写真:櫻井 れき
地図を見る「トムヤムクン」とは、エビを基本の具とした、辛みの中に酸味のあるスープのことです。
トム…煮る
ヤム…あえる
クン…エビ
という意味で、全体的に辛酸っぱい味のスープのことを「トムヤム」と呼びます。また、具は「クン(エビ)」の他に魚やイカを入れたものもあり、それぞれ「トムヤム・プラー(魚)」とか「トムヤム・プラームック(イカ)」などと呼んでいます。
実はトムヤムクンにはタイプが2種類あるんですよ。
それぞれ「トムヤムクン・ナムコン」と「トムヤムクン・ナムサイ」と呼ばれており、みなさんがよく目にするトムヤムクンはこちらの写真の「ナムコン」の方かと思います。「トムヤムクン・ナムコン」の「ナムコン」とは「濃厚な」という意味で、レモングラスやこぶみかんの葉などの香辛料で味付けされたスープの中にココナツミルクや練乳を入れたクリーミーなトムヤムのことです。
もうひとつの「ナムサイ」って何?タイのスープは他にどんなものがあるの?さて、次項からご紹介していきましょう。
写真:櫻井 れき
地図を見るトムヤムクンには味が2種類あり、普段私たちがよく目にするものは味の濃厚な「トムヤムクン・ナムコン」と呼ばれるものだということは先述しましたが、それではもうひとつの「トムヤムクン・ナムサイ」とは?
「ナムサイ」とは写真のようなクリアなスープのトムヤムのことで、具はエビの他にえのきやしめじなどのキノコ類やトマトが入ります。「ナムコン」がココナツミルクや練乳が入った濃厚でクリーミーな味なのに対し、「ナムサイ」はすっきりとした酸味と爽やかな辛みがあり、どんな料理とも合います。また辛みよりも酸味が強調されたスープなので、辛い物が苦手な人でも飲みやすいスープかと思います。
普段のトムヤムクンの味とは別の味を試したい方にオススメです!
写真:櫻井 れき
地図を見る続いてご紹介するのは「トムカーガイ」です。こちらは、タイの生姜「カー」とココナツミルクの味のスープで、辛みはほとんどありません。具は鶏肉、しめじなどのキノコ類が入ります。その他にもレモングラスやこぶみかんの葉、プリックとよばれる香辛料で香りと風味付けがしてあります。ココナツミルクが入ることで辛みがおさえられマイルドな味になっており、タイ料理の辛さが苦手…という日本人の口にも合うと思います。
またこのスープは最近日本のメディアでも取り上げられる機会が増えてきており、じわじわとその注目度が上がってきているスープです。
写真:櫻井 れき
地図を見るこちらは「ゲーンソム」という甘酸っぱい味が特徴のサワースープ。豆の一種であるタマリンドが甘酸っぱさの秘密です。その他にティラピアという淡水魚とゲーンソムの素をクロックと呼ばれる石臼でペースト状にしたものがスープの土台となり、そこに青菜、人参、大根、いんげんなどいっぱいの野菜が入ります。
クセも辛みもほとんどない甘く爽やかな口当たりで、日本人の口に合うと思います。辛さが苦手な方やお子さまでも安心して召し上がれますよ。
写真:櫻井 れき
地図を見る最後にご紹介するのは、タイのすまし汁「ゲーンジュート」。ゲーンは汁、ジュートは淡いという意味で、その名の通りあっさりさっぱりしたスープです。鶏のだしのスープの中には豆腐、肉団子、白菜などが入るシンプルなスープのゲーンジュート。他にも冬瓜や大根、春雨などを入れても合います。
こちらの写真は「ゲーンジュート・サーラーイ」といい、「サーラーイ」とは海苔のことをいいます。つまり、海苔のすまし汁。優しくほっとする味わいで、食欲のない時や二日酔いの時などにはちょうどいいですよ。
今回ご紹介したスープは、たいていタイの大きなレストランに行けばメニューに載っていますので、見つけたら是非おためしください。中でも特に「トムカーガイ」は、日本のタイ料理屋さんでも最近見かけることも多くなった今後大注目の絶品スープです!
トムヤムクンもとっても美味しいのですが、たまには違うスープを注文すれば「おっ、タイ通だね!」なんて言われちゃうかもしれませんよ。
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(2024/11/9更新)
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