写真:ShinYah シンヤ
地図を見る石垣島には大小19もの鍾乳洞が確認されていますが、この石垣島鍾乳洞はその中でも最大規模を誇る洞窟で、全長は確認されているだけでも3,200メートル、そのうち660メートルが観光洞として公開されています。
観光洞としては日本最南端にあり、元々は「竜宮城鍾乳洞」と呼ばれていましたが、2002年に今の名前に改称されています。その名前の示すが如く、洞窟の入口はまるで竜宮城を思わせる様な特徴のある外観をしています。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見る一般的な鍾乳洞の気温は14〜15度である事が多い中、石垣島鍾乳洞内の気温はおよそ23度。更に湿度は90%以上あり、撮影に使用するカメラのレンズが曇ってしまう程です。
そんな高温多湿な環境が作り出す鍾乳石は、その成長速度が3年でおよそ1mmと日本一の早さを誇り、それが20万年にも渡る長い歳月をかけてダイナミックな景観を創り出しています。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見る石垣島鍾乳洞の最大の魅力は、その鍾乳石の美しさ!サンゴ礁のはたらきで形成された石灰岩は、照明の光を反射して宝石をちりばめた様にキラキラと輝きを放ちます。また南西諸島という土地柄に加え、観光洞としての開洞から比較的日が浅い事もあって、その他の鍾乳洞と比較して人の呼吸による二酸化炭素の影響をあまり受けていない為、酸化が進んでおらず鍾乳石の黒ずみが少ないのが特徴です。
洞窟内では、真っ白で美しく成長著しい石筍やつらら石を余すことなく見る事が出来ます。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見る洞窟内には「おちてたまるか!受験石」や「鍾乳石トトロ」など、その形を生かしたユーモアたっぷりの名称が名づけられた鍾乳石を見る事が出来ます。洞窟内は多少段差があるものの比較的歩き易い導線になっているので、小さなお子様を連れてトトロの横で記念撮影されるのも良いでしょう。
石垣島鍾乳洞には、この洞窟が遥か昔海の中にあった事を示す「シャコ貝」の化石を見る事が出来ます。その他にも太古の歴史を実感できる様々な貝の化石がありますので、探検しながら探してみるのも面白いです。
美しい鍾乳石と迫力ある景観を見に、ぜひ石垣島鍾乳洞を訪れてみて下さい。
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(2024/10/9更新)
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