写真:手塚 大貴
地図を見る「中の島大橋」が聳えるのは、木更津港の入口。東京湾に浮かぶ“中の島”と、対岸の鳥居崎海浜公園を結ぶ、海の上に架かる歩道橋です。なんといっても驚かされるのは、歩道橋とは思えないほどのその巨大さ!実はこの「中の島大橋」、高さ27m、長さ236mという、日本一の高さを誇る歩道橋なのです。
木更津は、江戸時代から海上輸送の拠点として船が往来し、現在でも京浜地区との交流に重要な役割を果たしている港町。巨大な船でも港への出入りができるように、このような高さの歩道橋が設置されました。
橋に塗られた鮮やかな赤色、流れるような美しい曲線のフォルム・・・。木更津港に聳える「中の島大橋」は、港の風景をひときわ印象的なものにしています。
写真:手塚 大貴
地図を見るこの「中の島大橋」、2002年に放送されたドラマ『木更津キャッツアイ』にたびたび登場したロケ地として知られています。ドラマを見ていたファンなら、特徴的な赤い橋のある風景に見覚えがあるのではないでしょうか?
その『木更津キャッツアイ』の中で描かれたのが、「若い男女がおんぶして渡ると恋が叶う」という“赤い橋の伝説”。「中の島大橋」をめぐるそんな伝説が実際に話題を呼び、2010年には「恋人の聖地」に選定されました。
橋の袂にあるのは、可愛いタヌキのカップル像。狸囃子伝説の伝わる木更津らしい、遊び心溢れるモニュメントです。さらにその脇にはラブフェンスがあり、自由に南京錠を取り付けることが可能。伝説の赤い橋の袂で、永遠の愛を誓い合うことができます。
写真:手塚 大貴
地図を見るドラマ『木更津キャッツアイ』では、嵐の櫻井翔演じるバンビが、酒井若菜演じるモー子をおんぶして渡り、映画『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』では、ユンソナ演じるユッケが、V6の岡田准一演じるぶっさんをおんぶして渡った「中の島大橋」。実際におんぶして渡ってみたい!というカップルもいるでしょうが、現実的には結構大変です。
前述のとおり、「中の島大橋」は日本一高い歩道橋。まずジグザグと傾斜する坂道をひたすら上り、海の上に架かる流線型の長い橋を渡り、さらに再びジグザグとした坂道を下らなくてはなりません。
「中の島大橋」をおんぶして渡るには相当な体力と根気が必要。それはすなわち、この「中の島大橋」をおんぶして渡り切るほどの熱い気持ちがあれば、2人はきっと幸せになれる・・・ということなのではないでしょうか?
写真:手塚 大貴
地図を見る「中の島大橋」は、たとえおんぶで渡ることが難しくても、カップルで訪れるのに最高のスポット。橋の上から眺める風景がとても素晴らしいのです。東側には木更津港と木更津市街地の風景、そして西側には広大な東京湾と対岸の京浜地区、天気の良い日には富士山まで望むことができます!
さらに大迫力なのが、橋の真下を大きな船が通過する光景。巨大な貨物船が港に出入りする光景を眼下に見下ろすのは、他ではなかなか味わえない体験です。
夕暮れ時の「中の島大橋」もロマンティック。橋の上からだけでなく、木更津港から橋越しに見る夕日も実に絵になります。まさに「中の島大橋」は、カップルが愛を誓い合うのにぴったりの場所なのです。
「中の島大橋」へのアクセスは、JR木更津駅西口より徒歩20分ほど。車の場合、東京湾アクアライン・木更津金田ICより15分ほどで行くことができます。
「中の島大橋」を渡った先にある“中の島”は公園として整備されており、釣りのほか、春から夏にかけて潮干狩りを楽しむことが可能。また毎年8月15日に開催される木更津港まつり花火大会の打ち上げ会場にもなります。
このほか「中の島大橋」の周辺には、狸囃子伝説が伝わる證誠寺や、『木更津キャッツアイ』のロケ地となった“みまち通り商店街”といった見所があるので、合わせて訪れてみるのもいいでしょう。ご紹介した「中の島大橋」は、あの木更津で結成されたバンド・氣志團も「中の島大橋ブルーズ」として歌っているスポット。まさに木更津のシンボルとなっている場所なのです。
ドラマから生まれた“赤い橋の伝説”を求めて、恋する人と2人で「中の島大橋」を訪れてみませんか?
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この記事を書いたナビゲーター
手塚 大貴
沢木耕太郎氏の『深夜特急』に出会い、バックパッカーに。いまは「旅」の素晴らしさを伝えたくて、旅行ライターをしています。これまでに、アジアやヨーロッパ、南米などの22か国へ渡航。スポーツ観戦旅行が好きで…
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