ユネスコ無形文化遺産登録!愛知・半田亀崎「潮干祭り」は豪快&華麗

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ユネスコ無形文化遺産登録!愛知・半田亀崎「潮干祭り」は豪快&華麗

ユネスコ無形文化遺産登録!愛知・半田亀崎「潮干祭り」は豪快&華麗

更新日:2018/03/25 21:10

Mizuki Yoshiのプロフィール写真 Mizuki Yoshi 歴史街道トレッカー、伝統の「ワザ」案内人、日本クルーズ&フェリー学会員

愛知県半田市で行われる「潮干祭り」は、有名な高山祭や犬山祭と同じくユネスコ無形文化遺産に「山・鉾・屋台行事」で登録された祭り。半田市には31台もの山車があり、潮干祭りは5台の山車が豪快に海になだれこむことで有名です。一年を通して潮干祭りの準備が行われる亀崎・潮干祭りにゆかりの3つの神社を巡る見どころ、祭礼の賑わいを併せてご紹介します。

海の町の山車祭〜神前神社、秋葉神社、尾張三社巡行〜

海の町の山車祭〜神前神社、秋葉神社、尾張三社巡行〜

写真:Mizuki Yoshi

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毎年5月3日と4日に行われる神前神社(かみさきじんじゃ)祭礼、亀崎潮干祭。5台の山車(宮本車、青龍車、力神車、神楽車、花王車)が神前神社前の海浜に一台ずつ曳き下ろされます。中には波打ち際に突っ込む車もあり、勢いよく水に突っ込むと、観光客から「ヨクヤッター!」など、盛大な拍手が送られます!水際の手前を回り込むと「ナーンダ!」とブーイングも。

海の町の山車祭〜神前神社、秋葉神社、尾張三社巡行〜

写真:Mizuki Yoshi

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海浜曳き下ろしは、全員が全力で引っ張り、水際で急回転する力と技の大スペクタクル。方向を制御する梶棒の担ぎ手には最も危険な瞬間なのです。このように、潮干祭は、彫刻と豪華な幕類など、貴重な美術品の塊である山車を海に曳き込む豪快な祭礼です。

海の町の山車祭〜神前神社、秋葉神社、尾張三社巡行〜

写真:Mizuki Yoshi

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ただし、あまり突っ込みすぎると、ゴマ(車輪)が砂にめり込み動けなくなります。そんな時は、曳き下ろし済の車の若い衆が駆け寄り、助太刀します!再度、「ヨクヤッタゾー!」の歓声と共に拍手喝采!5台の曳き下ろしが終わると、一旦縦列に整列(1枚目写真)。その後、広場へ移動し人形からくりの奉納。それが終わると、秋葉神社前で前人形奉納、尾張三社で人形からくりを奉納、最後に町内巡行後、各サヤ(車庫)に納まります。

お旅所となる尾張三社

お旅所となる尾張三社

写真:Mizuki Yoshi

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祭礼二日目、5台の山車は、尾張三社、秋葉神社、神前神社の順に巡り人形からくり奉納します。この3社を訪ねる散策路をご紹介しましょう。

JR武豊線で亀崎駅へ向かいます。直通なら名古屋駅から40分、大府乗換なら約50分。駅を出てすぐの信号を右折、道なりに海側へ歩けば、約1km、20分弱で尾張三社に到着です。手前に酒造メーカーの長さ100mもの長大な蔵(写真)が必見の目印、江戸時代に迷い込んでしまったかのような風景です。是非ご覧になって下さい。

お旅所となる尾張三社

写真:Mizuki Yoshi

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尾張三社は、素戔嗚尊(すさのおのみこと:津島神社)、日本武尊(やまとたけるのみこと:熱田神宮)、天下明命(あめのほあかりのみこと:真清田神社)の三神をご祭神とするパワースポット。現社殿は、慶応元年(1865年)の建立です。潮干祭のお旅所となっており、神主さんたちが、恭しくお神輿を引き出します(写真)。潮干祭二日目はお神輿が尾張三社から出発し、山車5台が続きます。

お旅所となる尾張三社

写真:Mizuki Yoshi

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神様がお神輿に乗って町にお出ましで、神社はパワーにあやかろうと大混雑、烏帽子に白装束の神職十数名が、お神輿を取り囲み台車に載せて神前神社へ巡行します。

5台の山車の運営組織をつなぐ防火の神様、秋葉社

5台の山車の運営組織をつなぐ防火の神様、秋葉社

写真:Mizuki Yoshi

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尾張三社を出発、「盛田金しゃち酒造」社とルートインの間を進みます。300mほど進み、サークルKで左折しすぐに右折します。山車「花王車」のサヤと事務所前を通り、大通りにでたら、左折し信号を右折し商店街へ入ります。直後に、一本裏の小路(大野街道)から急階段(写真)を上がると秋葉社です。

潮干祭の運営組織に「代参会」があります。これは18世紀後半の「おしま火事」や「里火事」などの未曾有の大火事が続いたことから、町民が火伏せ(防火)への強い願いから遠州秋葉社への講(基金)を積んで月参りする「代参」が「代参会」へつながったもの。秋葉社は潮干祭の運営組織の原点となった重要な場所です。

亀崎の秋葉社は火産霊神(ほむすびのかみ)を祭神とする火伏の神様、遠州秋葉社を勧請したもの。半田市有形文化財の本殿は、天保12年(1841年)に山車彫刻の名人立川和四郎富政・富蔵昌敬による精緻な彫刻が施された傑作です。

5台の山車の運営組織をつなぐ防火の神様、秋葉社

写真:Mizuki Yoshi

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秋葉社から商店街に戻り、少し歩くと「山車の神楽車」のサヤ(写真)、さらに左手に亀崎の銘菓、亀崎饅頭の「紀伊国屋本店」。地元では超有名な酒饅頭。ちょっと厚めのかわとこしあんが絶妙です。本店で買い忘れても、亀崎駅前に支店があります。

5台の山車の運営組織をつなぐ防火の神様、秋葉社

写真:Mizuki Yoshi

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そのすぐ隣、海を望む老舗料亭の望洲楼。半田市の景観重要建造物5号指定の由緒ある旧家です。望洲楼の隣に、山車「力神車」のサヤ、道路向かい側に、「力神車」中切組の事務所があり、次回潮干祭の日数カウントダウン表示(写真)があります。潮干祭が終ると同時に次回の準備が始まります。各組の潮干祭の準備は年間を通し行事でびっしり埋まっています。

神前神社の神井は子供の健康を祈るパワースポット!

神前神社の神井は子供の健康を祈るパワースポット!

写真:Mizuki Yoshi

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視界が開けてくると、山車「青龍車」と「宮本車」のサヤがあります。商店街が海に接するところに、神前神社があります。ご祭神は神倭磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと:神武天皇)です。
神武天皇が東征の途中、伊勢から海路この地に立ち寄った社伝があり、以来この地を「神嵜(かみさき)」と呼ぶようになりました。慶長17年(1612年)に風波被害を受けにくい現在地に遷宮されました。

神前神社の神井は子供の健康を祈るパワースポット!

写真:Mizuki Yoshi

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拝殿のすぐ後ろに神井(写真)があり、井戸のぞきとして親しまれ、井戸に顔を映すと神武天皇にあやかれるという、子どもの健やかな成長を祈るパワースポットです。

神前神社の神井は子供の健康を祈るパワースポット!

写真:Mizuki Yoshi

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階段を登ると本殿がありますので、是非お参りしてください。

三河湾側が一望の絶景

三河湾側が一望の絶景

写真:Mizuki Yoshi

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拝殿左、「菅原道真公神像」の背後から少し階段を登ると展望台があり、三河湾に続く衣浦湾が一望できる絶景(写真)が広がります。応仁の乱(15世紀後半)を避けてこの地に流れ着いた武士たちが寺山に移住、やがて祇園祭を思い起こし祭りを行うべく、荷車に笹竹をたて、神社神紋の幕を張り、お囃子を入れ、町内を曳き回したのが、潮干祭の起源と言われています。約300年もの歴史と伝統を誇る潮干祭の街、亀崎を歩く旅をしてみてはいかがでしょう。

三河湾側が一望の絶景

写真:Mizuki Yoshi

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伊勢神宮を望む方角を示す「神宮遥拝所」(写真)があります。かつて伊勢神宮参詣は人々の憧れでした。潮干祭では、山車を曳く際、「伊勢音頭」が唄われます。めでたい内容や祭の様子、伊勢参りなどの道中を唄った内容など様々です。以前は広く県下で歌われていたそうですが、道中唄として唄われるのは、亀崎のみになっています。伊勢(神宮)とのつながりが強いことが伺われます。

おわりに、

半田の春の山車祭りは、31台の山車が10地区に分かれ、3月末から潮干祭りが行われる5月3〜4日まで一カ月半続きます。それぞれ、2台から5台の山車祭りで、2018年は、3月17日(土)、18日(日)から半田の春祭りがスタートします。

半田の亀崎町は、山車に日本のどこにも負けないこだわりを持って伝統文化を守っている町です。勇壮な掛け声を聞きながら歩いてみてはいかがでしょう。亀崎のもう一つの名物として「串あさり」があります。串刺しのあさり干物が酒の肴に絶品です。関連情報をMEMO欄に入れておきます。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/03−2016/05/07 訪問

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