知られざる東京都の秘境!絶海の孤島「青ヶ島」

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知られざる東京都の秘境!絶海の孤島「青ヶ島」

知られざる東京都の秘境!絶海の孤島「青ヶ島」

更新日:2016/06/03 11:01

西野 ネリのプロフィール写真 西野 ネリ 旅行ブロガー

八丈島からさらに70Km程南にある絶海の孤島「青ヶ島」。東京都でありながら、人口わずか160人程と日本一人口が少なく、住所は「青ケ島村無番地」のひとつだけ。活火山であるこの島は、世界的にも稀な二重カルデラや地熱の噴気孔があり、夜になると満天の星空が一面に広がります。
島の周囲は断崖絶壁に囲まれており、辿り着くには少し冒険がつきまといます。そんな魅力たっぷりの「青ヶ島」をご紹介いたします。

島を一望!二重カルデラの絶景

島を一望!二重カルデラの絶景

写真:西野 ネリ

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青ヶ島の絶景は何といっても、世界的にも稀有な二重カルデラ。カルデラとは、火山活動によって陥没してできた大きな凹みのことです。
青ヶ島は、過去に大噴火が重なり、外側の山のカルデラの中に、かぼちゃプリンの形をした山(内側の山)があり、そこにもカルデラがあります。また、内側の山の右斜面のはげた部分には、地熱による水蒸気の噴出孔が出ています。

この絶景は、島で最も高い(標高423m)「大凸部(オオトンブ)」と呼ばれる山頂の展望台から一望することができ、村の集落から歩いて1時間程頑張れば、登ることができます。青ヶ島の天気は曇りがちのため、晴れていれば、到着してすぐにでも訪れると良いでしょう。

上陸は運次第!?アクセス超難関の青ヶ島

上陸は運次第!?アクセス超難関の青ヶ島

写真:西野 ネリ

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青ヶ島へのアクセスは、本土からの直行便はなく、八丈島を中継地点とし、船かヘリコプターでの移動となります。

まず、八丈島へのアクセスは羽田発の飛行機か、竹芝桟橋出航のフェリー。出発当日に青ヶ島への到着を目指す場合は、八丈島から青ヶ島行きの船・ヘリコプターが午前中に出発するため、朝一番の飛行機に乗るとよいでしょう。

しかし、ここで注意しなければならない点は、八丈島から青ヶ島へのアクセスは、船の場合は就航率が約50%であり、ヘリの場合は1日1便、乗客定員9名と限られた人数しか乗れないため、予約が難しいという点です。

船は、風が強く波が高いとすぐに欠航してしまいます。また青ヶ島は、三宝(サンポウ)港と呼ばれる港が海の唯一の玄関口になりますが、周囲は黒潮の流れが速いため防波堤が建設できず、日本で唯一、防波堤のない港でもあります。そのため、港に着いても波が高い時は船が漂着できず、青ヶ島を目の前に引き返すということもしばしあるのです。

船で向かうとこのようなケースがあることを念頭に、もしもの場合は八丈島への宿泊も視野に入れた上で臨むとよいでしょう。
ヘリコプターは、約20分程で島に到着できますが、前述の通り乗客が9名と限られているので、連休ともなると、1か月前の予約開始と同時に満席となってしまうことが少なくありません。しかし、当日、急なキャンセル等で空席がでてくる場合もありますので、八丈島に着いたら、受付カウンターで空席確認してみるのもよいでしょう。運よく空きがあれば、そのまま乗せてもらうことができます。

■ アクセス
1.本土から八丈島
・羽田空港発の飛行機で約50分(毎日3往復)
・竹芝桟橋からフェリーで約11時間(毎日1往復)

2.八丈島から青ヶ島
・船「あおがしま丸」で約2時間30分〜3時間
(予約なしで乗船可。運航は当日の朝7時に決定されます。受付で青ヶ島での宿泊先確保の有無を確認されます。)
・東邦航空「東京愛らんどシャトル」ヘリコプターで約20分(予約は搭乗1ヶ月前の同一日より受付可)

島の集落は!?

島の集落は!?

写真:西野 ネリ

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青ヶ島の集落は、村役場やヘリポート、小中学校等の施設や住居が密集しています。また、民宿は5軒のみとなっているので1ヶ月前を目安に予約するとよいでしょう。お店は居酒屋が2軒ある以外、飲食店が全く無いため、民宿は基本3食付になっています。買い物は、島で唯一の商店「十一屋酒店」に一通りのものが揃っており、地熱釜へもっていく野菜や島で製造された焼酎「青酎」、ひんぎゃの塩、ポストカード等、島のお土産もここで買うことができます。
また、郵便局から出す郵便物には、青ヶ島のスタンプを押してもらえるので、お店で買ったポストカードを記念に出してみるのもオススメです。

島の道は狭くて急な坂道が多いので、歩きかレンタカーでの移動となります。自転車は坂がきついので、村民で乗っている人はほとんど見かけません。
また、信号機は島にたった1つだけあるので、記念にぜひ見つけてみましょう。

ひんぎゃを使ったサウナと地熱釜

ひんぎゃを使ったサウナと地熱釜

写真:西野 ネリ

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青ヶ島では「ひんぎゃ」という島言葉をよく耳にします。「ひんぎゃ」とは、地熱の水蒸気が噴出する穴のことを指し、火の際(ヒノキワ)が語源となっているそうです。
丸山(島の中央の山)周辺には、ひんぎゃがたくさんあり、その地熱を利用した「サウナ」や「地熱釜」があります。サウナの温度は約60度で、夏場は暑いかもしれませんが、村民のふれあいの場にもなっているので、ぜひ訪れてみましょう。

また、自然の熱を調理に利用する「地熱釜」はサウナの近くにあり、卵やじゃがいも、たまねぎ、さつまいも、トビウオの燻製等、何でもふかして食べられます。素材の旨みがぎゅっと凝縮し、なんともおいしい食材に生まれ変わります。

食材を入れてから、約40分程で出来上がるので、待っている間は、近くにある丸山の遊歩道をぐるりと1周散策することもできます。汗を流した後、ピクニック気分でふかした食材を食べると、より一層おいしく感じることでしょう。
(※地熱釜は利用無料)

満天の星空はまさに絶景!星空コロシアム

満天の星空はまさに絶景!星空コロシアム

提供元:田中 暢

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集落から20〜30分も歩けば、街頭もなく物音ひとつしない、星空観測に適したスポットがいくつかあります。大凸部展望台や牧場の他、オススメは、ヘリポート奥にある「金毘羅神社周辺」のスポットです。真っ暗な中、自分の背丈程ある草むらをかき分けて行く場所なので、村民の人に詳しい場所を確認し、LEDライトを持参して5〜6人で行くようにしましょう。

天気のいい日であれば、天の川もみることができます。眼からこぼれ落ちるほどたくさんの星があり、どれがどの星座かも見分けがつかなくなるので、星座表などの「星空アプリ」をインストールしておくこともオススメします。

また、青ヶ島の特殊な地形をシアターに見立てた、「池之沢」地区の360度山並みに囲まれたカルデラの底から観測する星空は「星空コロシアム」と呼ばれています。山並みの稜線のシルエットに沈む星は、青ヶ島ならではの天然プラネタリウムです。

しかし、ここで注意したいのが、青ヶ島は天気が崩れやすく、満天の星空を仰げる日はそう多くはないということです。実際、星空を目当てに訪れた観光客が、一度も見れずに帰ったなんてこともよくあります。星空が見れたらラッキーくらいの気持ちで観測に臨みましょう。

絶海の孤島ならではの楽しみ

青ヶ島へのアクセスは、常に天候や運がつきまとうので難しい部分もありますが、その難関をクリアし、無事に上陸できた時の感動は格別です。そして、上陸した者だけが味わえる自然の絶景は、一見の価値があります。

自然を堪能しながら、島の暮らしに触れ、都会と隔絶された別世界で過ごす一時は、きっと日頃の日常を忘れさせてくれることでしょう。道中を含め、絶海の孤島ならではの旅を計画してみませんか。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/02−2016/05/04 訪問

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