敦賀の観光ではまず「氣比神宮」の参拝からスタートするのがおすすめです。JR敦賀駅から歩くこと15分ほどで、国の重要文化財に指定されている大鳥居が見えてきます。越前国一之宮である「氣比神宮」は、この大きな鳥居がさっそく見どころの一つです。春日大社、厳島神社の鳥居とともに「日本三大鳥居」にも数えられ、抑えめの朱塗りが重厚感を際立たせています。
鳥居をくぐりしばらく進むと、「パワースポット」としても知られている「長命水」が左手にあります。1300年以上の長きにわたり神水として信仰され続け、飲むと長生きできると言われているお水です。「長命水」をいただき、隣にある手水舎にて清めたら外拝殿を参拝しましょう。
「氣比神宮」の主祭神は「伊奢沙別命(いざさわけのみこと)」。古くから海上交通や衣食住全般の神様として崇められてきましたが、特に農業、漁業、海運業の方々の信仰が強いとのこと。
毎年6月15日に行われる御田植祭は、1000年以上の歴史を持つ「氣比神宮」を代表する神事。9月には山車が市内を巡幸する神幸祭、例大祭なども行われ、敦賀一帯が賑わいを見せます。
「氣比神宮」の参拝は、正式参拝でない限り外拝殿の手前まで。正式参拝は毎日午前9時から午後4時までで予約は不要です。
「氣比神宮」には、かの松尾芭蕉も参拝に訪れています。月明かりに照らされた神前の白砂に感動したとされ、「月清し 遊行の持てる 砂の上」という句をのこしました。松の木々の間から漏れる月の光と、まるで霜を敷き詰めたかのような神前の白砂に目をうばわれたと言われています。
ほかにも「氣比神宮」の境内には天然記念物「ユーカリの木」があります。この木は、昭和11年に陸軍の関係者が武運を祈願して献木したもので、敦賀市指定の天然記念物になっています。樹高は10メートルを超え、幹まわりは3メートル強。普段、コアラがしがみついている木としてのイメージが強いユーカリの木ですが、ここまでの大きさのユーカリの木は日本では珍しいとされています。
もうひとつの観光スポット、日本の白砂青松100選に選ばれている「気比の松原」も、敦賀の観光では外せません。「万葉集」や「日本書紀」にも記載されているほどの歴史があり、現在も敦賀を代表する景勝地として県内外の人々に親しまれています。静岡県にある「三保の松原」、佐賀県にある「虹の松原」とならび、日本三大松原の一つとしても有名です。
「気比の松原」には、平均樹齢200年ほどのアカマツやクロマツが約17000本ほど並んでいますが、その多くは比較的寒さに強いとされているアカマツです。
「気比の松原」には散策路が整備されており、海を眺めながらのお手軽な15分コースは観光客の方々におすすめです。40分の森林浴コースは、緑の松と青い空、白い砂浜のコントラストを十分に満喫できるコースなので、時間がある方はぜひ歩いてほしいですね。
「気比の松原」の砂浜は夏の海水浴場として有名で、地元の人々だけでなく、中部や関西からも多くの観光客が訪れます。年間を通じていちばんにぎやかになるのは夏ですが、冬の静かな松原も趣があります。特に雪の風景はまるで水墨画の世界にいるかのよう。一面の雪景色と、砂浜に押し寄せる冬の日本海の白波が、静寂の世界へ引き込みます。
今回は「氣比神宮」「気比の松原」をご紹介しましたが、敦賀にはほかにも映画のセットのような建物が美しい「敦賀赤レンガ」、桜の名所「金崎宮」、レトロな外観が特徴の「旧敦賀港駅舎」など見どころも多いです。
また、敦賀の観光スポットをまわるには、土日祝日は9便運行される敦賀周遊バスが便利。一日パスも500円とお得です。「日本海さかな街」や「昆布館」も周遊するのでお土産を買うにも便利ですよ。周遊バスをうまく使って、魅力的な敦賀の町を巡ってみてください。
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(2024/10/12更新)
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