写真:大宮 つる
地図を見る古くより鷲宮神社の境内にある池には、龍神さまがお住まいになられているという伝承がありました。ところが、雨風などの影響により土砂が流れ込み、長い間池が埋もれてしまったとのこと。
古来の御神池に復元しようと、整備を始めたのが、1999(平成11)年。整備を進めるうちに、なんと池から湧き水が溢れ出し、さらには“龍のような雲”が空を覆ったのだとか!
写真:大宮 つる
地図を見るそんなエピソードをもつ「光天之(みひかりの)池」ですが、マンガ『らき☆すた』の掲載が始まったのが2004年。マンガ効果から2005年以降、鷲宮神社への初詣の参拝客数が年々増加し、2009年以降、埼玉県内で初詣客数第2位の神社となっています。また、久喜市には『らき☆すた』放送後3年間で、推定22億円という多大なる経済効果がもたらされたとも言われています。
御神池を復元後にこのようなことがあったことから、「龍神さまのご神徳があった?」と考える方も少なからずいらっしゃるそうで、たしかに、実際に起きたケースを見てみると、「そうなのかもしれない……」と思ってしまいますよね。
では、次に、鷲宮神社のご利益・見どころをご紹介します。
写真:大宮 つる
地図を見る鷲宮神社の主祭神は、天穂日命(あめのほひのみこと)、武夷鳥命(たけひなとりのみこと)、大己貴命(おおなむぢのみこと)の3柱です。
天穂日命は、天照大神の息子とされる神様で、出雲国造らの祖神。そのご利益は、商売繁盛・出世金運・厄難消除です。
武夷鳥命は天穂日命の子どもとなり、水上・陸上・航空の交通安全を守護する神様です。
大己貴命は、別名、大国主命(いわゆる大黒さま)で、出雲大社のご祭神です。そのご利益は、多岐に渡り、家内安全・開運招福・病気平癒など。
鷲宮神社の創建は“紀元前”に、天穂日命・武夷鳥命が出雲族の部族等を連れて、「神崎神社(大己貴命)」を祀り、その後、天穂日命の別宮を建てて奉祀したのが始まりとされています。このことから、鷲宮神社は“関東最古の古社”としても知られ、中世以降は関東の総社、関東鎮護の神として崇められていた時代もありました。
また、境内社は9社あり、天照大神をはじめとして、建御名方命(たけみなかたのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、大山祇命(おおやまづみのみこと)、菅原道真公などなど、9柱の神様も合祀されています。これだけの神様が集合している神社も珍しいですよ!
写真:大宮 つる
地図を見る拝殿でお参りをしたら、神様がいらっしゃるご本殿を眺めてみることにしましょう。
向かって左側が大己貴命をお祀りしている「神崎神社」で、右側が天穂日命・武夷鳥命をお祀りするお社となります。
ご本殿の上を見てみると、屋根に設けられた部材があることに気づきますが、こちらは鰹木(かつおぎ)と呼ばれるものです。
一般的に、鰹木の本数が偶数だと女の神様、奇数だと男の神様を祀っていることを示していますので、いずれのお社も男の神様がお祀りされていることになるわけですね。
写真:大宮 つる
地図を見る先に、鷲宮神社の拝殿・ご本殿を紹介してしまいましたが、2007年から放映されたアニメ『らき☆すた』のオープニング映像の背景画に使われたのが、鳥居と「大酉茶屋わしのみや」のアングルとなります。
神社のご神域に入らせていただく前に、ぜひこの構図を眺めてみては!?
以上、埼玉県久喜市に鎮座する「鷲宮神社」についてご紹介しました。運気UPお墨付きの、鷲宮神社で開運祈願をしてみてはいかがでしょうか?
あくまでも想像となりますが、天穂日命・武夷鳥命の神々は、龍神さまがもともと住むパワースポットといえるこの地に、神社を創建しようと考えたのかもしれませんね。そう考えると、古代ロマンが広がるような……。
最後に交通アクセスについて。
電車でお越しの場合は、東武伊勢崎線「鷲宮駅」で下車し、徒歩8分です。車でお越しの場合は、東北自動車道「久喜IC」あるいは「加須IC」より15分の距離です。神社に無料の駐車場があります。
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(2023/11/30更新)
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