「千葉の小江戸」佐原で絶対行きたい!甘味処「いなえ」「遅歩庵いのう」で歴史にひたる

「千葉の小江戸」佐原で絶対行きたい!甘味処「いなえ」「遅歩庵いのう」で歴史にひたる

更新日:2016/06/22 15:48

佐藤 らなこのプロフィール写真 佐藤 らなこ 総合旅行業務取扱管理者
千葉県香取市の佐原は、今も江戸の風情を残す古い町並みを残し、「小江戸」と呼ばれています。重要伝統的建造物に指定された商家、伊能忠敬の旧宅や記念館等、町中は見どころが盛りだくさん!そんな歴史情緒あふれる佐原の町歩きで、絶対行っておきたい甘味処2軒をご紹介します。町屋を再生した和モダンな「いなえ」と伊能家の歴史を垣間見られる「遅歩庵いのう」で、甘味を味わいながら時代の流れをゆったり感じてみませんか。

1軒目:町屋を再生!和モダンな「いなえ」

1軒目:町屋を再生!和モダンな「いなえ」

写真:佐藤 らなこ

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まずは1軒目「いなえ」のご紹介です。店名の「いなえ」の由来は、「佐原」の「佐」の字をほどいて「イ」「ナ」「エ」です。歴史ある佐原の町を大切に思う気持ちがうかがえますね。こちらは、佐原駅から徒歩約10分のところにあります。

「いなえ」は明治・大正時代の町屋、洋館、蔵などを修復再生し、2012年にオープンしました。敷地内には甘味処の他に、ショップとギャラリーも併設されています。ショップでは地元のものを中心にこだわりの逸品(食品や陶芸品など)が取り揃えられており、元々は洋館と蔵だったギャラリーは、レトロモダンな佇まいがとてもおしゃれです。

絶対食べたい!甘味喫茶「いなえ」のあんみつ。

絶対食べたい!甘味喫茶「いなえ」のあんみつ。

写真:佐藤 らなこ

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中に入ると、明治・大正時代の建物とは思えないほど「いなえ」の店内は明るくきれいで、モダンな雰囲気が漂います。蔵を改装しているので、天井が高くとても広々としています。窓際の席からは、ギャラリーとして使われている洋館と蔵をのぞむことができます。

「いなえ」のおすすめは定番のあんみつ!白蜜と黒蜜の2種類がついているので、異なる味を堪能できます。また、お口直しの塩昆布が添えられていることも嬉しい心遣いです。「いなえ」にはおうどんや丼物などのお食事メニューもありますが、和スイーツのラインナップがとても豊富です。季節限定のメニューもあり、夏はかき氷、冬はあわぜんざいも人気です。メニューの詳細は関連MEMOより「いなえ」のホームページやFacebookをチェックしてみてくださいね。

2軒目:伊能家17代目が営む「遅歩庵いのう」

2軒目:伊能家17代目が営む「遅歩庵いのう」

写真:佐藤 らなこ

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次は2軒目「遅歩庵(ちぶあん)いのう」のご紹介です。約350年前の趣ある日本家屋はどこか懐かしく温かみがあり、佐原の町並みにとてもよくなじんでいます。こちらは、小野川にかかる樋橋や伊能忠敬記念館や旧宅から歩いてすぐのところにあるので、町歩きルートへの組み込みにもピッタリです。

この店先に立った時に目に飛び込んでくる「東京バンドワゴン」の看板。あれ?店名が違う?と心配することなかれ。これは、2013年に放映されたドラマ「東京バンドワゴン〜下町大家族物語」のロケで、「遅歩庵いのう」が使われた名残です。ドラマの設定では、古本屋でした。

そして、店名にある「いのう」ですが、ピンときましたか?そうです!江戸時代に全国の測量を行い、正確な日本地図を作り上げた伊能忠敬が住んでいたのが、ここ千葉県・佐原。「遅歩庵いのう」は伊能家17代目が経営している喫茶なのです。

伊能家ゆかりの品々が集まる「遅歩庵いのう」

伊能家ゆかりの品々が集まる「遅歩庵いのう」

写真:佐藤 らなこ

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店内には伊能家ゆかりの欄間や板戸が常時展示されており、他にも季節ごとに入れ替えられる伊能家代々に伝わる古道具類や古美術品の展示もあります。さながら小さな博物館のようで、歴史情緒あふれる空間となっています。店主さんから展示物のお話を聞くこともできますよ。

さて「遅歩庵いのう」でいただく甘味も、やっぱり和テイストが佐原の町に合いますね。写真は抹茶(ぬれ甘納豆付)です。ほろ苦いお抹茶と優しい味のぬれ甘納豆が、じわじわと身体にしみわたっていきます。他におすすめなのが田舎しるこです。このおしるこの器、なんと江戸時代の漆器を使用しているんです!田舎しるこを味わいながら、伊能忠敬の生きた江戸時代にタイムスリップしちゃいましょう。

「小江戸」佐原の町を舟めぐり

「小江戸」佐原の町を舟めぐり

写真:佐藤 らなこ

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甘味処で甘味と歴史を存分に味わった後は、そのまま続けて佐原の町を歩いて散策するのももちろん楽しいけれど、少し違った角度で観光したい方におすすめなのが「小江戸さわら舟めぐり」です。船上から町並みを眺めるのは、とても風情があります。この「舟めぐり」ではさっぱ舟に乗って、船頭さんのガイドを聞きながら、町の中心部を流れる小野川を進んでいきます。途中、川にかかるいくつもの橋をくぐりぬけていくのはスリル満点!お腹を満たした後に、座ったままのんびり観光できるのも楽ちんでいいですね。

「小江戸さわら舟めぐり」は、所要時間は約30分で、料金は大人1300円、小学生700円です。乗船場所は伊能忠敬旧宅前で、前述の「遅歩庵いのう」から歩いてすぐです。運行時間は季節によって変動しますので、関連MEMOより運行会社「ぶれきめら」のホームページ等でご確認ください。

「小江戸」佐原で甘味を味わいながら、その歴史を感じよう。

歴史情緒あふれる佐原の町は見どころが本当にたくさんあって、町歩き観光に最適な町。気になるところを1軒1軒のぞいていたら、時間はあっという間に過ぎていっちゃいます。効率よくまわるには、散策ルートを綿密に計画していくことをおすすめします。

そのルートにぜひ組み込んでいただきたい甘味処2軒を今回ご紹介させていただきました。特に歴史好き&和モノ&スイーツ好きな方に、「いなえ」と「遅歩庵いのう」はとっておきの立ち寄りスポットです。歴史ある甘味処で和の甘味を味わいながら、ゆっくりまったり佐原の町の時代の流れを感じることができるなんて一石二鳥!行かなきゃ後悔するかも!?

掲載内容は執筆時点のものです。

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