日光中禅寺湖の絶景スポット〜湖畔の奥地に秘められた風景〜

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日光中禅寺湖の絶景スポット〜湖畔の奥地に秘められた風景〜

日光中禅寺湖の絶景スポット〜湖畔の奥地に秘められた風景〜

更新日:2016/05/11 14:22

大木 幹郎のプロフィール写真 大木 幹郎 巨木マニア、低山登山家、ブロガー

栃木県で最大の湖にして日本百景の名勝地・中禅寺湖。奥日光の名山と原生林に囲まれた湖周辺は、ハイキングや登山に人気の場所であり、関東屈指の紅葉の名所。一般的な湖畔での観光は、道路沿いで観光施設の集中する東岸に集中しています。一方、湖畔の西岸と南岸は、徒歩でしか進めない、濃い自然に覆われたハイキングコース。広大な原生林、美しい白い砂浜、山裾の岬の展望台、中禅寺湖の奥に広がる絶景スポットを5つご紹介。

阿世潟・美しい砂浜から眺める雄大な男体山

阿世潟・美しい砂浜から眺める雄大な男体山

写真:大木 幹郎

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中禅寺湖は、栃木県の北西部に位置する日光市の山間部、標高約1270mの地点にある周囲約25kmの湖です。一帯は男体山、華厳の滝、戦場ヶ原、湯の湖、などの美しい自然の景勝地に囲まれています。日光でもハイキングや紅葉で人気の中禅寺湖から、湖畔の絶景スポットを5つ、徒歩でしか辿り着けないハイキングコースからご紹介。

まず最初は、南岸に位置する阿世潟の砂浜(東岸寄り)。阿世潟は、立木観音(中善寺)の前から、湖畔沿いに歩いて約1時間。途中でイタリア大使館別荘記念公園や、民宿半月山荘、八丁出島を過ぎて行きます。阿世潟の湖畔は、美しい長い砂浜が続いており、そこからの男体山の眺めが素晴らしい。広い砂浜から木々や建物に邪魔されず、男体山南面の端正で雄大な姿を眺められる場所です。弱風で晴天と、好天に恵まれれば、湖面に逆さの男体山が現れます。

上野島・中禅寺湖で唯一の神秘的な島

上野島・中禅寺湖で唯一の神秘的な島

写真:大木 幹郎

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中禅寺湖で唯一の島である上野島は、南岸の阿世潟に近い場所にある神秘的な小島です。浅瀬にあるため小型のボートか、ハイキングコースからでしか接近できない場所。ハイキングコースからは、100m近くの距離で上野島を眺められます。上野島は、霊山として日光連山(男体山、女峰山、太郎山など)を開山した勝道上人の墓所の1つと云われ、いくつかの石塔が安置されています。

【上野島への移動時間】
立木観音から約1時間25分、阿世潟からは約25分。

白岩・湖畔に突き出した岩峰の展望台

白岩・湖畔に突き出した岩峰の展望台

写真:大木 幹郎

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中禅寺湖の南岸、大日崎という岬から、西岸にある千手ヶ浜の近くにある俵石までの区間、その中間地に白岩という展望地があります。岬のように湖に突き出した先にある小さな岩峰、白岩の上は絶好の展望台。高い位置から中禅寺湖の中央部を見渡せて、男体山の眺めも見事です。なお、足元が切れ落ちていて、湖面から高さが5m以上はあるので、先端に近寄るのは危険です(写真は白岩の先端付近、右奥に男体山の山裾)。

白岩の前後、大日崎から俵石までの南岸の区間は、中禅寺湖のハイキングコースの中でも道が険しい区間。大きな登りは無くとも、細い道筋には、岩や木の根が隆起して滑りやすく、湖面から高い位置にあるので足元にご注意ください。途中に何箇所かある石楠花(シャクナゲ)の群生地が開花期は見事ですが、木々が深く展望があまり無い区間が続きます。悪天候の日や、移動中に日没が近くなるような場合は、この区間は特に訪れないようご計画ください。

【白岩への移動時間】
立木観音から約3時間、上野島から約1時間35分、西岸の千手ヶ浜からは約1時間20分。

千手ヶ浜・美しい砂浜の奥に聳える紅葉の山錦

千手ヶ浜・美しい砂浜の奥に聳える紅葉の山錦

写真:大木 幹郎

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中禅寺湖の湖畔で、最も人気のある場所の1つが、西岸の千手ヶ浜でしょう。長く美しい湖畔の砂浜を歩くのは、とても心地が良いもの。秋は紅葉、初夏はクリンソウが見事で、美しい浜は見所が多く、訪れた人各々に、お気に入りの場所が見つかることでしょう。

秋にお勧めする浜での見所の1つは、南端に聳える黒檜岳。その山腹には、一帯でも特に密度の高い紅葉を目にすることが出来ます。湖面の山裾から山頂まで染まった紅葉の山錦は、息を呑む美しさ。

なお、千手ヶ浜の北端へは、赤沼から運行されている低公害バスや、遊覧船を利用すれば、簡単にアクセスすることが可能です。また、ハイキングコースでも、竜頭の滝付近から北岸の道を辿れば、立木観音からよりもアクセスは容易です。低公害バスの詳細、遊覧船の詳細については、文末のサイト「日光自然博物館」と「中禅寺湖クルージング」をご参照ください。

【千手ヶ浜への移動時間】
立木観音から約4時間20分、白岩からでは約1時間20分、北岸の竜頭の滝からは約1時間15分。

栃窪と赤岩・静かな美しい砂浜と奥に聳える岩壁の展望台

栃窪と赤岩・静かな美しい砂浜と奥に聳える岩壁の展望台

写真:大木 幹郎

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中禅寺湖の北岸(菖蒲ヶ浜より西側)で、特にお勧めする場所が栃窪という砂浜です。山裾に隠されたような静かで美しい砂浜で、名前の通り栃(トチ)などの広葉樹が多く、秋は黄葉(赤より黄)が見事です。更に、栃窪の東にある赤岩という岩壁の付近は、先にご紹介した白岩と同様に、中禅寺湖を見渡せる展望台です(写真は赤岩から見た栃窪)。

なお、赤岩の真上は、間近を通る木道の上の、一般的なハイキングコースから外れた場所。岩の上は足場が不安定で狭く、端は断崖でとても危険。無理して登ることは止めましょう。木道の上からでも、十分に周囲の展望を楽しめます。

【赤岩への移動時間】
南岸を通って立木観音からは約5時間、千手ヶ浜からは約40分、竜頭の滝からは約35分。

おわりに

以上、中禅寺湖の奥地に広がる絶景スポットでした。全ての場所が、道路沿いで観光施設の集中した東岸から離れた、静かで自然の濃いハイキングコース上です。千手ヶ浜などの美しい白い砂浜、神秘的な小島の上野島、湖畔に突き出た岬の展望台の白岩に赤岩。それらを繋ぐ原生林に覆われた湖畔の道も、初夏の緑に、秋の紅葉に美しい景色が続きます。観光にハイキングに、日光へご訪問を予定の方。中禅寺湖畔の奥地へ続くハイキングコースをお勧めします。

なお、竜頭の滝から先のハイキングコースは、ほぼ道路沿いの湖畔の道となり、立木観音までの移動時間は約1時間30分前後です。ご紹介した場所の全てと繋げると、時計回りに一周したことになり、7時間は要する約25kmもの健脚者向きのコース。無理せず時間と体力に余裕をもって、途中で引き返す、場所を絞る、バスを利用するなど、ご検討ください。少しお手軽でお勧めなのが、竜頭の滝から北岸の道で千手ヶ浜を往復するコース(途中に栃窪・赤岩)で、移動時間は往復で3時間30分ほどです。

最後に、湖畔の道とはいえ、標高約1270mの山間部です。荒天時は立ち入らず、低山登山に準じた服装や持物を整え、日没前に出発地点に戻れるようご計画ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/08/15−2013/10/23 訪問

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