写真:野口 まさゆき
地図を見る東京駅から約1時間のJR内房線五井駅。ここから小湊鉄道に乗り換えて約30分で上総牛久駅に着きます。駅から市街地を抜けて国道297号沿いに歩き、米沢交差点を左折し国道409号沿いに歩きます。消防署の先の小道を左に曲がると、周囲には大きな空が開け、一面の田園風景に。思わず手を広げて深呼吸してしまいますよ!
ゆるやかな坂を上って羽賀池という溜池を過ぎると森の入口に着きます。ここには第1駐車場があり、約20台分の駐車スペースがあります。
写真:野口 まさゆき
地図を見る森に入るといきなり高さ20mにもなるような大きな樹木に覆われます。道はよく整備されていて、涼しげな木陰の道を少しずつ上っていきます。ウグイスの声が木々に響き、木の葉でクッションのきいた道はとても歩きやすく心地よいです。
山頂までのルートはいくつかのバリエーションがあります。ルートマップや案内看板にもよーく注意しながら歩いてくださいね。多少、未整備なところもありますが、地元の人々の苦労を感じながら歩いてみると味わい深いでしょう。
写真:野口 まさゆき
地図を見る深い緑の中を歩いて行くと道の脇には小川や池、湿地帯があり、黄色いショウブや白いカラーの花を見つけることができます。さらに足元をよく見ると野イチゴの赤い実が顔を出しているのを発見!図鑑を手に持って植物を観察しながら歩くのも楽しいですよ。
写真:野口 まさゆき
地図を見る入口から約10分くらい歩くと「行人塚」があります。行人塚とは、出羽三山信仰と関係のある供養塚のこと。小さな土手を登ると高さ10mくらいの大きなヤマザクラの木があります。枯死寸前だった老木を地元の人々の力で蘇らせた、まさに里山整備の「シンボルツリー」なのです。
行人塚を過ぎて少し進むと杉並木になり、小道を右手に入ると「殿塚」「姫塚」という古墳があります。枝分かれする道も多いので案内標識をよく見ながら散策しましょう。
森の入口から山頂まではゆっくり歩いて約1時間。標高160mという小高い丘なので、のんびりと歩けるちょうど良い散策路になっています。
写真:野口 まさゆき
地図を見るいよいよ山頂です。ここは昔、月見の名所だったという御十八夜(おじゅうはっちゃ)と呼ばれています。ここからは、東京、神奈川、茨城、遠くには静岡や山梨までの一都十県を見晴るかす景色が望めます。房総の山並みや京葉工業地帯はもちろん、視界が良い日は東京スカイツリーや富士山まで!写真を撮る場合は望遠レンズと三脚の使用をおススメします。
頂上一帯は「桜房」と呼ばれ、山桜、大島桜、上総桜などの種類の桜の木があり、4月上旬頃のシーズンには観桜会が開かれてイベントなどで賑わいます。
山から下りたら食事やコーヒーでひと休みして疲れを癒しましょう。上総牛久駅近くの国道297号沿いには飲食店もたくさんありますよ。
新緑がまぶしい初夏、夏は涼しい木陰の中での森林浴、紅葉の秋、初冬は落ち葉を踏みながらと、四季折々のウォーキングが楽しめます。おススメは桜の季節。たくさんの種類の桜が山一帯に咲き誇ります。
米沢の森は地元の「市原米沢の森を考える会」が10年以上かけて整備・再生させた森で、都市に近い身近な森として貴重な財産になっています。豊富な樹種と多彩な植生を楽しめる森の中のウォーキング。四季を体感しながら心身をリフレッシュしましょう!
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この記事を書いたナビゲーター
野口 まさゆき
日本全国の里山を旅しながら風景写真を撮り歩いています。棚田や畑、川や橋、花や樹木、ローカル線等々の日本の原風景ともいえる場所を求め歩いています。歴史的な町並みや城址、古戦場も旅のポイントです。得意なエ…
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