“大根踊り”で有名な東京農業大学。「収穫祭」といわれる学園祭には“大根踊り”が披露され、無料で大根が配られます。食と農業の発展に貢献し続け、多くの人に親しまれている大学なのです。
東京農業大学「食と農」の博物館は、2004年に財団法人進化生物学研究所の協力のもと開館しました。以来、東京農業大学の膨大な研究実績を伝える“情報発信地”として多くの人が集まる場所になっています。東京農業大学の創設は明治24年。「人物を畑に還す」という建学の精神の通り、「食と農」に関する知識が溢れた施設です。
博物館入り口にあるのは“ナレースワン大王鶏”のモニュメント。ナレースワン大王は、ビルマとの独立戦争でタイに独立をもたらしたタイの英雄。合格、勝利祈願の象徴として親しまれています。
「食と農」の博物館では、年間を通じて様々な展示、講演会、講座、体験学習などを行っており、子どもから大人まで楽しむことができるのも魅力のひとつ。1階はカフェと企画展示室、2階は常設展示コーナーになっています。
常設展示コーナーには、鶏の標本、日本の酒器、古農具、村の古民家など。日本の「食と農」の歴史と文化を感じるものが多数展示されています!壁面に並んでいる酒瓶は東京農業大学の卒業生が経営する蔵元で製造している銘酒。なんと日本の蔵元の約8割が東京農業大学の卒業生が経営しているそうです。
また鶏の学術標本コレクションは121体にもおよび圧巻です。食の大切な部分を担っている鶏は、食と農の象徴ともいえますね。
「食と農」の博物館に隣接する「バイオリウム」では、進化生物学研究所が世界各地から収集した珍しい植物や動物たちの姿を見ることができます。バイオは生き物、リウムは空間。ここでは、動物園、植物園、水族館といったくくりを取り払い調和の取れた「生き物空間」を楽しむことができますよ。
施設内にある「生きもの相談室」ではペットや植物の育て方についてのアドバイスも行っています。人気なのは大きなケヅメリクガメ!間近で食事を摂っている様子や、施設内をお散歩している姿には癒されます。
「カムカムドリンク」は東京農業大学が商品開発を企画、レシピ開発し、東京農業大学内のベンチャー企業である「株式会社メルカード東京農大」が販売しています。「カムカム」とはペルーのアマゾン川流域原産のフトモモ科に属する植物のこと。ビタミンCの含量が豊富でレモンの約60倍、アセロラの約2倍ともいわれています。ポリフェノールも多く含まれ、その含量はアサイーの約3倍、ワインの約7倍にも及ぶそうです。抗酸化作用、美白効果や病気抑制効果があるスーパーフルーツなのです。
「カムカムドリンク」は「食と農」の博物館内にあるカフェプチラディッシュの農大グッズ特産品コーナーで購入することができますよ!ほどよい酸味が爽やかで飲みやすく、アセロラに似た味わいがします。
「エミュー生どら焼き」もカフェプチラディッシュで購入できる人気商品です。農大オホーツクキャンパス内のベンチャー企業「株式会社東京農大バイオインダストリー」が開発、販売しているもので、エミューの卵、オホーツク海の海洋深層水、北海道産の小麦、オホーツク産の小豆を使った粒あんといった厳選した素材で作られたものなのです!
エミューとはオーストラリア原産のダチョウに似た鳥のこと。網走で観光用に飼育されたのが始まりでその後、エミューについての研究に農大が協力したことがきっかけで、この商品が生れました。エミューの卵を使って焼かれたどら焼きの皮は、弾力があり滑らかで、一味違った味わいを楽しめます!ぜひ味わってみてください。
以上、「食と農」の博物館、そして、アクアリウムをご紹介しました。農大生や教師のみならず大学内のベンチャー企業やOBが一体となって情報を発信する「食と農」の博物館は活気に溢れ、誰もが楽しむことのできる施設ですよ。ぜひ訪れてみてくださいね。
「食と農」の博物館・バイオリウムについて
休館日は月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)毎月最終火曜日
入場無料
最寄り駅は小田急線「経堂」駅より徒歩20分となります。バスをご利用の場合は「農大前」下車徒歩2分です。
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(2024/9/18更新)
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