お伊勢参りは二見浦の浜参宮・禊(みそぎ)から!夫婦岩より霊石を拝む

お伊勢参りは二見浦の浜参宮・禊(みそぎ)から!夫婦岩より霊石を拝む

更新日:2013/09/09 14:21

Ise Shinkurouのプロフィール写真 Ise Shinkurou
式年遷宮で盛り上がる「伊勢神宮」。古よりお伊勢参りの旅人は二見浦で禊(みそぎ)を行い、神の領域へと入りました。現在も御遷宮の行事に参加する神領民は「二見興玉(おきたま)神社」でお祓いを受け、遷宮の行事に参加します。お伊勢参りに併せて、夫婦岩(めおといわ)で有名な「浜参宮」はいかがでしょうか?また夫婦岩に掛けられた五連の大注連縄の張り替えも無事に終了。その様子もご紹介します。

夫婦和合の象徴・夫婦岩

夫婦和合の象徴・夫婦岩

写真:Ise Shinkurou

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二見興玉神社にお参りすることを「浜参宮」といい、江戸初期、伊勢参りの旅人は二見浦を訪れ「浜参宮」をすませて、神の領域・伊勢へ向かう慣わしが根付きました。現在も「興玉神社」では、二見浦で取れる海藻で作られた、珍しい御幣でお祓いをします。

そして二見浦といえば夫婦岩!

夫婦和合の象徴として、また日の出を拝む特別の場所として知られる夫婦岩。この岩に掛けられた「五連の大注連縄」は天照大神と興玉神石(沖700mに沈んでいる霊石)を拝むための鳥居の役割をはたしています。

特に夏至の日の出は夫婦岩の真ん中から昇り、なんとその瞬間に合わせて「禊」も行われているのです。

海原に浮かぶ夫婦岩を眺めていると、ゆっくりと心が柔らかくなります。日本人にとってのパワースポットですね。

猿田彦大神のお使い「蛙」

猿田彦大神のお使い「蛙」

写真:Ise Shinkurou

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興玉神社の御祭神「猿田彦大神」は道しるべの神として知られ、迷い事がある時に、心のよりどころとしての信仰を集める神様。そしてその神の使いと言われる「蛙」。

写真の「水授け蛙」は手水(ちょうず)で手と口をすすぎ、蛙に水をかけて願い事をします。神の使いが蛙というのは珍しいですね。

「蛙」と帰る・返るの掛詞としていろいろ返ってきますが、私の一番のお勧めは「若返る」です。皆様は何が返ってくる事を願われますか?

大注連縄も新しく

大注連縄も新しく

写真:Ise Shinkurou

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夫婦岩の注連縄は5月9月12月と年に3回張り替え神事が行われますが、特に今回の神事はご遷宮前の大切な張り替えとなりました。

1本が35m40kgの大縄を岩に登って張り替えるのは地元の氏子たち。神事が無事に終了するまで唄われる木遣り唄(伊勢神宮の神事の時に唄われる唄)と二見太鼓。

広い海原に響く太鼓と懐かしいメロディーの木遣り唄が心の中に響きわたります。

張り替えの様子を思い浮かべながら、夫婦岩をご覧になって頂ければ夫婦岩をより楽しんで頂けると思います。

賓日館(ひんじつかん)もお勧め

賓日館(ひんじつかん)もお勧め

写真:Ise Shinkurou

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明治20年に伊勢神宮参拝の賓客のための施設として建てられた「賓日館」。皇室の方々も利用された格式の高い宿泊施設で国の指定文化財です。

大正天皇もここに滞在され、二見の海水浴場で水泳の特訓を受けられたと言われています。

120畳の大広間と天井に輝くシャンデリア。特に2階の「御殿の間」から見る二見浦の景色は絶景です。輪島塗の床の間などほとんどが創建当時のまま残っています。

明治の貴人の生活を見ることのできる貴重な建物ですので是非お立ち寄りください。

「賓日館」

  入館時間  9:00〜16:30(最終入館)
  休館日   火曜日(祝日の場合は翌日)
  入館料   大人 300円

まとめ

二見浦は近代化の波に呑まれる事なく現在に至った貴重な場所。二度振り返り見とれてしまう事から「二見」と名づけられたこの場所で、往時の様子が色濃く残る素晴らしい景観を楽しみながらの「浜参宮」はいかがですか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/05 訪問

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