福井県敦賀市(つるがし)にあり、北陸地方の代表的な観光スポットとして有名な「氣比神宮(気比神宮)」。主祭神の伊奢沙別命(いざさわけのみこと)は御食津大神(みけつおおかみ)とも称し、食物を司り、また古くから海上交通、農漁業を始め、衣食住の生活全般の神様として崇敬されています。
本殿の北側には鬱蒼と生い茂る“氣比の杜”があり、自然や緑のパワーも体感。「氣比神宮」には表参道駐車場、東駐車場の二つの駐車場があり、車の利用者も安心。東駐車場の脇には“氣比の杜”と刻まれた石碑も建てられています。
東駐車場を挟んで、“氣比の杜”の向かい側にあるのが、「大神下前神社(おおみわしもさきじんじゃ)」です。御祭神は大巳貴命(おおなむちのみこと)。大国主(おおくにぬし)とも呼ばれています。島根・出雲大社の主祭神でもあり、縁結びの神として有名です。
元々は「氣比神宮」の北東に位置する天筒山(てづつやま)に鎮座していましたが、明治44年に、こちらに移転。その折に稲荷神社と金比羅神社を合祀(ごうし)し、海運業者の信仰も篤いとされています。
「大神下前神社」の右手にあるのが、「兒宮(このみや)」。伊弉冊尊(いざなみのみこと)を御祭神とし、平安時代の986年(花山天皇寛和2年)に遷宮された事が残され、その以前からの御鎮座が明らかとなっています。
徳川時代から子宝祈願を始め、安産の神、小児の守り神としても崇敬されています。拝殿には、母子大小の狛犬も。特に女性や幼い子供を持つ方々たちの強い味方となるパワースポットの「兒宮」です。
「氣比神宮」の境内には、“縁結び桜”や“多宝の梅”といった素晴らしい名称の付いた木々も植えられています。その他にも歴史ある“旗掛松”、記念植樹の桜や梅など多数あり、自然の溢れる地。
こちらの見事な巨木が敦賀市指定の天然記念物「ユーカリ」です。1936年(昭和11年)に陸軍関係者が武運を祈願して献木されたもの。古くより戦いでの幸運や無事が長く続くようにと願う参拝者が訪れるパワースポットとなっています。
勝負事や試験前など“負けられない戦い”がある時にオススメです。
702年(大宝2年)、「氣比神宮」はそれまで伊奢沙別命の一柱を祀る神社でしたが、文武天皇(もんむてんのう、683年〜707年)の勅命により、仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)、神功皇后(じんぐこうごう)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、応神天皇(おうじんてんのう)、玉妃命(たまひめのみこと)、武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)の神々が合わせて祀られ御祭神は七柱となりました。
その折に神宮を修営していると突然、地下水が噴出。合祀(ごうし)された神々、特に武内宿禰命は非常に長生きをした神様であり、御神徳の宿る神水として信仰されます。以後、1300年以上にも亘り、「長命水」の名称で親しまれているパワースポットです。
「鶴は千年、亀は万年」と言われ、長寿の代表的な動物の亀。「長命水」は亀の石像の口元から湧き出し、さらに有り難さが増しています。
その他にも、「氣比神宮」と言えば、奈良・春日大社、広島・厳島神社と並び日本三大鳥居の一つ、表参道口にある木造の大鳥居。10.9メートルの高さは、迫力満点です。
霊験あらたかなパワースポットが集まる「氣比神宮」。9月初旬には“氣比神宮例大祭(れいたいさい)”と“敦賀まつり”の北陸の歴史的な年中行事が執り行われ、街は祭り一色となります。盛り上がりを感じたい方はその時期に、落ち着いて参拝をしたい方は時期を少しずらして訪れるのがオススメです。
以上、縁結び、子宝・安産、武運長久、長命長寿と様々な御神徳の伝わる福井県敦賀市「氣比神宮」のパワースポット巡りの御紹介でした。
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(2024/10/13更新)
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