入口はプロヴァンスゲートとローズゲートの2か所。プロヴァンスゲートは比叡山ドライブウェイを通り車やバスで訪れる場合に利用します。ゲートに到着して一番に目にするのはゴッホの「ひまわり」。間近に見て触ることができるのは陶板画だからこそですね。
ゲートをくぐると、目の前に広がるのは香りの庭(上写真)。南フランス・プロヴァンスをイメージした庭園で、緩やかな丘に咲く花たちの香りが漂ってきます。
一方、京都市街からはロープウェイを利用し、比叡山頂駅すぐのローズゲートから入園。ゲートの先にはローズガーデンが広がり、6月下旬から10月頃までバラの花たちが迎えてくれます。
比叡山頂という立地から、開園期間は例年4月中旬〜12月上旬です。4〜5月はチューリップ、5月は藤やポピー、睡蓮は6月頃から見頃を迎えます。7月頃からはバラやダリアの季節。比叡山頂は涼しいため、真夏でもローズガーデンのバラの花を楽しむことができ、見頃は10月まで続きます。
秋にかけてはダリア、コスモス、マーガレットと、いつ訪れても鮮やかな花たちが迎えてくれます。開花状況は公式サイトで随時紹介されています。訪れる前にチェックしてくださいね。
屋外が描かれた作品を、その舞台である屋外で鑑賞。実は貴重な体験ではないでしょうか。開放感あふれる自然に囲まれて、より一層、名画の世界を体感できそうですね。
こちらはモネの代表作である睡蓮シリーズをイメージした「睡蓮の庭」。あまりにも有名な睡蓮シリーズ、実は200点以上の作品があるのですよ。モネは自宅に作った睡蓮の池の、さまざまな季節・天候・時間帯による光の変化を描き分けています。
その池には日本風の橋も作られ、作品に何度も登場しています。画像右奥の緑色の橋をご覧いただけるでしょうか。丸みを帯びた形は太鼓橋そっくりですね。
睡蓮の庭を取り囲むように、モネの睡蓮シリーズの陶板画が展示されています。目の前に広がる景色と陶板画を見比べていると、モネがいた19世紀フランスへしばしタイムスリップができるかもしれませんよ。
ショップ内にある「印象派ガイダンスシアター」では、印象派の歴史と日本とのかかわり、モネが愛した庭などを大型スクリーンの映像を使って学ぶことができます。
講義の先生は、モネを模したロボット・モネ。精巧に作られており、まるで生きているかのようでリアリティーたっぷりです。1回の講義は約20分。ぜひ受講してくださいね。
ショップにはオリジナルのクッキーやハーブティーなど品揃えが豊富。併設された体験工房では石けんや押し花キーホルダーなどを作ることができますよ。
標高840メートルからの景色は格別。フォトスポットからは琵琶湖や京都市街を眺めることができます。
さらに景色を楽しむなら展望塔がおすすめ。360度のパノラマを見渡すことができ、比叡山脈や大原、天気が良ければ大阪湾や伊吹山・白山連峰を望めることも。
展望塔は昭和30年代に建てられた建物のため、エレベーターはなく階段のみです。手すりを持って頑張って上りましょう。
いかがでしたか?
美術館の建物の中で見るのとは違い、屋外の庭園で名画が鑑賞できる珍しいスポット。まさに体験型の名画鑑賞と言えるのではないでしょうか。
カフェで食事をすることもできますし、テーブルとベンチが多くあるので花や陶板画の近くでお弁当を楽しむのもおすすめ。陶板画ひとつひとつに想いを巡らせると、あっという間に時間が過ぎてしまいそうです。
色鮮やかな花が咲く庭園で、ひと味違った名画鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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(2023/12/8更新)
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