写真:織笠 なゆき
地図を見る北山公園菖蒲園では毎年6月の上旬から下旬にかけて、約6,300平方メートルもの広大な敷地に、約300種、8,000株(10万本)もの花菖蒲が咲き誇ります。紫、白、黄色の彩り豊かな花菖蒲の背景は、緑豊かな狭山丘陵。一つ一つの花の美しさもさることながら、全体を見渡しても、心洗われる景色が織りなされています。
写真:織笠 なゆき
地図を見る野生のノハナショウブを基に、戦国時代や江戸時代の頃には栽培品種として定着していたと言われる花菖蒲。当時から庶民にも親しまれ、育種家も多く、その繊細な色や姿は今なお様々な可能性を残しています。
花菖蒲の品種には、「江戸系」「伊勢系」などいくつかの系統があり、それぞれに美しい名前がついています。北山公園の菖蒲園にも、「かぐや姫」「八ヶ岳」「天女の冠」などなど…、たおやかな花びらやスラッとした立ち姿を思い起こさせる名前が並んでいます。珍しい品種を探したりお気に入りの品種を選んだりする際に、品種名のネーミングも一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
写真:織笠 なゆき
地図を見る北山公園の菖蒲園では、ここにしか咲いていない固有品種「北山乙女(きたやまおとめ)」を見ることができます。ここで発見され、一般公募により名づけられたのだとか。薄い紫色の花びらには丸みがあり、とても愛らしいですね。菖蒲まつりに訪れたら、ぜひ探してみてください。
※写真が「北山乙女」です。
写真:織笠 なゆき
地図を見る「第28回 東村山菖蒲まつり」では、東村山市の名産品や地場野菜、飲食物などの模擬店が並ぶほか、豊富なイベントが催されます。花菖蒲を眺めながらお点前をいただける野点茶席、お囃子やお琴のステージ、どんぐりを使ったトトロづくり工作、観光ガイド、花菖蒲のポット販売など。期間中は見晴台も設置され、菖蒲園を俯瞰で眺めることもできます。
※イベントはこの他にもいろいろあり、開催日が限られているものもあります。詳細は公式サイトでご確認ください。
「東村山菖蒲まつり」開催中も、北山公園への入園は無料。ただ、一角で花菖蒲の絵葉書が販売されており、これが管理費の一部に充てられているそうです。思い出に残るものを買い求めつつ運営への協力ができるだなんて、一石二鳥の素敵なアイデアですね。自分へのお土産にも、誰かに季節の便りを出すのにも、おすすめです。
写真:織笠 なゆき
地図を見る北山公園へ電車を利用して訪れるには、いくつかのルートがあります。
最寄り駅は西武西武園線「西武園駅」または西武新宿線「東村山駅」で、歩いて約20分。「西武園駅」からは、狭山丘陵の東端に位置する八国山緑地に立ち寄って自然散策ができます。八国山緑地はアニメ映画「となりのトトロ」の舞台の参考になったとも言われており、コナラやクヌギの雑木林の中で、ウォーキングやバードウォッチングが楽しめます。
一方「東村山駅」からは、周辺の飲食店や街並み散策を楽しめます。食事のタイミングに合わせるなど、行きと帰りで異なる駅を利用するのもいいでしょう。
また、JR武蔵野線「新秋津駅」からは、2016年6月4日から19日まで、北山公園を経由するウォークラリーが開催されています。所要時間は約4時間、歩行距離は約8キロメートル。
(受付時間:午前9時30分〜11時30分、午後3時30分までにゴール)
初夏のウォーキングをゲームのように楽しめそうですね。
もう一つオススメなのは、西武レオライナー「西武遊園地駅」を使うコース。同じ時期に西武線「西武球場前駅」近くの「ところざわのゆり園」にてゆりが見ごろを迎えますので、開花状況を確認しながら両方巡るスケジュールを組んでみてはいかがでしょうか。
東京・東村山市の北山公園は駅から少し離れた公園ですが、ウォーキングを楽しむのにはぴったりの場所。そばを流れる北川の水は美しく、公園内にはあじさいや睡蓮の花も咲き、花菖蒲以外にも美しい風景を満喫することができます。また、駅の選択次第で体力に合わせて歩く距離を調整できるのも、おすすめポイントの一つです。
歩くのにはちょっと遠いという方へ。菖蒲まつり開催中の土日は、東村山駅西口と北山公園を結ぶシャトルタクシーも運行されており、乗り合いのためお得に利用することができます。
レンタサイクルもあるようなので、公式サイトの情報をご確認のうえ、選択肢の一つとしてご検討ください。(台数に限りがあり、利用できない場合があります)
公園の端のほうでレジャーシートを広げ、菖蒲園を眺めながらピクニックを楽しんでいる方もいらっしゃいました。濃さや模様などによって豊かな表情を見せてくれる花菖蒲。初夏の爽やかな空気と水辺の彩りを楽しみに、お出かけしてみませんか。
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(2025/1/18更新)
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