グランドキャニオンならぬ、しまなみアートキャニオン!?今治市大島「石文化体験ツアー」

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グランドキャニオンならぬ、しまなみアートキャニオン!?今治市大島「石文化体験ツアー」

グランドキャニオンならぬ、しまなみアートキャニオン!?今治市大島「石文化体験ツアー」

更新日:2016/06/28 09:47

まきの つぐみのプロフィール写真 まきの つぐみ 旅行ブロガー、JTB鉄旅ガールズ、香美町観光大使

愛媛県今治市、瀬戸内海に浮かぶ大島は、「大島石」と呼ばれる高級御影石の産地として有名な場所。
石といっても、普段私たちが目にするのはすでに加工された石がほとんどであり、実際に山を削っていく様子を見たことがあるという方は少ないのではないでしょうか。
現在も稼動中の採石場を見学し、絶景を眺め、石の文化に触れることができる「大島石文化体験ツアー」をご紹介します。

「NPO法人能島の里」が開催している「石文化体験ツアー」とは?

「NPO法人能島の里」が開催している「石文化体験ツアー」とは?

写真:まきの つぐみ

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2012年1月からスタートした「石文化体験ツアー」は、「NPO法人能島の里」が主催しているガイドツアーです。大島を訪れた人に特産品である「大島石」について知ってもらうためのツアーで、地元の方や観光客はもとより、外国人旅行者の参加も増えてきています。

このガイドツアーで立ち寄る「丁場(ちょうば)」と呼ばれる採石場や石材加工場は、通常一般の観光客が出入りする機会のない場所。ガイドを聞きながら、普段目にすることのない絶景を見たり、巨石を割ったり…となかなか体験できないめずらしいアクティビティが目白押し!

大島石の採掘は明治初期にはじまり、現在も採掘や加工を行う業者が多数存在します。
国産の花崗岩の中でもとりわけ石目が細やかで美しい大島石は、やや青みがかった上品な色合いが特徴です。色褪せず堅牢で大変質の良い石なのですが、その品質は100年以上経っても変わらないと言われています。本当に良質な石は高値で取り引きされ、高級な墓石としてはもちろん、国会議事堂や迎賓館(旧 赤坂離宮)、大阪心斎橋など、有名な建造物にも使われています。

ガイドツアーの集合場所は大島の北部、瀬戸内の島々が眺められるカレイ山展望公園の駐車場になります。ここでガイドさんの車に乗り込み、石文化体験ツアーへと出発しましょう。

しまなみアートキャニオンの眺望を堪能せよ!

しまなみアートキャニオンの眺望を堪能せよ!

写真:まきの つぐみ

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石を運搬するトラックとすれ違いながら急な坂をぐいぐいと登っていくと、少し開けた場所に出ます。一般の方の立ち入りが禁止されているエリアですが、ガイドツアーに参加すると特別に入ることができるこの場所は、隠れた絶景スポットなのです。

標高約260mの崖の上から見下ろすと、真下に広がるのは瀬戸内の青い海と、切り立った崖。眼下に広がるのは、採石が行われている丁場です。アメリカのグランドキャニオンを彷彿とさせる風景は、「しまなみアートキャニオン」という愛称がつけられています。

崖の下にある重機がミニチュアのように見えることからも、その崖の高さがおわかりいただけるでしょう。現在も稼働している採石場のため、作業日であればジェットバーナーの音も聞こえるかもしれません。

展望箇所の隣にはこの地区の解説パネルもあり、ガイドさんが歴史を説明してくださいます。晴れていれば燧灘、石鎚山まで望むことができる、隠れた絶景スポットなのです。

石文化運動公園&石文化伝承館を見学

石文化運動公園&石文化伝承館を見学

写真:まきの つぐみ

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石文化運動公園は、トラックや野球場、テニスコートなどを備えた多目的運動公園です。園内のいたるところに大島石を使ったモニュメントや石造りの遊具があり、トラック横には石を組んで作られた大きなステージもあります。
伝承館の正面には地元の石彫サークルの方々が作られたもの石彫が並び、ちょっとシュールなものからユーモラスたっぷりなものまで、バリエーションはいろいろ。

運動公園に併設された石文化伝承館は、全国でもめずらしい石の博物館です。大島石の一等石はもちろんのこと、国内外の花崗岩のサンプルが多数展示してあり、石の違いを見比べてみるのも面白いかもしれません。また、大島石が今のようにジェットバーナーなどの道具がなかった頃、どのように採掘・運搬していたのか、その手法についても知ることができます。

石文化伝承館に立ち寄る際は、屋内で大島石について学ぶコースと、屋外の石彫を鑑賞する芸術コースの2種類のうちいずれかとなります。

子どもでも巨石が割れちゃうって本当!?石割り体験にトライしてみよう!

子どもでも巨石が割れちゃうって本当!?石割り体験にトライしてみよう!

写真:まきの つぐみ

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次に訪れるのは、石材業者「水の谷石材」の作業場です。こちらの作業場では、ガイドツアーの目玉でもある「石割り体験」ができるのですが、その前にもうひとつ絶景を眺めて行きましょう。
作業場の向かい、崖にせり出すように作られた展望デッキ「石舞台」からは、丁場を間近で見学できます。荒々しい渓谷のような採掘場は、写真を撮ろうとしても画角に収まりきらないほどのスケールです。

丁場の迫力を体感した後は、お待ちかねの「石割り体験」が待っています。
まず、大きな石の中央に、直線に並ぶように削岩機で穴を開けていきます。そして、等間隔で開けられた穴にくさびを差し込み、石頭(せっとう)と呼ばれるハンマーのようなもので打ち込んでいくと、巨大な石がいとも簡単に真っ二つに!
こんなに大きな石なのだから、かなり力がいるのでは…と思われるかもしれませんが、この方法を使うと小学生の力でも簡単に割れてしまうそうです。

現在、採石場で実際にこの石割り体験のような方法を使って採掘しているところはほとんどなく、機械で採掘する方式に変わっています。しかし、昔は実際に、このくさびを打ち込む方法で採石していたそうです。機械がなかった時代は、採掘も運搬も大変な作業だったに違いありません。

石割り体験がツアーの最終立ち寄りスポットですので、終了後はガイドさんの車でカレイ山展望公園の駐車場に戻り、解散となります。

サイクリングや観光の合間にも…ぜひどうぞ!

しまなみ海道といえば、やはり風光明媚なサイクリングコース。瀬戸内エリアは、波が穏やかでゆったりとしているイメージを抱く人が多いかもしれません。しかし、大島では現在も採掘が続いており、石材業は島を支える重要な産業のひとつとなっています。
切り立った崖、荒々しい採掘の現場、そしてそこから産出される高級石。新たな大島の一面を手軽に体験できるガイドツアーですので、ぜひ一度参加してみてください。(天候等の事由により、見学内容が一部変更となる場合があります)

ガイドツアーの参加費は1人1000円(小学生は500円)で、現地にて支払いです。
午前10時〜と午後2時〜の一日2回開催で、ガイドツアーの所要は約90分。午前の部に参加すると、ツアー終了後にちょうどランチの時間です。カレイ山展望公園にある遠見茶屋で、名物の絶品カレーを堪能して帰りましょう!
ツアーは土・日・祝日のみで通年受付しています。ご予約は電話のみ。詳しくは、NPO法人能島の里のWebサイトにてご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/24 訪問

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