鶴岡八幡宮と由比ヶ浜を結ぶ一直線の道が「若宮大路」。その若宮大路の中央に築かれた「段葛」の入口「二の鳥居」から、少し由比ヶ浜方向へ歩くと「下馬交差点」につきあたります。下馬交差点を、由比ヶ浜を正面にして右手に伸びる大きな通りが「由比ガ浜大通り」、別名「観音大通り」。
下馬交差点から長谷寺まで、徒歩で約20〜25分、女性の足での〜んびり歩いても、30分ぐらいでしょうか。
由比ガ浜大通りは、両脇に商店が立ち並び、車通りも多い商店街。
しかし実際に歩いてみると、さすが歴史の町鎌倉!と思える景観重要建築物や老舗の名店に出くわします。一方で、国際色豊かなダイニングやお洒落なカフェなどが点在する、新旧がバランス良く入り混じったストリート。色んな発見があるので、お散歩が楽しくなります。
下馬交差点から由比ガ浜大通りへ入って、少し歩くと右手に見えるのが、わらび餅が大人気の「由比ガ浜 こ寿々」。
若宮大路にも「段葛 こ寿々」というお店がありますが、そちらは実はお蕎麦屋さん。お蕎麦の後にデザートとして出していたわらび餅が人気となり、甘味処として「由比ガ浜 こ寿々」が誕生しました。
こ寿々のわらび餅は、楊枝でうまく切れないほど弾力がありもっちり、自家製の黒蜜をかけていただくと、最高に美味しいです。
店内でお茶と一緒にいただくのもいいですが、テイクアウトも可能。鎌倉土産としてもすごく喜ばれるので、おすすめです。
さらに長谷方向に向って歩いていくと、ひときわ目を引く建物が見えてきます。
鎌倉彫を扱う店舗兼住居「寸松堂(すんしょうどう)」です。
注目したいのは、鎌倉市景観重要建築物、国の登録有形文化財にも指定されているこの建物。
昭和11年の竣工より大した改変を受けずに、創建当初のまま残っているという、貴重な建築物です。塔のような屋根があり、見た目はちょっとした寺院のよう。
由比ガ浜大通りには、こういった歴史的に価値のある古い建築物が、他にもいくつかありますので、外観を見て歩くだけでも興味深いですよ。
さらに長谷方向に歩いていくと、「麩帆(ふはん)」という小さな麩の専門店があります。
お料理などに使える生麩そのものと、中にこしあんの入った生麩まんじゅうを、窓口で販売しています。
特にこちらの生麩まんじゅうが人気で、遠方からも買いに求める人が多いそうですが、窓口がとても小さく目立たないので、初めて来た人は、気づかず通り過ぎてしまうこともあるとか。
笹の葉に包まれて香りもよく、最初に口に入れたときは、これがお麩!?とビックリするほどもっちりした食感ですが、噛んでいると徐々に、お麩独得の不思議な食感に変化していく、ヘルシーなスイーツです。
長谷方面に向って由比ガ浜大通りを歩いてくると、先に見えるのが花のお寺として有名な「長谷寺」。
大通りの終着点、真正面に長谷寺の入り口が見えてくるので、はじめて長谷を訪れる人にとっても分かりやすいと思います。
観音堂、大黒堂、弁天窟、阿弥陀堂など、多くの参拝客に親しまれていますが、境内の回遊式庭園も見事で、四季の花木を楽しみに訪れる観光客も多いです。特に、紫陽花の季節ともなると平日でも大変な混雑になりますが、約2,500株の紫陽花の群生と、由比ヶ浜を一望する見晴台からの景色は最高なので、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
今回は、由比ガ浜大通りを鎌倉→長谷の方向で歩くプランをご紹介しましたが、もちろん反対に長谷→鎌倉と移動してもOKです。
土日祝のランチの時間帯などは、鎌倉駅周辺や長谷寺周辺は大変混み合いますが、由比ガ浜大通り沿いのレストランやカフェは、観光客が少なく意外と穴場ですよ。
是非、のんびりブラブラお散歩してみてくださいね。
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