秋田県・小坂町の「ブルートレインあけぼの」で寝台列車に泊まってみよう!

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秋田県・小坂町の「ブルートレインあけぼの」で寝台列車に泊まってみよう!

秋田県・小坂町の「ブルートレインあけぼの」で寝台列車に泊まってみよう!

更新日:2016/05/17 14:33

まきの つぐみのプロフィール写真 まきの つぐみ 旅行ブロガー、JTB鉄旅ガールズ、香美町観光大使

秋田県の北東部、小坂町にある「小坂鉄道レールパーク」には、「寝台特急あけぼの」の24系客車を利用した宿泊施設があります。

寝台特急の車両を活用した宿泊施設は全国各地にありますが、この簡易宿泊施設「ブルートレインあけぼの」は今でもレールの上を走ることができ、入線時刻になるとホームにやってくる、動く宿泊施設です。
小坂鉄道の跡地で、ブルートレインに泊まって非日常の世界を味わってみませんか?

「ブルートレインあけぼの」は未だにレールを走ることができる寝台車両!

「ブルートレインあけぼの」は未だにレールを走ることができる寝台車両!

写真:まきの つぐみ

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この「ブルートレインあけぼの」がある小坂鉄道レールパークは、小坂製錬への輸送・運搬に使われていた小坂鉄道および旧小坂駅の駅舎と設備を利用し、見て学び、さらに体験できる鉄道のテーマパークです。

2015年10月にオープンした「ブルートレインあけぼの」は、「寝台特急あけぼの」の客車を活用した簡易宿泊施設。ここで使われているのは、1970年から2014年までの間、実際に上野〜秋田・青森間で活躍していた車両たちです。

日中はレールパークの留置線で見学用車両として解放され(B寝台車両のみ)、夕方になると機関車に押されながらホームに入線し、宿泊用施設へと変わります。
現役のブルートレインが走っているのを見たことがある人や乗ったことがある人なら、ホームに入線してくる姿を見ればきっと胸が熱くなってしまうことでしょう。

選べる寝台のタイプは…「B寝台個室」と「A寝台個室」の2種類

選べる寝台のタイプは…「B寝台個室」と「A寝台個室」の2種類

写真:まきの つぐみ

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施設オープン当初から受付をしているB寝台個室は、全部で28室あり、定員は1名です。
室内の大半をベッドが占めるタイプのため、足元は靴を置いたらもういっぱい…という感じで、初めて乗る人にはかなり狭く感じるかもしれません。
寝台スペースは1階と2階に交互に配置されていて、上段は入口が階段になっています。通路が狭いので、荷物が大きくなりがちな人は下段の利用がおすすめです(予約時にリクエストできます)。

写真はA寝台個室と呼ばれるタイプで、かつて「一等寝台」と呼ばれていました。
B寝台に比べると2段式でないぶん、空間はかなり広く取られています。1人使用なら広く使えるのはもちろんですが、折り畳み式のベッドを引き出せば2名まで宿泊可能なので、親子連れで泊まるのもいいかもしれませんね。

備品は毛布、浴衣、枕があり、ベッドメイキングはセルフサービス。タオルなど、別に用意しておきたいものについては後述します。

開放B寝台と呼ばれる車両は、宿泊用ではなく休憩用スペースとして使用され、宿泊者ならレールパーク閉館後も消灯時刻まで利用することができます。
飲食も可なので、お弁当やおつまみを持ち寄って過ごすのもいいですね。
向かい合わせのシートに座れば、寝台列車で旅しているような気分が味わえますよ。

ちなみに、寝台個室には鍵がかけられるので、女性でも安心です。荷物を置いてから温泉に行ったり市内にご飯を食べに行ったり、と自由に過ごせます。
寝台列車に乗っていると個室で息が詰まりそう…という時は好きな時に外の空気を吸えますし、乗り物酔いの心配もありません。
寝台列車って乗ったことないけどどんなものだろう?という人にもおすすめです。

気になる食事事情…イチオシは小坂名物「かつラーメン」!

気になる食事事情…イチオシは小坂名物「かつラーメン」!

写真:まきの つぐみ

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小坂鉄道レールパーク閉館後は「ブルートレインあけぼの」と「駅舎管理棟」しか利用できないのですが、簡易宿泊施設のため、レストランや売店がありません。
夕飯については、基本的には徒歩10〜15分程のところにある小坂町内の飲食店を利用することになります。

コンビニもありますが、ぜひ食べてもらいたいのが小坂町名物の「かつラーメン」。
写真は、国道282号線沿いにあるお食事処「奈良岡屋」のかつラーメンです。
その名の通り、ラーメンの上にカツとじが乗っている迫力満点のメニューですが、見た目ほどこってりしておらず、意外とあっさりと食べられちゃいます。

朝食は、宿泊前に事前予約しておくと、ほかほかの駅弁を受け取ることができます。
予約できるのは大館駅の人気駅弁、花善の「鶏めし弁当」もしくは「特上鶏飯弁当」のいずれかとなります。
グループ旅行なら、開放B寝台でのんびりと駅弁を食べれば、旅情もアップします。

気になるお手洗い・お風呂事情…心配は無用です!

気になるお手洗い・お風呂事情…心配は無用です!

写真:まきの つぐみ

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宿泊用車両の中には給水設備がないため、車内のお手洗いや洗面台は利用できませんが、駅舎管理棟にある設備を無料で利用できます。

ブルートレインあけぼののオープンに合わせて整備された駅舎管理棟には、トイレはもちろん、シャワーブースまで完備!リンスインシャンプーやボディーソープは備えつけのものがありますが、タオルや歯ブラシは置いていませんので、自分で持っていく必要があります(販売はありません)。
休憩室もあり、テレビや新聞も置かれています。
シャワー室の利用時間は決められていますが、男女ともに各3個用意されていますので、混雑していて使えないということはないでしょう。

車で訪れる方なら、小坂町内にある温泉を利用するのも手です。
一番近いのは車で5分程のところにある「あかしや荘」という入浴施設ですが、営業終了時刻が早いので、利用される方は事前にご確認の上、お出かけくださいね。

旅気分を味わうためのちょっとうれしいポイント

旅気分を味わうためのちょっとうれしいポイント

写真:まきの つぐみ

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今でもレールの上を走れる客車ではありますが、宿泊時間中は残念ながら車両は動きません。寝台列車特有の音や揺れはありませんが、乗車気分を味わえるような仕掛けが用意されています。

まず、車内放送が流れる際には「ハイケンスのセレナーデ」というチャイムが流れます。寝台特急に乗ったことがある人なら、きっと懐かしく感じるはず。
施設の説明案内は車内放送っぽくアレンジされ、時折ガタンゴトン…という走行音も流れます。
消灯は22時。車内も減灯されますので、まだおしゃべりを楽しみたいという人は、駅舎管理棟の休憩室などを利用しましょう(休憩室も減灯されますが真っ暗にはなりません)。

また、チェックイン時にもらえる個室番号の書かれた寝台券も必見です。
厚紙のようなきっぷは硬券と呼ばれる類のもので、今では見かけることも少なくなりました。鉄道ファンの心をくすぐってくれるアイテムですね。

宿泊だけじゃない!小坂鉄道レールパークも存分に楽しんで帰りましょう!

「ブルートレインあけぼの」の宿泊営業は週末や祝日が中心です。
空きがあれば当日でも泊まれますが、事前の電話予約もしくは小坂鉄道レールパークのWebページからのオンライン予約が確実です。
これまでご紹介してきたように、ホテルや旅館のようなサービスはありませんが、その分料金も安く設定されているので、気軽に利用できますよ。

時間に余裕があるなら、チェックインより少し早目に到着するようにしましょう。
受付を済ませるともらえる宿泊カードが入園券代わりとなり、17:00の閉園時間までパーク内を自由に見学することができます。
レールバイクや観光トロッコの体験乗車もできますし、レールパークの近辺には明治の芝居小屋「康楽館」やレトロモダンな小坂鉱山事務所など、見どころもたくさんありますので、あわせて見て回るのも楽しいですよ。

定期運行のブルートレインがすべて廃止となってしまった現在、「ブルートレインに泊まる」という体験ができる場所も少なくなってしまいました。
期間限定イベントも多数開催されていますので、ぜひスケジュールをチェックの上、お出かけくださいね!

※車両メンテナンス等で展示及び宿泊営業を一時休止する場合があります。
 詳しくは小坂鉄道レールパークのWebサイトにてご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/31−2015/11/01 訪問

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