幻想的な情景に包まれる…夏の京都の風物詩・鵜飼

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幻想的な情景に包まれる…夏の京都の風物詩・鵜飼

幻想的な情景に包まれる…夏の京都の風物詩・鵜飼

更新日:2016/05/13 11:25

森 のこのプロフィール写真 森 のこ おもに1人旅専門の旅行ライター、元編集者

夏の風物詩として知られる鵜飼。岐阜の長良川で行われている鵜飼が全国的には有名ですが、実は京都でも、昔から鵜飼が行われてきたのをご存知でしたか? 起源は平安時代とも言われる伝統行事で、その光景はまさに、歴史情緒にあふれています。夏の京都を訪れるなら、ぜひ一度は見物してみたい、趣のある催しです。

暑い京都でも涼を感じられる、鵜飼

暑い京都でも涼を感じられる、鵜飼

写真:森 のこ

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水鳥である鵜をあやつり、魚を獲る、かつての伝統猟法・鵜飼い。今では主に観光客向けの催し物として、全国各地で行われています。

京都では、宇治川と嵐山の2か所で、毎年鵜飼いが開催されます。開催される時期は、宇治川では例年6月中旬から9月下旬まで、嵐山では例年7月〜9月中旬まで。厳しい暑さで知られる夏の京都で、涼を感じられる催しとして、長年愛されてきました。

今回は、女性の鵜飼が活躍することで特に有名な、宇治川の鵜飼をご紹介します。

屋形船に乗船し、鵜飼を見物

屋形船に乗船し、鵜飼を見物

写真:森 のこ

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宇治に在籍する鵜匠(鵜をあやつる人)は、全部で3名(2016年現在)。うち2人が女性の鵜匠という、全国的にもめずらしい、女性鵜匠による鵜飼が見られる場所です。

鵜飼は川辺からも見学できますが、おすすめはやはり、専用の乗合船に乗っての鑑賞。鵜匠の乗る船に近づき、ごく間近で鵜飼を眺められるので、より迫力のある光景を満喫できます。鵜匠の技について解説もしてくれるので、初めて鵜飼を見るという方には特におすすめ。

乗合船での出船は、6月〜8月までは午後7時〜(乗船受付は午後6時から)、9月以降は午後6時半〜(乗船受付は午後5時半から)。ちょうど夕暮れの時間にあたるので、天候に恵まれれば、見事な夕焼けも楽しめますよ。

平安時代にタイムスリップ!?いにしえの情緒あふれる鵜飼

平安時代にタイムスリップ!?いにしえの情緒あふれる鵜飼

写真:森 のこ

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乗合船で鵜飼が行われる場所まで移動し、いよいよ鵜飼が始まるころには、あたりは真っ暗。鵜匠の乗る船では、照明の代わりであり、魚をおどろかせる役割も担う篝火(かがりび)が赤々と燃え、鵜匠が乗った船の様子を浮かび上がらせます。烏帽子(えぼうし)に腰みのという、伝統的な装束をまとった鵜匠の姿もあいまって、まるではるか昔の時代にタイムスリップしたような光景です。

綱が巻かれた数羽の鵜が一斉に川に放たれると、いよいよ鵜飼の始まりです。綱の感触だけを頼りに、鵜が魚を捕まえたタイミングで鵜匠が船に鵜を引き寄せ、魚を吐き出させます。

首に綱が巻かれることで、鵜ののどが狭くなっているため、ある程度の大きさのある魚は、完全には飲み込めない仕組みです。ただし、まったく魚を食べられないと、鵜が魚を獲る意欲をなくしてしまうため、そのさじ加減が重要なんだとか。

乗合船からは、次々に鵜が魚を捕らえ、船へと引き寄せられて魚を吐き出させる様子が、まさに目の前で見物できます。せっかく捕らえた魚を吐き出させるのは、少しかわいそうな気もしますが、鵜を暴れさせることもなく、しっかりとあやつれるのは、日々、鵜の世話と訓練とを行っている鵜匠だからこそ。

鵜飼が行われるのは夏の間だけですが、鵜匠と鵜とのお付き合いは一年を通して、また何年にも渡って続きます。長年、鵜と接している”匠”だからこそできる、伝統の催しなのです。

夏の京都で、一度は見たい伝統行事

宇治川の鵜飼が行われる場所は、京都府立宇治公園の近く。JR奈良線の「宇治」駅、あるいは、京阪宇治線の「宇治」駅が最寄り駅です。乗合船は、宇治公園内の、中の島喜撰橋畔(宇治橋上流塔の島)から出船します。

乗船予約は不要ですが、定員に達し次第、乗船受付は終了してしまいます。特に7月、8月の土・日・祝日は混雑することが多いので、確実に乗りたい方はお早めにお出かけください。

京都の夏といえば、圧倒的に有名なのは川床や納涼床ですが、同じく川辺で行われる鵜飼も、涼しく観光できるおすすめの催しです。ぜひ一度は足を運んでみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/10 訪問

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