る「からつバーガー」美味し!

写真:浦賀 太一郎

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かつて、博多と唐津を結んでいた唐津街道(現県道347号)を、唐津方面から車で1kmほどクロマツの木漏れ日の中を走ると、休憩駐車場があり、そこに「からつバーガー 唐津地区・松原本店」があります。
趣のあるマイクロバスが目印。注文をしてから作り始めるので、アツアツを頂けます。注文して5〜10分ほどで出来上がり。車まで店員さんが運んでくれます。
メニューは、スペシャルバーガー、エッグバーガー、ハムエッグバーガー、ハンバーガーの5種類で、全部入りのスペシャルバーガー(チーズ・たまご・ハム・パティ)が文句無しにおすすめです!
ドリンクは、お店の看板にもなっている、コーヒーか特製のミルクを添えましょう。地元の方はミルクが定番!とのこと。

創業30年を超える伝統の「からつバーガー」のお味は、バンズは、外はカリッと、中はふわっと。ちょっと大きいけど、思い切ってかぶりつくと、口の中に具材の味が染みわたり、一気に食べきれちゃいます。
ソースや肉汁が包み紙から溢れんばかりですので、車中ではなく松原の木漏れ日を受けながらワイルドに食べきることをおすすめします。

木漏れ日を見上げながらクロマツの森林浴を楽しもう

木漏れ日を見上げながらクロマツの森林浴を楽しもう

写真:浦賀 太一郎

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およそ100万本ものクロマツが、海岸線に沿って約4.5kmにもわたり、生い茂る虹の松原。
今から400年前。江戸時代初期のことです。唐津藩主の初代藩主・寺沢広高が新田開発の一環で、防風林・防砂林としてクロマツを植えたのが、虹の松原のはじまり。元々は、二里=8km続いていたことから「二里の松原」と呼ばれていました。

虹の松原の真っただ中を走る、県道347号線に点在する駐車場から、クロマツ林の中を散策することもでき、砂浜に出ると、弓なりに弧を描いた真黒なクロマツ群の先に、唐津市のシンボルである唐津城を望めます。また、東方面には、筑紫富士と称される霊峰「浮嶽」も遠望でき、「日本の白砂青松100選」にも選ばれた景観美を楽しむことができます。

「お、茶ィダー」飲みつつ唐津城から「虹の松原」を真横に眺める

「お、茶ィダー」飲みつつ唐津城から「虹の松原」を真横に眺める

写真:浦賀 太一郎

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虹の松原を眺めるなら、もう一ヶ所、唐津城の天守閣最上階からの眺めもおすすめです。
唐津城には元々天守はありませんでしたが、文化観光施設として、昭和41(1966)年に完成。五層五階地下一階という、模擬天守としては異例の大きさです。
天守最上階からは、真横から弓なりに広がる虹の松原が一望でき、ほかにも「宝島」として近年注目されている「高島」や、玄界灘に浮かぶ島々、唐津市街など、どの方面を眺めても素晴らしい景色が広がります。

本丸の売店には唐津のお土産が揃い、実はお茶どころでもある唐津の七山茶を使用したご当地サイダー、「お、茶ィダー」が地味においしい!シュワッとサイダーの気泡とともに広がるお茶の香りを楽しみながら、本丸からでも虹の松原は望めますよ(写真)!
唐津城は天守閣以外は無料で散策できます。

虹より美しい虹の松原と佐賀への旅路

江戸時代には、伐採した者は死罪に処するという、非常に厳しい唐津藩の庇護のもと、400年もの歳月を経て現代にその美しさを留める「虹の松原」。
からつバーガー片手にクロマツ森林浴に癒されるもよし、展望台から雄大な松原を眺めるもよし。もちろん両方とも楽しむのが一番!

唐津周辺には、他にも宝くじが当たる「宝当神社」のある「高島」や、日本三大朝市である「呼子の朝市」、ダイナミックな柱状節理の洞窟「七ツ釜」などなど、グルメも観光も楽しめる名所がたくさんありますよ!
では皆さん、がばい(とっても)楽しい佐賀の旅路をどうぞ!

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/01 訪問

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