岩手「浄土ヶ浜」には“青の洞窟”が存在した!スリルと感動の洞窟遊覧

岩手「浄土ヶ浜」には“青の洞窟”が存在した!スリルと感動の洞窟遊覧

更新日:2021/05/31 14:24

彰 伴治のプロフィール写真 彰 伴治 温泉ソムリエマスター、平泉世界遺産ネット検定1級、三陸鉄道ネット検定1級、岩手おもてなしネット検定1級
「青の洞窟」と言えばイタリアのカプリ島が有名ですが、実は岩手県にも存在していたのです。そこは宮古市の「浄土ヶ浜」。美しい景観が有名な海岸ですが、近年、窟内が青や緑に染まる神秘的な洞窟が発見され「青の洞窟」として人気のスポットになっています。しかもその洞窟へは「さっぱ船」と呼ばれる小さな船でしか行くことが出来ないため、ちょっとスリリング。スリルと感動が味わえる浄土ヶ浜の青の洞窟遊覧をご紹介します。

「浄土ヶ浜」は さながら極楽浄土のごとし

「浄土ヶ浜」は さながら極楽浄土のごとし

写真:彰 伴治

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岩手県というより、青森県から宮城県にまたがる三陸海岸屈指の景勝地である浄土ヶ浜は、白い砂浜、透明な海水、そして白い火成岩の島々が作る景観があまりに美しく、その昔、高名な僧侶が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名づけられたと言われています。

白い砂浜は砥石(といし)浜と呼ばれ、刃物を研ぐ際に仕上げに使う最もきめの細かい砥石の様な白い美しい小石が転がり、完璧な透明度の海水は「日本の海水浴場百選」の中でも最高の「特選」の評価を得ています。さらに白い島々の中心にある浄土ヶ島は、長寿の象徴である亀そっくりで、この美しい景観は国の名勝にも指定されています。

「さっぱ船」とは?

「さっぱ船」とは?

写真:彰 伴治

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青の洞窟は入り口が非常に狭いため「さっぱ船」と呼ばれる、漁師がウニやアワビなど磯場の漁に使う小型の船でしか行くことが出来ません。さっぱ船に乗り青の洞窟へ行く「さっぱ船青の洞窟遊覧」は、浄土ヶ浜の中心にある「浄土ヶ浜マリンハウス」が運行管理しており、こちらで料金を支払いヘルメットと救命胴衣を着用し乗船となります。

浄土ヶ浜は前面を島で守られた内湾で海は非常に穏やか。でも2,3人しか乗ることの出来ない小さいさっぱ船は、小さい波でも前後左右に揺れちょっとスリリング。でも、かわいいウミネコに餌をあげたり、手が届くのではないかと思うほど近くまで寄って島々の説明を聞いたり、さっぱ船でしかできない貴重な体験をすることが出来ます。

いよいよ洞窟の中へ!

いよいよ洞窟の中へ!

写真:彰 伴治

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湾内を一周し、さっぱ船は青の洞窟へと向かいます。その入り口はとても入ることがで出来ないのではないかと思えるほど狭いのですが、ベテラン船頭さんの巧みな操縦により中へ入ってみると、そこには感動的なエメラルドグリーンの世界が広がっています。

そしてその色は、波と船頭さんの操縦により船が動くたびに様々に変化して楽しませてくれます。

神秘のコバルトブルーへ

神秘のコバルトブルーへ

写真:彰 伴治

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青の洞窟の色は?と聞かれ必ずイメージするのはコバルトブルー。浄土ヶ浜の青の洞窟は、光の入り方と船の位置と角度でその色が様々に変化しますが、やはり最も美しく神秘的なのがコバルトブルー。

頭上の岩まで真っ青に染めるその光景はまさに「青の洞窟」。言葉を失うほどの美しさです。

青いソフトクリームもどうぞ

青いソフトクリームもどうぞ

写真:彰 伴治

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さっぱ船と青の洞窟でスリルと感動を味わった後は、オリジナルのスイーツも味わいましょう。浄土ヶ浜マリンハウスの「青の洞窟ソフト」は、まさにさっき見た青の洞窟を思わせる鮮やかなコバルトブルー。見た目も味もとてもさわやかな一品で、思いでの1ページになること間違いなしです。

浄土ヶ浜ではさっぱ船で青の洞窟へ

いかがでしたか?
浄土ヶ浜の青の洞窟は、発見されたばかりでまだあまり有名ではありませんが、その美しさは本当に神秘的で感動させられます。さっぱ船は船の数も船頭さんの人数も限られていて、人気が高くなると待ち時間が長くなると思われます。是非、長蛇の列が出来る人気のスポットになる前に訪れてみて下さい。

なお、青の洞窟が見られるさっぱ船遊覧は、冬など運行休止となる期間があります。運行の状況については、お出かけ前に必ず関連メモに記載した公式ホームページでご確認される様お願いします。

また運行期間中でも天候により出船が中止されたり、出船して洞窟に入っても青や緑にならない場合もありますのでご了承下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/09 訪問

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